医薬品
ちょっとそこのあなた? そう、あなたですよ。今回のタイトルが気になったあなた。
もしかして、自分の小説で『医薬品』なんて書いたことがあるんじゃないですか?
言葉の意味、ちゃんと分かってますか?
分かってる人にこのコラムは必要ありません。分からない人向けに簡潔に書いています。
でも、「一応見ておいてやるか。ダメだししてやる」なんて真っ直ぐな人には是非とも見ておいてほしいです。あなたの知識でこのコラムをより良いものにすることを手伝っていただけたらと思います。
簡単に書いてしまうと、説明が一行で済んで……あ、今回は一行では無理ですね。
一行で書けないのは、医薬品の定義が複数項目あるからです。
で、肝腎の説明を早くしろですよね。分かってますって。
『医薬品とは、日本薬局方に収載されている。疾病の治療・診断・予防に用いる。身体の構造または機能に影響を与えるもの』
はい、日本における医薬品の定義を簡潔に書きました。二つ目と三つ目は条文から言うと、『人又は動物の』からはじまって『~であって機械器具等ではないもの』とおわります。
ちなみに、化粧品、医薬部外品は除かれます。
まず、耳慣れない言葉かと思いますが、日本薬局方から。
日本薬局方とは、日本で使われる医薬品の性状、試験法などを記したものです。生薬なんかもありますね。学生用の解説書が、生薬で一冊あるんですよ。もう、やんなっちゃう。
で、日本薬局方は「日局」「局方」または「JP」とか略されます。現在は、2011年に改正された第十六改正で「日局16」とか「JP16」とか書いたりしますね。たしか、五年ごとに改正されています。
日本薬局方に収載されているのはきちんと薬効があるものだけでなく、たとえば「日局デンプン」とかの、えーと、カサ増しに使うようなものや、試薬なども収載されています。
それでですね、この日本薬局方ってのが案外すごくて、ハーモナイズド会議というものがありまして、いろいろなものを日本、ヨーロッパ、アメリカで基準を統一しようというのがあったらしいんですけど、その流れで、EUP(欧州薬局方)やUSP(米国薬局方)との調和が図られてるんですよ。いわば、ヨーロッパやアメリカと同等のレベルだと認められたわけですね!(いいすぎ?)
長々と話してしまったので、残り二項目については簡潔にいきます。
両方とも「人又は動物の」と動物まで定義に入れられているのが、ぼくとしてはちょっと意外でしたね。それと「機械器具等でないもの」とは、たとえば、手術道具とかマッサージ器とかは医薬品じゃないよってことね。
あとは、化粧品や医薬部外品も医薬品からは除かれますね。化粧品の目的は「美化」とか「皮膚や毛髪を健やかに保つこと」ですし、医薬部外品は……条件多いなぁ……。この項目では書かない。気が向けば別項目として書きます。
以上、『たまに気になる医療用語;医薬品とは?』でした。
次回もまた、ごひいきに。
これを準備していた当時は「薬事法」の資料を探していたので、内容が若干不適格ですが、気にするほどでもないと判断しました。