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鬼事  作者: 水蓮
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聞こえた声

ご覧いただきありがとうございます!

聞こえた声はいくつもの声が重なり合っていてなんと言ったのか全く分からなかった。

どこから声がしたのか周りを見ると、なんと陶器のサンタが喋ったらしい。

よく見ると口の部分だけくるみ割り人形のように動かせるようになっていたらしい。

口以外の部分は動かせないようなのでなんと話しているのか聞くために耳を近づけてみた。

「Welcome to the CRAZYWORLD!」

まさかの英語だった。

てっきり日本語を話すと思っていた。

日本語のようなものも聞こえたと思ったが、サンタが話しているのは英語らしい。

唖然としているとサンタの後ろの箱から音がしているのに気づいた。

サンタを避けて箱の布をどかすと、透明な箱に入った色褪せた日本人形があった。

日本人形は口だけじゃなく目も動かせるみたいで、こちらを見ながら

「ようこそ!狂った世界へ!」

こっちは見た目通り日本語だった。

他の布が被さった箱からも布をどかしてー!とか、1人だけずるいー!等の声がする。

他の布もどかすと全部で8体の日本人形が居た。

人形たちは好き勝手に話していてこちらから話しかけても何も答えてはくれなかった。

隣の部屋の人形たちも同じなのかと隣を覗くと、話し声は聞こえない代わりに笑い声が聞こえた。

サンタの置物も布が被さったままの日本人形も狂ったように笑っている。

…ここに居ると気が狂いそうだ。

早めにここを抜けた方が良さそうだ。

今まで考え事をしながら歩っていたが、少し早歩きで廊下を進み始めた。

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