第二十二話「立ち入り禁止」
第二十二話「立ち入り禁止」
次の日が学校に朝練のために行ったら部室のドアに貼られた
立ち入り禁止の紙に目が留まった
「なんだよ!!これ」すぐに俺は三年の教室にいき林先輩を学校の裏庭に呼び出した
「立ち入り禁止ってどういうことですか?」俺は林先輩に聞いた
「今日の朝練は中止だ。学校側の命令で今週いっぱいでサッカー部は
廃部になるからな。お前もいつまでもサッカー部に拘ってないで他の部活を探せ」
それだけいうと林先輩はその場から立ち去ろうとした
「待ってください、俺知ってるんですよ」俺はつい勢いでそう言ってしまった。
それを聞いた林先輩が少し怪訝な顔をして「知ってる?何をだよ」
俺は今にも口に出してしまいそうなその言葉を飲み込んだ。
俺が合宿事件の後に木下先輩から聞いた真実を・・・・。
「このことは絶対に誰にも言うな。林にも・・。
アイツがなんでこんな卑怯なことをするのか俺は知ってるし
それについてアイツを問い詰めたくない。一番辛かったのはアイツなんだ」
そう木下先輩は俺に言っていた。
そして林先輩を責めることもしないで年に一度の部長の投票も
合宿事件で泥棒呼ばわりされた木下先輩を誰も推薦しなかった
そのとき、新しく転入してきた林先輩に投票率が回り。サッカー部の部長は
林先輩になった。
木下先輩は何故そこまで林先輩を庇うのか?林先輩に弱みでも握られているのか
いくら考えても俺には分からなかった。
そして林先輩は合宿事件の後暫く姿を消していた・・。
俺は一人になり、合宿事件の事をまた過去を思い出していた
つづく




