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学園パラダイス  作者: アオト★★
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第二十五話「合宿事件の真相」

第二十五話「合宿事件の真相」

結局みんなが楽しみにしていた合宿は木下先輩が合宿費用を失くしたと

いうことで中止になってしまった。それに伴い、あれだけみんなに信用されて

慕われていたのにその日から木下先輩に対してのみんなの態度が激変した

せめて当日無断で休まず一言学校に電話してくれたらよかったのにと俺は

思った。そうすればこんなにみんなの気分も悪くならなかったはずだと

俺は思った・・しかし木下先輩がすぐに学校に電話が出来なかったのには

ある理由があったのだ・・。

それは合宿事件が起きた数日後に木下先輩から真実を聞かされた。

俺はそれを聞いて驚きと悲しみが込み上げてきた

「みんなに本当の事をいいましょう!みんな本当のことを知れば

分かってくれますよ」俺は強くそう木下先輩に言ったが木下先輩は

首を横に振った。

「何故ですか?木下先輩は被害者じゃないですか!!

その防犯カメラを警察にみせれば、みんなに見せれば

林先輩の後輩だという事が分かるじゃないですか」

でも何故林先輩はそこまでして木下先輩に嫌がらせ

するのか分からなかった。このとき、林先輩は学校に転入してきたばかりで

サッカー部に仮入部していたものの合宿には不参加していた

まだ木下先輩が部長だったときの話だった。


木下先輩に話を詳しく聞いた。みんなから集めた部費は自宅に

一度持ち帰り当日すぐに持っていかれるように

番号で開くロック式の金庫の中にしまって置いたそうだ。

しかし、その晩に泥棒が入った。そして朝には金庫の中のお金は消えていた

そうだ。焦った先輩はまず学校に連絡しようとした

まだバスに乗る時間まで時間があったからだ

しかし、携帯がなかった、自宅の電話

電話線が切られていた。窓ガラスは粉々だった

木下の実家は実はお金持ちだったので防犯装置は完璧だった。

だから簡単には自宅には入れない、しかも番号式で自宅に入るのにも

複雑な暗証番号を入力しなければならない。

そして金庫の番号も複雑な暗証番号だった。

番号を知っている人間でなければ自宅に入ることすら不可能だった。



防犯カメラで犯人はすぐに特定出来た。

林先輩の後輩だったことは俺を驚かせた。

しかし木下先輩はその映像を見ても何も動こうとしなかった。

それが何故だか、俺には分からなかった。

「林が後輩に何らかの形でやらせたのだろう・・」

俺には何故そんなことを林先輩がする必要があったのか

そもそも何故木下先輩の自宅と金庫の暗証番号を林先輩が知っていたのか

分からなかった。

この二人には俺が知らない二人だけの何か秘密があるように思ったが

それを俺は知る権利はないし、知ってはいけないようなそんな気がした。

あの合宿事件の後、誤解されたままみんなから相変らず事あるごとに

責められている木下先輩をみて俺は胸が苦しくなった

本当は林先輩が後輩にやらせたことなのに・・・・。


また昔の嫌な事件の記憶を俺は思い出していた

校庭に響くチャイムの音が授業開始を知らせていた。


つづく


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