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眠れない不安

作者: 木下きみ

不安は未知です。

わからない状態で考えているだけ。

知ってしまえば、当たり前になってしまう。

 眠れない日がよくある。

 第一志望にしていた大学の合格発表前日。

 部屋を暗くしても、携帯ばかりながめてしまって、眠れなかった。

 日付が変わり、発表ページを覗いても変わらず『少々お待ちください』。

 受からなかったら、どうしよう。

 そうして眠気は遠ざかっていく。


 就活をはじめて、不採用のメールが届いた日の夜。

 どうしてダメだったのだろう。

 行きたい会社から内定がもらえなかったら、この先どうすればいいのだろう。

 そうして眠気が遠ざかっていく。


 大事なプレゼンの前日。

 何度もパソコンを開いて、資料を確認する。

 上手くいかなかったらどうしよう。

 そうして眠気が遠ざかっていく。


 あれ、あの時どうして眠れなかったのだろう。

 第一志望に受からなかったけれど、望んでいた会社に就職できなかったけれど、

 プレゼンで失敗したけれど『今』はなんともないじゃないか。


 どうして眠れなかったんだろう。

 どうして不安に思っていたんだろう。


 知らないことを知らないままで考えていたから不安だったのだろう。

 わからないことはわからない。

 知ってしまえば、どうということはない。

 それをどうして知らなかったのだろう。

お読みいただきありがとうございました。

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