2回目の森
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特に変化もなく森まで来てしまった。
この森も奥に進むと戻されるのだろうか。
「この森も奥まで進むと戻されると思う?」
私は二人に問い掛けた。
「森が全部繋がってるんなら戻されるんじゃないか?」
「奥に進むにつれて暗くなるんだよね?こっから見てると明るく見えるけど…」
ボブの少女が言うようにだいぶ先まで明るく見えるのだ。
「入っていったら急に暗くなるとか?」
「周りが見えないぐらい暗くなるんだよな。最悪はぐれるかもな…。」
「どうしよう。」
私と少年が話しているとボブの少女が言った。
「3人で手繋いで進めばいいんじゃない?」
「「…確かに。」」
私たちはそんなこと考えもしなかった。
他にいい案もないので少女の言う通り手を繋いで進むことにした。
少年を真ん中に左にボブの少女、右に私の順番だ。
「両手に花じゃん。やったね。」
ボブの少女が少年をからかっている。
「お前なぁ。」
少年は呆れているが少しだけ照れているようだ。
ボブの少女はクラスのムードメーカーなのだろう。
一緒にいると明るい雰囲気で行動できる。
少年といた時に険悪な空気だった訳では無いがここまで明るくは過ごせなかった。
私もそこまで明るい方では無いのでこういう子が居てくれるととても助かる。
「青いピアスの子が来るまでハーレムだね」
「お前までそんな事言うのかよぉ。」
私たちは笑いながら森に足を踏み入れた。