第十六話「疑惑の校内放送」
第十六話「疑惑の校内放送」
午前の授業が終わりお昼になった・・
―今日のお昼の放送を聞いてくれ―
木下先輩は確かに証拠があると言った・・
一体先輩は何をするつもりなんだろう
昼休みになり、教室がざわめきだした頃、俺も昼飯を買おうとしたとき
ふと、楓が気になって楓の方をみたら楓の様子がいつもと違って見えた
「気のせいか・・・?」俺は気を取り直して昼飯を買いに行くことにした
昼飯を無事に調達した俺は一人で食べようか、それとも楓を誘うか悩んだが
楓を誘うことにした・・。教室を覗きまだ楓がいることを確認した俺は
楓に声をかけようとした・・しかし。楓は他の女子たちと話していた様子だったので
一人で昼飯を食べようと俺は屋上に向かった
この時楓の身に何が起きていたのか俺は知る由もなかった
屋上に上がり昼飯を食べているといつものお昼の校内放送が流れた
俺は木下先輩が何をしようとしているのか最初は分からなかった
キンコンカンコン♪
「え~、皆さんこんちわ。生徒会長の木下です、今日は皆に
大切なお知らせがあるんだ・・。だからいつもの音楽はお休みだ
最後まで聞いてくれよ」
いつもの木下先輩の声が聞こえた・・
しかし暫くして何かが違うことを俺は感じていた
そしてそれは校内にいる全ての生徒と教師も同じ気持ちだった
そして放送は続けられた・・・
だがそれは明らかに木下先輩の声ではなく、スピーカーから聞こえてきたのは
音声だった・・・
つづく




