表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学園パラダイス  作者: アオト★★
30/39

第三十話「暴力事件」

第三十話「暴力事件」

「俺は施設に入ってからは母親の暴力から解放されて本当に自由だったよ

色々な今迄出来なかった事をたくさんしたよ。俺と同じく周りは、

身寄りのない奴らばかりだったからそいつらとつるんで悪さをしたな

その中でスピードしていた奴もいたな。まあ、今となってはいい思い出だが・・。

その後、金借りて逃亡した俺を追いかけて・・・

お前には仲間がそういえば去年世話になったなw

俺にとってこの18年間は本当に地獄そのものだったよ。

・・育てられた環境も何もかも違っていた・・出来の良いお兄ちゃんと違ってな」

林はそれだけ言うと何も言わず暫く黙ったままだった。

それでも、目だけはしっかりと木下を見据えていた。

でもその木下を見据える瞳の奥は悲しそうな寂しげな何かを訴えているようにも

思えた。


「あの暴力事件か・・」木下がやっと口を開いた。

木下の声の語尾が震えていたのが湊にも分かった。

「そうさ、あの事件の事だよ。幸い俺はあの時、不登校でその場にいなかったけど

次の日、学校に行ってみてお前のおかげで面白いものが見れたよ。校内新聞でな(笑)」


「二年B組木下大地君、部室で他の学生と乱闘!!!だっけ?(笑)

随分と派手にやったそうじゃないか?

学校新聞にバッチリ写っていたぜ。金属バッドを取り合いしてるお前の姿がな・・

それでそのバッドで殴り合いして相手に怪我させたんだろ?お前もよくやるよな(笑)

写真を目にして最初驚いたよ。なにせ、もう一人は俺の仲間だった奴だったからさ

俺がお金を借りた元施設の不良仲間君じゃん?とか思ってさ。

まさか、学校を突きとめて追いかけてくるとは思わなかったけど・・

お金の力ってすごいよな~。」

林の顔からはさっきの悲しそうな瞳はなくなっていた。


「・・・・あれはあいつが振り回していたから危ないから取り上げようと

したんだ・・。そしたらはずみで・・・」木下は次の言葉を飲み込んだ・・・・


「はずみであんな大怪我になるかよ。最初からやっちまうつもりだったんじゃねーの?

最もお前にそんな度胸はねえか・・」林は冷たく木下に言い放った。

つづく


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ