先へ
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広場から先に進むとまた左への曲がり角があった。
曲がった先を見ると出口とかいた門があった。
今度の門は全て石垣で覆われており先が一切見えないようになっていた。
他に進める道もなかったのでそのまま出ることにした。
出口には入口にあったような看板はなかった。
「この先はどうなってるんだろうね…。看板がないってことはルールとかないのかな?最初のとこみたいに追いかけられるのかな…。」
緑のインナーカラーの少女が言った。
「ルールがあるのもめんどくせぇが、追いかけられ続けるってゆーのもいつまで追いかけられるか分からないからやめて欲しいよな。」
赤いメッシュの少年が言った。
「大変なところじゃありませんように!」
ボブの少女が小声で叫ぶと言う器用なことをしながら一番最初に門をくぐって行った。
その後に青いピアスの少年、緑のインナーカラーの少女が続いた。
赤いメッシュの少年はこっちを見て、
「女の子ひとりで残す訳には行かないから先に行きな。」
と言ってくれた。
私はありがとうと言いながら先にくぐった。
くぐってから、前に誰もいないことに気がついた。
後から続いて来るはずの少年にみんなが居ないことを伝えようと振り返って、後ろが壁になっていることに驚いた。
どういうわけか一人ぼっちになってしまい、後ろを確認することもできなくなってしまったらしい。
とても不安になりながら、周囲を見渡した。
新しい場所は、建物の中らしい。
様子からして日本の屋敷みたいだ。
真っ直ぐ廊下が続いており、左側は庭になっているが所狭しと植木が生えており通れないようだ。
右側は畳の部屋が続いている。
襖や障子で区切られており、一部屋6畳ほどの広さになっているようだ。
廊下の奥の方はよく見えないが、なんとなく奥まですすめば出られると思った。
特に注意書きが書かれた看板などは置かれていないようで、墓地と同じように化け物が出てきたら追い掛けられるのかもしれない。
とにかく進んでみようと周囲を警戒しながら進み始めた。