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孤独な旅路  作者: alc
4/12

#1

間の話も書く事にしました。

繋ぎ終わるまでの話数は#として繋ぎ終わり次第話数を直して行きます。

5層で物資を補充しつつ、ボスに挑む。


扉を開けるとまたボスが出現していた。ホブゴブリンだ。それを難無く倒すとまた宝箱が出現した。一応罠を警戒しつつ開けると、中には革鎧が入っていた。


「宝箱のアイテムはランダムなのか」


出来ればもう一つアイテムポーチを持って置きたかった。この先、もしこのアイテムポーチに入る容量だけで足りなくなった時にこの浅い層に戻るというのも面倒だ。うーん、一旦戻ってボスがリポップするのを待つべきか。


そもそもどれくらいでリポップするんだろう?


その検証も兼ねてもう2、3回ホブゴブリンを倒す事にした。

その結果、恐らく30分程の感覚でリポップするようだ。宝箱はアイテムポーチが2つと回復薬が1つだった。


「うーん、あんまりレアじゃないのかな?」


取り敢えずは3つもあれば十分だろう。その中に水や食料をたっぷり詰め込んで6層へと降りる。6層はまた迷路になっていた。4層が迷路で5層目がフィールド型ダンジョンに変わるのかな?この感じだと次は10層でフィールド型か。


下の階層に進めば進むほどにマップが広くなる事も考えると、フィールド型の所を拠点にしてマッピングして行った方が良さそうだな。いちいち戻って来るのは面倒だけど、餓死したくはないし。途中に安全地帯なんかがあればいいけど、それはあまり期待しないでおこう。


「よし、軽く6層を見て回ったら5層に戻ろう」


戻って5層と6層の階段の近くに簡易拠点を作ろう。モンスターは基本的に階段には入れないみたいだし、いざとなったら階段に逃げればいい。


「そうと決まればさっそく始めよう!」


階段の1番近くにあった木を鉄の剣で切り倒す。時間は掛かったけどなんとか1本切り倒せた。さぁどんどん行こう。

次の木は今切った木から2〜3m離れた所にある木を選んだ。幹が太すぎず、細すぎもしない丁度良さそうな木だ。


2本目の木はさっきの木より少し速く切り倒せた気がする。そこでふと1本目に倒した木の方をみると、そこには何もなかった。


「は? え、何? なんで??」


確かに木は切り倒したはずだ。現に木の生えていたところには切り株がある。誰かが持って行ったのだろうか?

流石にあの大きさの木を1人では持っていけないだろう。とすると数人で持って行ったのか?

いや、切り倒してそのままだから木の葉もついているはず。それなら動かした時になる木の葉の音で気付けるだろう。


階段のまわり、()()()()場所に目をやる。


「何もない……? そうか!」


俺は試しに階段の近くの開けた場所に木の枝を置く。次に森と開けた場所の両方にまたがるように木の枝を置いた。最後に森の中に木の枝を置いてしばらく待つ。


30分は経っただろうか。ぼーっとしているといつの間にか階段の近くの枝と、森と広場の境界に置いた枝が消えていた。森の中に置いた枝はそのままだった。

どうやらフィールド型の階層では階段の近くを除いて、物がダンジョンに吸収される事は無いようだ。


早く気付けてよかった。広場から少し森の中に入った所に柵を立てる事にした。丸太を持ち運べる位の大きさに整え、地面を掘って柵を立てる。


……駄目だ、これは時間が掛かり過ぎる。木を切り倒してから丸太を1本立てるまでに1時間以上掛かってる。


これは効率が悪いな。やめよう。


「ゆっくり休める場所が欲しかったけど仕方ないか……」


階段には魔物が寄って来ないのは確かめてあるから、最悪階段で寝ることも出来るし。今日はもう疲れた、階段で寝よう。


次の日、と言っても迷宮の中では昼なのか夜なのかわからないけど、目を覚ます。やはり階段で寝ると身体が痛くなる。魔法のカバンの中からゴブリンの肉を取り出して魔法であぶって朝食にする。美味くはないけど腹は満たせる。


「さて、今日も探索だ」


6層目のモンスターは猪だった。突進攻撃がやばい。角があるので食らったらひとたまりもないが突進さえ避けられれば倒すのは難しくない。なのでどんどんマッピングを進めていく。

6層のマッピングは5日で終わった。5層と6層の間の階段から7層へ降りる階段までは半日もあれば行けるだろう。5層で物資を補充してから7層へと向かう。7層のモンスターはゴールデンレトリバー程の大きさのカエルだった。


カエルの攻撃は主に毒とジャンプによる飛びかかりだ。飛びかかりは猪程じゃないが大きさが大きさなのでそこそこ衝撃がくる。毒は絶対にくらわないようにしてるから分からない。回復魔法で治るか分からないものをわざわざくらいたくはない。

でも多分回復出来るとは思う。カエルの吐き出した毒に回復魔法でを掛けたらきれいに消えたから。7層のマッピングも1週間位で終わった。


魔法のカバンの中には1週間分の食料が入っている。本当はもっと持って行きたかったけど、それ以上物を入れると途端にカバンが重くなって持てなくなってしまう。そんな訳で1週間毎にフィールド型の階層まで戻っているけど、これがなんとも面倒臭い。


この問題をどうにか出来ないかと道中ずっと考えていた。


倒した魔物は放置しておくと30分でダンジョンに吸収される。じゃあその30分の間に調理して食べるか、カバンにしまうとどうなるだろうか?


試してみよう。


猪を倒してすぐに魔法のカバンに入れる。その場で30分待つ。これで30分後にカバンに入れた猪が消えていなければ成功だ。待っている間にもう1匹猪を倒したので、そいつは魔法で焼いて食べる。


「これは普通の肉だな。……ん、ぐぅぅ!」


匂いや味は普通の肉だった。最近はゴブリンの肉ばかり食べていたのでむしろ美味しいとさえ感じた。それなのに何故か胸が締め付けられるような痛みに襲われた。呼吸が苦しくて立っていられない。急いで回復魔法を使おうとするが、痛みのせいで上手く発動しない。

しばらくじっとしていると落ち着いてきた。


「なんだったんだろう……」


もう一口食べてみる。また同じ痛みが襲うが、死ぬ程ではなかった。これで一応食べられる事は分かった。

バックの中に入れておいた魔物も消えたりしていなかったので、水は魔法、食料も道中で魔物を倒して手に入れる事が出来る。これでわざわざフィールド型の階層まで戻る必要がなくなった。


これでどんどん先に進めるぞー!

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