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学園パラダイス  作者: アオト★★
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第十二話 「過去の傷」(真実編)

第十二話 「過去の傷」(真実編)

青木は一瞬顔色を変えたがすぐに戻り不気味な笑みを浮かべた。

他の連中は驚きふためいていたが何故か青木だけは冷静だった。

「木下かよ」それだけ言った。

「おい、ヤバいんじゃねーの?」佐々木が明らかに動揺した様子で青木に言った・・。

木下は口を開いた「やっぱりお前たちだったんだな」

「だったらどうなんだよ。先輩」青木が言った

他の数名はかなり焦った様子だった。佐々木は床にまだ散らばったままの粉末を

気にしている様子だった。青木の方をチラチラみていた。

佐々木は木下とは目を合わせようとはしなかった

他の奴らも慌てて混乱していた。

相手が何も言わなくても表情ですぐにそれを木下は読み取れた。


青木だけが何もなかったように堂々としていた。

奇妙なくらいに・・こちらが躊躇するくらいだ・・。

「俺は最初からお前たちがやったと思っていたよ

雨宮が盗みなんかするわけないからな。それにお前らが雨宮がサッカー部に

入部してきてからアイツに敵対心を持っていたことなんてお見通しだぜ」

木下はできるだけ冷静になろうとした・・。

だけど驚愕の表情はどうしても隠せなかった・・

「お前ら、前から思ってたけど学校では煙草は禁止だぜ?

生徒手帳よく見ろよな・・それにそれ覚せい剤だろ」

木下は床に散らばったままの粉末を指さして言った。

木下は続けた

「お前らこんなことやっていてどうなるかわかってるか?

お前ら不良グループのことだ。他にもいろいろ悪さをしてるんだろうが

覚醒剤だけは別だよ。覚醒剤は犯罪なんだよ!!絶対やってはいけないことなんだよ」

木下は取り乱さないように冷静を装いながらそう叫んだ

他の連中は無言だったが青木は強い口調で木下を見据えた

青木が言った「へえー、そういうお前はどうなんだよ!

お前こそ泥棒じゃないか。人のこと言えるのかよ」

「・・・・・・」木下は一瞬何のことを言われたか分からなかったが

すぐに理解した・・。

木下の表情がだんだんと曇っていって反対に青木の表情が不気味なほど明るくなっていった

つづく


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