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その仮面  作者: kondouhazime
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プロローグ


 人は誰もが仮面を被っている。


それは人生を楽しく過ごすための真理であり、仮面を被らない人間は負け犬に成り下がるしかないというのが俺の持論だ。


 例えば俺は、漫画やアニメが大好きだ。この趣味は子供の頃からなのでこればかりは変えようが無い。しかし世間一般的な意見は「良い歳をして何をしているのだ」となる。実際にオタクという人種は自分の趣味を隠している人が多く、公言している人の方が少ないだろう。


 つまり、俺らはこれに対して言い返せる適切な言葉を持ち合わせていないのだ。どんなに綺麗な言葉を並べても、どんなにその趣味を愛していても、彼らは俺らの事を「負け犬」と呼ぶだろう。


 その結果がどうなるのか。好きな人には振り向いて貰えず、学校生活も気持ちよく過ごす事は出来ないだろう。ありのままの自分でいるだけで、上げればキリがないほどの不利益が降りかかってくる。それら全てを受け止める程の度量は、どの人間にだって備わっていない。


 俺たちは自分を偽った。傷付きたくないから、誰にも本当の自分を知られない様に、自分を押し殺して、その他大勢と同じ道を歩く事を選んだのだ。だから俺はこの生き方を憎んだ事は無いし、後悔なんて絶対にしないと断言できる。


 仮面とは自分自身を偽る事だけで羽ばたける、継ぎ接ぎだらけの自由の翼なのだから。


はじめまして、近藤一です。

この作品は元々、公募に応募しようと思っていたんですが実力不足を痛感し、しかし誰かに読んでもらいたいと思ってなろうに投稿する事に決めました。楽しく読んで頂き、出来れば感想を頂けると嬉しいです。

これから完結までの短い間ですが、よろしくお願いします。

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