第2話 妹・夜襲
ここ最近働きすぎだということで1週間近く休みでした。ですのでまさかの短期間中に次話投稿できました。たぶんこれからはまた忙しくなって更新止まるだろうな~~~(遠い目)
そしてふと思ったんですがR15とR18の境目ってどこなのでしょうか?よくほかの方の小説を読んでそういったお色気シーン(死語)が出てくるのですが明らかにコミックボンボンでは載せられないような事をやってる小説もありますがあくまでR15なんですよね。謎だ。
話がそれてしまいましたが2話をどうぞ。
アレは1年と半月くらい前の事であった
突如妹が部屋から出てこなくなったのだ
原因は不明、まぁ年頃の女の子の心はカオスな時代のファミコンゲームくらい難しいという
オヤジは寛大に見守り
母さんは専業主婦のため部屋の前を通るたびに気にかけていたという
俺も高校受験という戦争の真っ只中で気にはなっていたが学業を優先しなさいとオヤジに言われた
なので受験に専念した
だがそれでも心のどこかで妹の心配はしていたわけで
そして今の高校に合格ししばらく立った時の話だ
その頃には妹はとりあえず部屋から出てくるくらい引きこもりの症状が回復していた
それでも決して外界との接触はしたくないのか、外には出ずテレビも問答無用で主電源を切る
だがその顔は生気というものをおびてなく目も死んだ魚のようでまるでゾンビみたいだった
バイオハザードのゾンビのごとく我が家を徘徊する妹
生きながらにして死んでいるとはまさにこの事だと思った
そして受験戦争を終え入学式から1ヶ月くらいたった時だった
学校での生活にも余裕ができたので俺は残っていた問題の妹の引きこもりをどうにかしようと立ち上がった
いつまでもオヤジにまかせっきりってわけにも行かないしな
受験などで忙しく妹との接点が皆無だった為実に半年振りになる妹との接触だった
妹の部屋は昼間だというのにカーテンを締め切り不気味なまで薄暗く部屋には必要最低限の家具類しかおいてない
そしてベットの上にはうつろな目をした妹が座っている
茶色がかった長髪はひどくボサボサに伸びきっており
体もまるで拒食症患者のようにガリガリ
この半年間で京はまるで死神かと思うようなルックスに変貌していた
「よう、久しぶりだな」
「…………何をしにきた」
ボサボサロンゲの中から鋭い眼光が俺に向かって放たれる
「兄が妹に会うのに理由なんているのか」
「帰れ……罪人が」
「親のスネかじって、殻にこもっているお前に罪人とののしられてもな」
「貴様は気づいていない、この世界は矛盾に満ち溢れている事に、いや…矛盾なんて生易しいことではない、世界はそうでなくていいものであふれている」
京のこの発言で俺は悟った
妹は絶賛中二病ingであると
「ほう、なら聞かせてもらおうか…お前の言うそのそうでなくていものとはどういう物か」
「ッフ、貴様の様な俗物に理解できるか」
「一応、お前よりは人生が1年先輩なんだぞ、話すだけ話せ」
「いいだろう、その腐れた脳みそでもわかるように説明してやる」
半年振りの兄妹の会話がまさかこんな超次元ゾーン的な会話になるとは思いもよらなかった
「例えば、例えばだが会社Aに物凄い敏腕の社長がいたとしよう、この社長は部下からの信頼も厚く仕事もきっちりとこなし腹に黒いものを抱えてたりはしない、まさに理想の社長だ」
「あぁ」
「だが冷静に考えてみろ、この社長が社長をする必然性はどこに有る?」
「必然性!?」
「そう、この社長と同じスペックを持った人間はこの世にどれだけいる…否、仮にいないとしても別の社長でもきっとこの会社は回転していく…そう、用は誰にでもできる事ということなのだ、神様からもらったたった一つの命、それを世界の為に使わなくてはならないのに、この男はしがない社長業で終わらせているのだ……何もこの社長に限った話じゃない、その部下もそうだ、同じスペックの人間がいれば変わりは勤まる、会社だけでない、学校、家庭、この世のあらゆる所に必然性のない人間が満ち溢れている……私はそうはなりたくない、何か、私にしかない力を手にしこの世界に貢献しなければ、神様からいただいた命を有効活用しなければ地獄に落とされる」
俺はつくづく京とは血が繋がっているのだと実感した
まさか同じような中二病を患っているとは
あの黒歴史設定ノートも言ってしまえば俺にしかできない事だ
俺が唯一世界に貢献できる最終手段、それがアンゴルモアパワーであった
妹も同じような闇を抱えていた
だが俺と違って妹は世界だけでなく自身も否定し世間とのつながりを完全に拒絶している
俺は世界を大革命するため動いていたが妹は違う
世界を憎み、そしてその現状をどうにかできない自分を心底憎んでいる
いずれ覚醒する謎パワーを信じて
「ッフ」
「何がおかしい、スケールのでかい我が心中に触れて気でも違ったか」
「いや、俺も同じ様な事を考えていたからな」
「何!!貴様もか」
部屋に入ってからナイフみたいな鋭い眼光しかしてなかった妹の視線がここに来てようやく和らいだ
「俺もこの世界に生まれたんだ、何か世界に貢献したい…そう思っている時期があった」
その後俺は妹に黒歴史設定を熱心に語った
俺の中にしか存在しないパワー
それを使い世界を1度リセットする
この地球をユートピアに変えるという俺の計画
だが俺は中二病を卒業しその夢を挫折したことも語った
語り終えるとちょうど母さんから晩御飯の支度ができたと声をかけられた
俺はドアを開けて母さんにすぐ降りると伝える
こんなに腹を割って話したんだ、きっと京とも和解でき久しぶりに一緒に食事が取れるのではないかと思った矢先にあの出来事が起こった
「ドン」
ドアを開けて母さんに返事した後振り返って妹に話しかけようとしたが突如衝撃が俺を襲う
衝撃と同時に走る背中からの激痛
衝撃と苦痛から逃げるように転げ落ちる
そして振り返ると俺の血で赤くぬれたナイフを京が握っていた
「そこまで、そこまでこの世の必然性のない理を実感しておいて流されているとは……貴様は必然性のない者よりもはるかに重罪だ」
倒れた俺の体に向かって急降下してくる京
そしてその手に握られたナイフが俺の心臓付近に深く突き刺さる
「ッグ!!!!!」
激痛と京が落下した衝撃で呼吸が止まり声が出ない
心臓付近に刺さったナイフに京が体重を乗せてくる
「死ね、死ね、死ね、死ね死ね死ね死ね死ね死ね」
俺の肉を裂き心臓に近づいてくるナイフ
俺は妹の腕を必死に押さえそれを阻止するのが限界だった
その後母親が駆けつけてきてくれて妹は取り押さえられた
その後意識不明の重態の俺は救急車で運ばれ緊急手術
1ヶ月で目が覚め、妹はすでに施設に送られていた
命辛々助かった俺だが心と体に深い傷跡が残った
背中の方は塞がったが心臓付近の傷はどうしても痕が残ってしまった
たまに京に刺されるシーンを夢の中で何度もリフレインする
一時期は女性を見ただけでトラウマをぶり返していたが今では落ち着いている
だが、俺は一生忘れないであろう
俺を殺そうとした女性、我が妹
紅 京の事を
そしてその京はというと
「1年ぶりのお兄ちゃんの匂いだ~~~~」
俺の胸に顔をうずめものっそ鼻の穴広げて俺の体臭を堪能している
「おぉ、轟雷…帰ってきてたのか」
先ほど京が飛び出してきた扉からオヤジが顔を出してくる
「マイファザー、チョットお聞きしたいことがあるのですが」
「どうした」
「この女性はどちら様でしょうか?」
顔だけでなく体全体を俺に擦りつけ始めた女性を指差し父親に問う
「なんだ、薄情なやつだな、妹の顔を忘れるなんて」
「いや、明確に覚えているから混乱しているのだが」
ボサボサだった長髪は肩にかかる程度の長さにカットされた上綺麗に手入れされており
体もデブというわけではないが多少肉付がよく
女性らしい部分も来未くらいかそれ以上にふくよかになっており
何よりまるで殺人鬼みたいだった顔つきが完全に甘えん坊的な妹の顔になっていた
いや、“俺の妹がこんなにかわいいわけがない”っと言わんばかりだ
「本当に京なのか?」
「そうだ、お前の妹紅 京だ……なんだ轟雷、今朝妹がどんな風になっても受け止めると言っていたのに」
「いや、こういうベクトルでの受け入れ準備は完全にしてなかったから」
その後いつまでも廊下でキャッキャウフフするわけにはいかないので京を居間に残し2階の自室に着替えるという名目で避難する
着替えしながらも先ほどの情報を脳細胞をフルに使って処理をする
いや、処理をしようとしたがやはり答えは出なかった、答えを出すには情報が少なすぎる
着替え終えて居間に戻ってから情報収集をする事にした
だがやはりこの女性は妹だと実感した
子供の時の秘密の遊び場所とか
俺たち兄弟でしか知りえない秘密とか
完全に一致していた
そしてそのまま母さんが京の出所(?)祝いに晩御飯を豪勢にしてくれた
まぁ主に京が好きなオカズでいっぱいだったのだが
食事の時もチェックを劣らなかったが
好きな食べ物
利き腕
俺の記憶にある京そのものであった
この女性は100パーセント紅 京である事しか出てこなかった
クローン説も考えたが
かつて“アリシアの記憶を与えたのに利き腕が違う、魔力素質も違う”っと悩んだマッドサイエンティストな母親がいたくらいだ、おそらくクローンの類ではない
間違いなくこの女性は1年前に俺をナイフで刺した女性である
その日の晩
妹の出所祝いも終わり俺は自室でくつろいでいた
今はネットでモンハン4のPVを見ているのだが
「ハ~~~、なんで3DSなのかね~~」
マジでこのティガレックスの動画見たら興奮したんだけど
でも3DSか~~、任天堂の携帯機に屈するのは俺のプライドがな~~
「コンコン」
「お兄ちゃん、まだ起きてる」
俺がPCモニターの前で悶絶しているとドアがノックされた
そして聞こえてくる妹の声
「あぁ、まだ起きてるぞ」
「ゴメンねこんな時間に」
そう言いながら部屋の中に入ってくる妹
武器とかは…持ってないようだ
情けない話だが俺はいまだ妹を警戒している
デレッデレなのは実は演技で俺が油断した隙にブスリ
なんて事も警戒しているというか恐怖しているというか
「どうしても謝っておこうと思って」
「キケケケケケケケケケケケケ」
「ど、どうしたのお兄ちゃん」
「いや、なんでもない」
今の京の台詞、完全にヤンデレな女の子に愛されて眠れないCDの1作目の妹の台詞と出だしが一緒だった
このままバッドエンドを迎えたくないのでとりあえず話の腰は折っておいた
「っで、話を折っておいてなんだが何の話だっけ」
「あのね、お兄ちゃんに謝りたい事があるの」
そういうと妹が急に頭を下げる
「ごめんなさい」
突然の出来事に思考がついていかない
「お兄ちゃんに会ったら真っ先に謝らないといけないのに、私浮かれてて…取り返しのつかない事をしたのに、私、酷い事しちゃったよね、許してなんて……くれない、よね」
顔は伏せているがおそらく妹は大号泣しているのが声でわかる
俺は何バカみたいに警戒をしていたんだ
こんなにも京が素直で素敵な妹として戻ってきたんじゃないか
無意識に壁を作って京を困らせて
本当、最低なアニキだよ俺は
「……………京、顔を上げてくれ」
「お、お兄ちゃん」
綺麗な顔をクシャクシャにして京が顔を上げる
「俺こそお前に謝らないといけない…1年前の出来事を引きずって心のどこかでお前を拒否していた所があった、スマナイ、オヤジにはお前がどんなになってても受け入れると言っておきながらこのざまだ」
「お兄ちゃん、私の事許してくれるの」
まるで捨てられた子犬のようにつぶらな瞳で俺に訴える京
「許すも何も…俺はお前のアニキだ、妹に振り回されるのがアニキの仕事ってな」
かつて、“妹とはアニキにとってこの世で最も不条理な女性である”っと言っていた者がいた
今ならその言葉の意味がよくわかる気がする
たとえどんな事をされても俺はきっと妹という名の女性を許してしまう、そんな気がする
「それと……俺もお前に真っ先にいわないといけない言葉があった」
「何?お兄ちゃん」
「お帰り…京」
俺の言葉を聴いた瞬間京の瞳が再び涙で溢れかえる
「うん、ただいま……ただいまだ…お兄ちゃん、ただいま」
溢れる涙を必死で拭う京
俺はそんな彼女の体をそっと抱きしめた
1年前よりは肉つきはよくなったがやはり女性の体だ、ものすごく華奢に感じる
妹の心地よい体温を感じながら優しくその頭に手を添える
あやすように何度も何度も頭をなでていく
「グス、うぅ…ありがとうお兄ちゃん」
くすぐったそうに頭を振りながら少し赤みをおびた顔でこちらを見上げてくる京
改めて思う、俺の妹はかわいくなったと
そんなかわいくなった妹をはぐしていると思うと急に心臓が激しく動き始める
いやいやいやいや、待ってくれよ俺
まさか妹相手に意識をしているというのか
などと心の中で葛藤していると急に妹が俺のパジャマのボタンを外し始める
「きょ、京?何をしている」
「………まだ、傷跡が残ってるんだね」
妹がパジャマをめくると1年前に妹につけられた傷跡が見えてくる
ナイフでえぐられた後は今でも俺の体に残っている
「私が…………つけてしまった傷」
ッスっと京のか細い指が俺の傷跡に触れる
湯冷めし始めてたのか妹の指は少し冷たく思わずビクっとしてしまう
「お兄ちゃん、もしかして痛かった?」
「い、いや…別に痛くはな」
「今私が治療してあげるね」
痛くはないと言い切る前に妹が鬼気迫る表情で俺の言葉をさえぎる
そしてそっとその顔を俺の胸に近づけ
「ペロ」
「!!!!!!!!」
妹の舌が俺の傷跡をなぞる
妹の舌の感触を感じると同時に全身に電流が走るような感覚を覚える
「ッチョ、チョット京」
「アム、ン…お兄ちゃん……ンム」
俺の声が届かないのか妹の行為
否、好意がドンドンエスカレートする
舐めるだけではなく口付けのアクションも追加し俺の傷口を攻める攻める
舌と唇の波状攻撃によって俺の胸元はビショビショ
「ン…チュ、チュル…アァ、ハァハァ……ンム、ッチュッチュ、お兄ちゃん、アム、ンム」
まるで性交してるかのように京の動きも激しくなってくる
顔もドンドン赤くなり完全に出来上がっている
「っきょ、京………ス………ストップだ」
ぶっ飛んでしまいそうな理性をどうにか保ち、京の肩をつかみ少し距離を置く
その口元に薄く光るラインがまた、その、なんかエロイ
「もう遅いから寝なさい…施設からこっちに移動して疲れただろう」
「うん、ありがとうお兄ちゃん」
そういって先ほどの色情魔のような淫乱な表情からいっぺん純粋な笑顔になった妹は俺から離れドアに向かっていく
「それじゃあお兄ちゃんまた明日ね」
そう言い残し京は俺の部屋から出て行った
「……………………助かった~~~~」
ドテ~~~~っと倒れるかのようにベットに寝転がる
「妹属性はないはずだが、恐るべき我が妹」
お父さんスイマセン、あなたの息子の初めての相手は妹になってしまうかもしれません
ハイそうです、鬼畜にも劣る腐れ外道です
それとお母さん、先に謝っておきます
明日の俺のパンツはガビガビです
「本当、最悪なアニキだな」
1年前と違い妹はすっかり女性として成長したようだ
残り香が完全に女性の物その物だ
これから毎晩夜襲を受けるのだろうか?
本当冗談抜きで理性が大ピンチです
助けてください~~助けてください~~~~~(空港で幼馴染を抱きかかえながら叫ぶ感じで)
メモ帳からコピーして貼り付けをしたらまた改行が変な所でずれてしまった、久しぶりだぜ。
18禁に触れずどこまで性的表現が許されるのかわからないのでこれが限界ですね。隠語とかも使っていいのかどうか、少し表現をマイルドにした所もあります。
私は社会系の勉強が特に苦手で法律とか常識とかの定義がかなりずれています。実際に妹がアニキを刺して病院送りにしたら更生カリキュラムは1年で済むのかとかぜんぜんわかりません(爆)下手したら法律に触れてサイトから削除願いが来るかもしれないな(遠い目)
なんか暗い話になってしまいましたが皆さんまた次回会いましょう………もうすぐ仕事忙しくなってPCいじれなくなるな~~~~(本日3度目の遠い目)