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第27話 作戦開始!わじの名前はスワリン・ギルキー!

いざ!王都ハリー・ボーテへ!!


《港の門を潜ると、壮麗な建築。煌びやかな装飾が施してある道路。


贅沢の限りを尽くす街並みに一同、言葉が出ず唖然としていた。》


ギルが突然腕を組み何か考えている様子だ。



「どうかしたか〜?」



シンバが声を掛けると、ギルが口を開く。



「誰が……ギルキーの役だ?」



ギルの問いにピーマンは即座に存在感を消す。


俺は状況を把握出来ず様子を見ていた。



「ギルでいいんじゃな〜い?だって名前似てんじゃん」



ギルは全力でシンバの意見に抵抗する。



「名前が似てるで言うならキーマンもだろ!!」



ピーマンは話に入らずそっぽ向いている。



「何の話?」


「キーマンこっち向け!」



俺の声は皆の耳には届いてない。



「……何の」


「ギル。お前がやれ。シンバでもいい。」


「何の話?」


「ヤダよ〜嘘つくの下手だもん。キーマン上手そうじゃんやれよ〜」



シンバ、ギル、ピーマンは船上で言い争いをしている。


なんだよ!!何の話してんだよ。



「何の話?」



やがて俺たちの船へ警備員が近付き、何やら下から声を掛けている。



「ここから先は入国申請をしている者しか立ち入れません。申請を証明するものはございますか?」



ギル、シンバ、ピーマンが目を合わせ一瞬の間が空いてピーマンがギルに向かって話し出す。



「ギルキー様、証明書の提示を。」



どうやらギルはピーマンにまんまとしてやられたようだ。


俺は依然状況は掴めていない。



「……ヴぁい!!」



へ?……誰の何の声だ?



「わじの名前が!分からじゃるのか?!……ギルキー……」


「スワリン。」



唖然としている俺と、何故か肩を震わせているシンバ。


小声でピーマンがギルのフォローする。



「スワリン・ギルキーであじゃる……ぞ!!!」



ギルは恥ずかしいのか、耳が真っ赤だ。



「スワリン様でございましたか。……はい。確かに入国申請確認出来ました。どうぞお入りください。」



更に王都中心地への入口の門へ警備員が誘導している。



「よし……う、上手くいったな〜……」



ギルは恥ずかしさで正面だけを見つめ、振り返ろうとしない。


シンバは自身の太ももをつねり、声が出るのを我慢している。


ピーマンも心做しか口角が上がっているように見える。


なんだよ!皆して楽しそうにしてよっ!


門を潜り、門が閉まるまでの時間。

各々、己自身と闘う時間であった。


門がゆっくり閉まると、シンバは腹を抱えて涙を流しながら笑っている。



「死ぬっ死ぬ死ぬ死ぬ!」


「笑い過ぎだ。それより前を見てみろ。」



《目の前に広がるのは、先程とは比べ物にならない程の絢爛豪華だった。


門を潜って直ぐの所には見当たらなかった人間も煌びやかな装飾品で着飾っている。》



汚染エリアと本当に同じ国なのか?



「お久しぶりです、スワリン様。下船していただいて結構です。

後は私共が出国まで管理しておきます。予め、立ち入り禁止の部屋等を教えていただければ私共は立ち入ることはありません。」



突然の警備員の声にギルに緊張が走る。



「……久しいだぎゃ!!頼むであじゃる。」



どうやらギルは全力でギルキーとやらになりきっているようだ。



「あれ?スワリン様……です……か?」



警備員はギルキーと顔見知りの様だ。


完全に怪しまれているようだ。

ギルが内心動揺しているとピーマンが口を開く。



「ギルキー様は確かに最近体を動かす事にハマっておられるが、そのように露骨に反応されたでは失礼かと思いますが?」



ピーマンのパスにギルは食い気味に応える。



「そんなに変わっじゃか?自分では分からなじゃる!!」


「いえ!スワリン様はいつでも素敵なお姿ですが、髪型まで変わられたので印象が違いまして…出過ぎた真似を失礼しました。それでは下船を。」



船を降り、警備員が一人て船を牽引する。



「よし!第一関門突破といった所か!」



ギルは恥ずかしさを跳ね除けるように胸を張る。



「あーー面白かった。やっぱキーマンは演技上手いじゃん〜!」



賑やかな様子だ。俺1人を除いては。



「サン坊〜、どうしたの〜」



シンバは不機嫌な俺に気付いたのか肩を回してくる。



「……散々ハブってたくせに!悪気あんのかねえのかはっきりしろ。」



俺は口を尖らせ不貞腐れている。


3人は俺を生温かい目で見てくる。



「……何だよ……行くぞ。」



俺は足早に歩き始めるが急に足を止める。


なんか……俺、駄々をこねてる子供みたいだな。



「……るかった。」


「え?」



ギルは俺の言葉を聞き取れず聞き返す。



「しょうもない理由で悪かった!」


「……プハッ!可愛いやつだな〜!」


「う、うるせえ!」


俺が言い直すと今度は3人とも顔を見合せて笑った。



《王都ハリー・ボーテ、華美な佇まいの裏にはユアン王国の闇が潜む。ゆっくりゆっくり蝕む闇が気づけば直ぐそこに。》


ここからさらに物語が加速していきます!

気合を入れて本日からユアン王国編完結までは(第45話まで)【1日2回(朝・夜)】更新します!

サンと僕頑張れ!と思ってくださった方は、ぜひ下の【★★★★★】評価と【ブックマーク】で応援していただけると、執筆の大きな励みになります!

皆さんの応援が、僕のモチベーションです。

次回は【本日21時】に更新予定です。お楽しみに!

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