第七話「あのときの事件」
第七話「あのときの事件」
俺は暫く片付けをしていたが少し休憩して休むことにした
夕日が真っ赤に染まる校庭のグラインドをみて俺は初めてサッカー部に
入部したときを思い出していた。
初めてサッカー部に入ったとき、笑顔で迎えてくれた部員と木下部長
そのときは部員も今より多くて木下先輩が部長だった
木下先輩がボールを追いかける姿はすごくカッコよかった
練習試合のコンビネーションもよくて、チームもみんな一致団結していた。
あの頃はすごくよかったし楽しかった。今みたいな苛めもなかった
変わったのは、林先輩が部長になってからだ・・
そうさ、あの事件さえ起きなければ林先輩が、このサッカー部にさえ
こなければこんなことにはならなかったんだ。
あのとき、本当の事をみんなにいえば良かったのかもしれない・・・。
それで木下先輩が悲しんでも?
あの時の事件の真実を聞いたときすごくショックだったけど
なんで林先輩があんな行動をとったのかはわからない。
けれど、本当の事をみんなに言わずに林先輩を庇った木下先輩はもっとわからない。
「このことは絶対誰にも秘密にしてくれ」
この言葉を聞いたときは何故黙っているのか疑問だった。
林先輩の罪を木下先輩が、かぶることないのに・・・。
それだけ優しい先輩なのかもしれない
木下先輩は・・だから尊敬したんだ。きっと俺は・・。
つづく




