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【終末ファンタジー】いつの日かの俺が正解の道に辿り着くまで〜世間知らずの少年は滅びゆく世界で伝説の男となった〜  作者: 鈴木 柊
シファレン編

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エピソード シファレン 〜シファレンという男〜

※本話は本日二話目の投稿です※


本日一話目の 【第24話 ありがとう】を読まれてから、読み進められる事をお願い申し上げます。

……あぁ……今だから言えるがもっと慎重に動くんだったな。

本当にバカは早死するもんだな。


班長、ギル、キーマン、そしてフィル。

勝手に死んですまない。

そして今までありがとう。


………

……


シファレンの遺体は汚染エリアに放り込まれる。



「俺の場所で死ぬなよな〜。臭くなるし、埋めるの大変なんだからよ。」



サンは慣れた手付きで固い地面を掘り進める。



「よいしょっと!」



死体を持ち上げると、ペンダントが落ちる。

中には写真が入っていた。



特徴的な見覚えのあるペンダントにサンはシファレンの存在を思い出した。



「あぁ。そうか。お前死んだんだな。……それじゃあ楽しくは話せねえな。」



サンはシファレンの体に土を被せた。


ショベルで土を固めるとその上にサンはドカっと腰を掛けた。



「お前、あんなにボロボロで死んでたのに、なんで笑って死ねたんだ。お前にとってその道は正解だったのか?」



サンの問いに返答があるはずもなく、サンはただ一人変わりない日常を過ごしていた。



この一件は、バッグ、キヤラ、グランによってギルティーノ、シンバ、ギル、そしてフィルに伝えられた。



「いやあああ!!なんであんた体持ってこなかったの!!私が治せたかもしれないでしょ!!!」



フィルがグランに向ける矛先の無い思いをぶつける。グランは涙をグッと堪え、ただフィルの言葉を受け止めていた。



「たった一人の家族も救えないで!!!何がヒーラーよ!!」



フィルは何も出来ない悔しさと突如自分の世界から消えてしまった兄の存在を受け入れられなかった。



「今日は解散だ。報告ご苦労。ハードな任務になったな。」



ギルティーノの声掛けに皆散らばっていく。



シファレンの死は、瞬く間にツクヨミ中に広がった。



コンコンッ。


職員室のドアをノックする音が聞こえる。



「失礼しますッス!!」



ザザンの声は職員室中に響き渡る。



「どうした?ザザン。」



科学開発担当の教師がザザンへ声を掛ける。



「あ!丁度良かったっス!俺の科学研究の授業のコマを全部戦闘実習の授業のコマにして下さいっス!

では、失礼しますッス!!」



ザザンのあまりの変貌に職員室中は呆気にとられていた。


ザザンは勢い良く職員室のドアを閉める。



「どうッスか!!余裕そうに見えるッスか?!シファレンさん……!!」



ザザンは空に向かってニカッと笑顔を作る!



「シファレンさんが言ったんッスからね!!……シファレンさん……俺……貴方の弟子になりたかったんですよ……だから帰ってくるの楽しみに待ってたんですよ……それなのに何死んでくれちゃってるんですかぁ!!!」



ザザンは溢れ出る涙をそのままにひとしきり泣いた。




〜シファレン編 【完】〜




ザザン……強くなれ!!!


フィルを見送れなかった後悔があるからこそ、サンのお見送りには絶対に行くと決めていたフィルの決意。


「当たり前に帰ってくるはずの人」が、突然この世界から消えてしまう喪失感は、計り知れないものがありますね。


これにてシファレン編、完結です!


次回、舞台は現代の潜水艦へと戻り、いよいよユアン王国へ上陸します。


これからも皆様に楽しんでいただけるよう、エンジン全開で執筆頑張ります!

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