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第四話 「冷たい視線」
学園パラダイス 第四話 冷たい視線
部室は静まり返っていた
林先輩に俺がやったのだと疑われたことがすごく悲しかった
「俺、俺は盗みなんかしません!」
俺はふと自分のロッカーをみた
みんな同じ小さなロッカーだ
名前は書いてあるが誰かが財布を自分のロッカーと俺のロッカーを間違えて入れても不思議ではない
しかし、みんなの視線は俺に向けられている
財布を盗まれたという被害者の青木先輩の冷たい視線を俺は感じていた
俺はそれ以上何も言えなかった
そのときだった
「林、雨宮が財布を盗むなんてことするはずないよ、雨宮はやってないと言ってるんだ、もっと部員を信じたらどうだ」木下先輩がそう言ってくれた。
「は?お前何様だよ、偽善者」
そう言って林先輩は部室から出て言った
木下先輩の言葉で俺は救われたが、、、
放課後のサッカー部の部室で俺を待ってたのは
みんなの冷たい視線だった
つづく




