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副作用って?

 今回は活動報告欄にてリクエストいただきました「副作用」です。

 ちょっとそこのあなた? そう、あなたですよ。今回のタイトルが気になったあなた。


 もしかして、自分の小説で「副作用」なんて言葉、使ったことあるんじゃないですか?

 言葉の意味、ちゃんと分かっていまか?


 分かっている人にはこのコラムは必要ありません。分からない人向けに簡潔に書いています。

 でも、「一応見ておいてやるか。ダメ出ししてやる」なんて真っ直ぐな人には是非とも見ておいてほしいです。あなたの知識でこのコラムをより良いものにすることを手伝っていただけたらと思います。


 簡単に書いてしまうと、説明が一行で終わってしまうので、ちょっと煽り文をつけてみました。

 で、肝腎の説明を早くしろですよね? 分かってますって。


『副作用とは、主作用以外の全ての作用です』


 お薬にはいくつかの作用を併せ持つものがよくあります。中には益になる作用もありますし、害になる作用もあります。その作用のうち、一番期待している作用を主作用、それ以外を副作用(side effect)といいます。まあ、こんな広い意味の話はどうでもいい人が大半ですかね……。

 一般に、副作用というと有害作用(adversed effect)のことを指しますね。人によっては「有害な副作用」って言ったりもします。普通は、ただ単に「副作用」といいます。これで通じます。はっきり言って、上記のような広義ことから説明し始めるようなやつは使えません。患者さんは具合が悪くて機嫌が悪いです。どーでもいからさっさと主文言えです。


 重篤な副作用としては、全身に発疹などができるSJS(stevens johnson symdrome:スティーブンス・ジョンソン症候群)とかいうやつが有名ですかね。あと、中毒性表皮壊死症とかいうのも有名ですかね。皮膚が壊死して剥がれていく……。怖いです……。


 どんな薬でも絶対に安全というものはなくて、ある確率で副作用は発生してしまいます。副作用が出てしまった場合、医薬品副作用被害救済制度というものがあって、金銭的な面倒を見てくれる制度があります。使わないで済むなら一生使いたくない制度ではありますね。この制度が必要になるということは、それ相応の何かが起こってしまったということですから……。


 まあ、なにかとワルモノに見られる副作用ですが、実は全部が全部悪いとも言い切れないのですよ。

 たとえば、鼻炎薬なんかでおなじみの「抗ヒスタミン薬」ですが、これには眠くなるという副作用があります。しかし、それを逆手にとって眠るための薬として抗ヒスタミン薬が販売されていたりします。


 似た言葉で「副反応」というのもありますが、投稿回数をかせぎたいのでまたの機会に。


 以上、『たまに気になる医療用語:副作用とは?」でした。

 次回もまた、ごひいきに。

 医薬品副作用被害救済制度について詳しく知りたい場合は、医薬品医療機器総合機構(PMDA)のホームページを検索してください。

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