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レオン殿下

実は私とレオン様は前からの知り合いでした。

5歳上のレオン様とは同じ時期に学園生活は送れませんでしたが、私たちは乗馬を通じて同じ愛好会に属していたのです。


最初に親しくなるきっかけはレオン様の愛馬が私の愛馬に一目惚れして、馬同士が仲良くなってしまった為でした。


愛好会に顔を出すと決まって、レオン様の愛馬のノアが寄ってくるのです。


馬を満足させるために、よく二人で遠乗りに出かけました。

お互いの家では、ただ馬の愛好会に顔を出してるだけで、まさか私たちが知り合いとは思っていないでしょう。

本当は二人でいる事が結構ありました。


でも、お互い決してやましい感情などはなかったのですよ。


それよりアロン様の愚痴を聞いてもらったり、対処方法を考えてもらったり。

ここ数ヶ月はリリア様の攻撃の躱しかたを、考えてくださったり、とてもお世話になっていました。


二人の証拠を、集めるように提案してくださったのも、レオン様です。



レオン様が仕入れてきた、婚約破棄の情報を逆手に取って二人をギャフンと言わせようと考えてくれたのもレオン様でした。


そして私たちは一週間前に王様とお父様の前で

、今までの事を洗いざらいぶちまけて、証拠を出して、婚約解消を願い出たのです。


王様もお父様も、まさかこれ程に駄目なグズだと思わなかったらしく、呆気に取られてましたね。


アロン様は歯向かえない人の前では猫被ってますもんね。


王様は私に頭を下げて謝ってくださいました。

そしてその場で、婚約解消の書類にサインしてくださいました。


その時の解放感といったら、これまで感じたことのない程の爽快さでしたわ。



その後王様とレオン様は事後処理とアロン様の措置に相当話し合いをしたようです。


お手数をお掛けしたレオン様にはどうやって恩を返せばいいのやら。


それに…


これでレオン様とお会いする機会も減りますわね。


そう思ったら


ズキッ!


ん?

何やら胸に痛みが…


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