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鬼事  作者: 水蓮
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ご覧いただきありがとうございます!

日本屋敷の中の廊下より長い距離を歩いた気がする。

「外ってこんなに長くなってたんだね。」

「そうだな、中では大量のサンタの置物に追っかけられて大変だったよな。」

彼はそういった。

サンタの置物に追いかけられた?

「え?サンタの置物?」

「あぁ、サンタの形した陶器っぽい置物。追いかけられなかったか?」

「確かにサンタの置物はあったけど私が逃げたのは壁だよ?左側に庭があって右側に6畳ぐらいの部屋がいっぱいあって、その部屋の中にサンタの置物があって、その後ろに日本人形があったよ。サンタと日本人形は笑ってたけどそれ以外は動きもしなかったよ。」

「まじかよ…。廊下の半分行ったか行かないかあたりで追いかけられて通り過ぎた部屋からもどんどん出てきて、門出る前はとんでもない量のサンタに追いかけられたぜ?まぁ、こっちのサンタと日本人形も笑ってたけど。」

どうやらそれぞれの行った先で追いかけてくるものに違いがあるらしい。

「私も廊下の半分ぐらいで急に後ろに壁が出来てもうちょっとで潰されるとこだった。しかも門から出たあとで<もう少しで一緒になれたのに>って言われたんだよ。すっごく怖かった。…あそこで死んじゃったら日本屋敷で化け物の仲間入りしちゃうのかな?それで次来た人を道連れにしようとするのかも…。」

「そうなのかもしれないな。緑の娘もずっとあそこに…。」

「「…」」

私たちはそれ以降無言で歩いた。

相変わらず他の人には会わないまま集落の入口まで戻ってきた。

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