バグの使い方
例えるのなら、休日の遊園地だね。
しまたろうとクエストに挑戦しにきたんだけどオープンワールドの弱点か、すんごい人がいるんだ。
100種類以上のクエストがあるみたいなんだけど、島くんいわくお手頃クエストは待ち時間が長いみたい。
初日だし、
「高難易度クエストでもいいよ」
「でも、ペナルティー重いよん。」
「これでいいやん」
犬擬きの撃退のクエストを指差す。
大体のクエストは討伐なのにこのクエストは撃退だ。
しかも、待ち時間も極端に短い。
「そうしようか」
これは、周回するのにうってつけだ。
と、思ってた時期も僕にはありました。
マップの端に近い森の中に6メートルくらいの臭そうなヌメヌメ犬がいる。
チュートリアルで何回か骸骨風先住民を倒したがデカイ敵は初めてだ。
島君は、ふっとか言ってスカしてるけど結構ビビってそう。
因みに僕は漏らしそうだよ。
「あじょる、俺の必殺見せてやる!」
わざわざ、必殺技出すのに僕の名前を呼ぶのは僕のこと好きなのかな。
島君はぼくの好みじゃないから無理だね。
「ライトニングっっ!」
バチコーンてなった。
あと、僕の好みは清楚な黒髪ロングの女の子に罵られるお金持ちの幼馴染系幼女風スポーツ少女(日焼けあり)だ。
「くっ、効果なしか…。上等だ!!」
島君は近接戦に移行したみたい。
そろそろ、僕も参加しよう。
僕のスキルであるカウンターは敵の攻撃を跳ね返す。
その時に、特殊モーションに入るんだけどその時に伏せコマンドでしゃがむと敵がバグで荒ぶり地面にめり込むことをチュートリアルの時に知ったんだけど…
デカイ敵にやるとめちゃくちゃ回線が重くなって僕自身も地面に埋まることが今やってみてわかった。
スゲ、10分くらいでサバ落ちした。
地面にめり込むと処理落ちして、ゲームからログアウトしちゃうみたい。
再びログインすると運営から謝罪メッセージが来ていた。
なんでも数分前にサーバーにラグが生じ快適なプレイを損なったことに対する謝罪だった。
運営は現在原因究明に全力を尽くしてるらしい。
まぁ、始まったばかりのゲームってそんなもんだよね。
あ、でもさっきのクエストは成功扱いになってるみたい。
報酬が遠距離攻撃専用武器のパーツ見たい。
へー、後6個くらいのパーツを集めると遠距離攻撃専用武器がもらえるみたい。
正直集めるのは大変だから後でいいや。
丁度島君が僕の方に来た。
僕が鯖落ちしたから一度別れて再開したんだ。
「あじょる、さっきは何したの?」
「実はね・・・」
先のことを話すとあじょるのせいか。と帰ってきた。
一体なんのことか見当がつかないわけでないけど、知らないふりをしておこう。