第1話 妹・帰宅
どうもはじめまして、そしてニジファンからの付き合いの人はお久しぶりです冬将軍です。
初めて書いた妹物小説です、オリジナル小説は初めてですがこれからのんびりと更新しようと思います。
俺の名前は紅 轟雷
しかしそれは世を忍ぶ仮の姿
1999年恐怖の大王が空から降臨し、我の中のアンゴルモアエネルギーを目覚めさせ世界を地獄に作り変える存在
この強大なる悪の力で我は世界をわずか数週間で支配
全人類が我の前にひれ伏すこととなるであろう
だが栄えたものにはいずれ衰退が訪れる
世界と同等の力をもった俺ではあるが所詮は多勢に無勢
全人類の結束という大いなる力の前では我が内なるアンゴルモアパワーも敵わなかった
俺という強大な悪を打ち倒した人類はそれを期に国境制度を廃止
1度世界が崩壊しかかっているので各国の借金問題も解決
言語も日本語に統一され
地球は1つの大きな国家に変貌する
そしてNASAやらニッサンやらトヨタやらが共同でスペースコロニーとか巨大宇宙船とかを開発
俺の死をきっかけに世界がどんどん左肩上がりの方向に進んでいくという
「ッフ、懐かしいものだな」
俺は設定で埋め尽くされたノートを静かに閉じる
そしてそれを天高く投げる
「フライングレッグラリアット~~~~~」
中国の残虐超人張りの鋭い回し蹴りでノートを蹴り飛ばす
そしてノートは綺麗にゴミ箱に姿を消す
「フ~~~~、忌まわしき記憶は消え去ったか」
ノートが切れたので昔使ってたノートで使えるものがないか探してたんだが
中学時代の俺の中二設定ノートが出てきた
まぁ決して世に出ることは許されぬオーパーツだったが処理を終える
「まったく、朝から変な気持ちになってしまったぜ」
一応言っておくが紅 轟雷は俺の正式名称だ親がくれた立派な名前だ
それと過去の俺、左肩上がりはいい方向ではなく悪い方向だからな
「とりあえず学校に行く前に適当なコンビニでノートでも買いますか」
カバンに勉強道具を詰め込みリビングに降りると両親が朝食を囲っていた
家族達より少し遅めにイスに座り俺も朝食をとる
「いただきます」
ご飯にバターとタラコを混ぜて一気に口の中に放り込む
う~~~~~~む、なんて贅沢な朝食なんだ
「………………轟雷、チョットいいか」
「何だ、オヤジ」
食後のお茶を飲み干すとオヤジが急に深刻な表情で話しかけてきた
「チョット、大事な話がある」
「………わかった」
17年間一緒に暮らしてきたがオヤジのこんな深刻な顔は始めてみた
普段は温厚で怒る事はあっても俺のオヤジは心優しい男だ
そんなオヤジがこんな深刻な表情をするとはいったい何があるというのか?
「…………………妹が、京が帰ってくるんだ」
「!!!!!!!!」
妹が……京が帰ってくる、だと
「そうか……………もう1年たつんだな」
俺の妹、紅 京
今から1年くらい前の話だ
当時中学3年生だった妹は俺と同じくディープに中二病を患っていた
まぁ俺は世界征服に向けて筋トレをつみ勉学に励んでおり学校にもまじめに通っていた
その甲斐だけあって結構上位の高校に通っている(チョット自慢)
だが妹は完全に引きこもりタイプの中二病であった
よく言えば自宅警備員、悪く言えば引きこもりだ
ある日俺はそんな妹と親身に話しをした
そして互いの中二病具合を語り合った
ここまでの話であれば互いの痛いところを暴露しあう痛い兄弟で終わったのだが
次の瞬間俺は本当に痛い目に会う事となった
話が盛り上がる中母さんが晩飯の準備が出来たといわれ晩飯を食いに行こうとした時だった
ッザク
背中に激しい痛みと異様な熱を感じる
振り返ると妹が真っ赤に染まったナイフを握っていた
不意打ちをくらい、なすがまま妹にメッタ刺しにされた
その後異常をかぎつけた母親によって妹は止められ俺は病院送りになった
そして妹は施設に預けられる事となった
それが1年前の事
そんな京も施設で更生されて我が家に帰ってくるというわけか
「お前には、つらいことかもしれないが」
「大丈夫だよオヤジ……どんな事があっても俺はあいつのアニキだ、どんな事があっても受け入れてやるよ」
「うぅ……轟雷」
急に泣き始める母さん
「母さん、轟雷は立派な男に成長したみたいだ」
「えぇ、母さん嬉しい」
朝っぱらから息子の成長を歓喜しないでくれ、小っ恥ずかしいじゃねえか
「仕事を早く終わるように会社に話はしてある…施設に迎えに行くから夕方には帰ってこれるはずだ」
「そうか、それまで決心しておくよ」
口ではあぁは言ったが正直俺は妹を受け入れられるかどうかいささか不安だ
かつて俺を殺しかけた女性との再会か
相川 歩が京子と再開した時もこんな心境だったのかな~~~
まぁ、あっちは殺されて俺は殺されかけた
「じゃあ俺は学生らしく勉学に勤めてくるよ」
朝食を終え学校に向かう俺
玄関で靴をはこうとしている時も母さんのすすり泣く音がした
「フ~~~~~、しかし困ったものだな」
家を出て数分、俺はいまだに悩んでいた
自分をかつて殺しかけた女性
しかもそれが妹という血縁関係者
「ラジオの人生相談に相談するか…まだ時間あるけど」
携帯電話の時計を見ると11時までまだまだ時間があった
「携帯…………そうだ!!!」
俺はⅰモードを起動しニチャンネルのサイトを開き書き込みをする
書き込み者:ボルテック・サンダー
実は私には妹がいまして1年前に私が刺されています。そんな妹が帰ってくるのですがどのような顔をしていいかわかりません。
書き込みして数分
すごい勢いで書き込みがされていく
「やっぱネットの仲間っていいな~~」
心に暖かい物を感じながら書き込みを見ていく
1.匿名希望
それなんてエロゲ?
2.匿名希望
ハイハイ、春だから頭やられたんですね
3.匿名希望
妹萌ハァハァ
4.匿名希望
うp主、妹は友達、怖くない(どこかのサッカー少年風に)
5.匿名希望
妹に刺された、我々の業界ではご褒美です
「本当…すばらしい仲間達だな、ッチィ」
少し乱暴に携帯電話を閉じる
「お~~~~~~~~~~~っす轟雷」
「!!!!!!!!」
背後から気配がしたので振り返ると同時にカバンを胸元で構える
するとバシンと景気のいい音がカバンから響く
「お!!今の攻撃をかわすとはなかなかやるじゃないか」
「朝っぱらから何しやがるんだ」
ジンジンとしびれる両手を振りながら奇襲を仕掛けてきた人物をにらむ
「ハッハッハッハッハ、気にすんなや、私との仲じゃないか」
朝っぱらからハイテンションなこの人物の名は海原 来未
あんなしゃべり方とテンションだが女性である
俺の幼馴染で昔っからの付き合いだ
女子にしては少し高めの身長で少し長めの赤紙をバレッタで止めて折り返しショートカットっぽい髪形になっている
体つきは貧乳でもないし巨乳でもない、よく言えばスタンダードな体つき、悪く言えばネタにされない体つきだ
本当、説明すればするほどギャルゲやエロゲで出てきたら真っ先に攻略したいキャラだよ我が幼馴染は
「どうしたんだ、朝からお通夜みたいなテンションでよ」
「あぁ、チョット考え、つーか悩み事があってな」
「ハッハッハッハッハ、悩み多き若者よこのお姉さんに何でも話したまえ」
豪快に笑いながら俺の背中に何度も平手打ちを連発する来未
「今度……………妹が帰ってくる」
「!!!!!!!」
背中の波状攻撃がピタっと止む
振り返ると来未が青ざめた顔でプルプルと震えていた
「や、やだよ…………ご、轟雷…行かないで、行かないでよ」
ガシっと俺の腕をつかみ出す来未
カップルの彼女が腕にしがみつくとかいう色気のあるものじゃなくまるですがるかのように俺の腕に抱きつく来未
「落ち着け来未、俺はどこにも行かないから」
「うぅ……えっぐ…轟雷、やだよ………轟雷がいなくなっちゃったら私」
いつもの男勝りな性格はどこへやら
すっかりおびえた小動物と化してしまった
そういえば聞いた話なんだが俺が妹に刺されて意識不明の重態で運ばれた時まるで少女の様に泣いていたという話だ
つくづく思う、どうして俺はこいつと2次元でなく3次元で出会ってしまったのかと
ギャルゲやエロゲで出会ったら真っ先に攻略しているぞ
「グスゥ、轟雷、轟雷」
「とりあえず学校に行こう」
こんな光景世間様が見たらどう思うだろうか
まぁ100人中100人は俺が来未をふった最低ゲスヤローって見えるだろうな
それだけは勘弁だ
俺は健全なキモオタでいたいのにそんな変な噂が流れてしまったら恥ずかしくて外も出歩けない
リア充+女性を泣かせたゲスヤロー
出た~~、リア充さんのマジックコンボだ~~
なんて言ってる場合じゃないな
とりあえず戦闘不能の幼馴染を保健室に預けて俺は教室に向かった
「チ~~~~~ッス」
教室のドアを開けて席に着く
それと同時にPSPの電源を入れる
「さ~~~て、誰か狩場に来てないかな~~~」
PSPの電源を入れる、もちろんソフトはモ○ハンだ
最近3DSの影響であろうかこのクラスのオンライン通信のイン率が低い
向こうで3DSで狩をしているであろう生徒の姿が見える
えぇい、ねたましい!!
任天堂に魂を売った下級狩人が
たとえカプコンがソニーと喧嘩して今後PSPでモンハンが出ることが絶望的だとしても
俺は待っている、PSPでモンハンが再び発売される事を
でも、ヴィータちゃんは勘弁してくれよな
「おはよう、親友」
「おう、おはよう」
ソロ狩りに行こうかと装備を整えていると俺の親友がやってきた
小野寺 誠
俺の中学時代からの大親友だ、つーか中二病仲間だ
「朝っぱらから申し訳ないが俺はお前を爆破しなければならない」
「確かに朝っぱらか物騒だな、つーか俺が何をした」
「聞いたぞ、お前が朝から女子生徒と腕を組んで登校したと………ようし、お前のPSPのメモリーカード初期化してやる」
ガバっと俺のPSPを奪おうと腕を伸ばす誠
「ッチョ、待てってお前、それはマジでシャレにならないから」
ある意味死よりも残酷だ
俺の数千時間の努力の結晶が水泡に帰す、地獄のほうがまだましだ
「リア充は罰せられなければならない」
「落ち着け落ち着け、アレは来未だ…俺の腕にしがみついてたのは来未だよ」
俺の言葉に動きを止める誠
「なんだ、海原さんか…って~と、ついに付き合う事になったのか?」
パンパンっと乱れた征服を正す
「何でそうなる、チョットあいつのトラウマをぶり返しちまってよ…精神的に参っちまったから保健室に運んだんだよ」
「なんだ、ついにと思ったんだがな」
そう言いながら誠もPSPをカバンから取り出す
「っで、どんなトラウマがぶりかえったんだ…海原さんも中二病だったっけ?」
「…………………………今度妹が帰ってくる、その話をあいつにした」
「!!!!!!」
俺がボックスの中で回復薬グレートを調合していると親友の動きが止まる
「…………マジか」
「冗談で言える話じゃないな……って、ケルビの角がなくなってきたな、今度狩りにいかないとな」
「いや、○ンハンしてる場合じゃないから」
パシっとPSPが誠に奪われる
「詳しく話してくれ」
さっきリア充だから爆殺すると言ってた時とは打って変わってものすごい真剣な目つきをしていた
「アレから1年だぞ、施設での更生カリキュラムも無事に終え元通りの生活に戻れても不思議じゃない」
「っで、妹さんの話を聞いて海原さんがトラウマぶり返して泣き崩れたと」
ホレっとPSPが俺の元に変換される
「っで轟雷、お前は大丈夫なのか?」
「おいおい、俺を誰だと思ってやがる…雌火竜の天鱗をゲットするため闘技場で銀色と金色のリア充ドラゴン達を討伐するクエスト1週間ぶっ続けでクリアし続けた俺だぞ」
「相手はアカムトルとウカムルバス同時討伐クエストバリの強敵じゃないか?」
いや、そんなクエ実在しないから
仮にあったとしてもPSPの処理速度が追いつかなくなるって
「……………まぁ、チョット怖いってのもあるけどさ」
そりゃあ俺を病院送りにしたんだし多少の恐怖はある
更生したけど心のどこかに俺に対する殺意がまだ残ってるかもしれない
施設ではクリアしたが俺に会った瞬間なんて事もありうるし
「それ以上に、あいつをうまく受け入れられるかどうか不安だ」
「なんだよ、お兄ちゃんだろう…男の懐の大きさを見せてやれよ」
「いや、俺は大丈夫だ、どんな事があっても妹を受け入れる覚悟はある……でも、肝心の京が俺にどういった接し方をするのかって思うとな」
いったいあいつはどんな顔をするのだろう
積年の恨みを晴らせると歓喜するのであろうか
殺しかけた事ですごく後ろめたい顔をするのだろうか
なまじ兄妹という絆のせいで1度こじれてしまうと関係の修復が難しそうだ
「とりあえず……妹と一狩り行けばいいのかな?」
「そのコミニケーションは○ンハンやってる同士じゃないとできないぞ」
「ガラガラガラガラ」
親友とだべっていると担任が教室にやってくる
「おっと、それじゃあな」
「おう…それと誠」
「ん、なんだ」
せわしなく足踏みをする誠
「ありがとう……………気がまぎれたよ」
「ッヘ、かし+1な」
その後授業が行われたが内容が一切入ってこなかった
頭には入ってこなかったが本能できちんとノートをとっていた
体に染み付いた習慣は抜けないようだ、我ながら恐ろしいというかあきれるというか
そして放課後
HRが終わった直後俺は家に直行した
幸い俺は帰宅部、バイトは水曜日と金曜日の夕方だ
そして家に着くと想定外の出来事が待っていた
「嘘…だろ」
車庫に車が止まっていた
この家で車を載る人物はただ一人、オヤジのみ
車が有るという事はつまりオヤジが帰宅していることになる
=家にはきっと妹が、京がいるわけだ
チィ、オヤジのやつ何が夕方に帰るだ、ぜんぜん早いじゃないか
「………………………………………」
ドアの前で動きが止まる
すぐ目の前にあるはずのドアノブが握れないでいた
心臓が爆発しそうなくらい激しく脈打つ
こんなに心臓が爆発しそうなのは高校受験の結果発表時以来だ
「………えぇい、ままよ」
意を決してドアノブを握る
決めたんだ、たとえ妹がどんな風に接してきても
罪悪感に押しつぶされて接してこなくても
俺は妹を受け入れると
「ただいま」
ガチャっとドアを開ける
「オヤジ、予想よりも早く帰ってきたな~~」
靴を脱ぎ居間に向かおうとしたときだった
「バタン!!!」
あと2,3メートルでドアにたどり着くという所で急にドアが開きだす
そして物凄いスピードで人影がドアから俺に向かって走ってくる
「お兄~~~~~ちゃ~~~~~~~~~~ん」
「ガフア」
ナルガ○ルガ顔負けの突進で近づいてきたそれはジー○ブリーカーよろしな感じで俺の腰に手を回す
「あ~~ん、会いたかったよお兄ちゃん」
この声、少し雰囲気が変わってはいるが
「きょ、京」
俺の胸に大根でもおろすのですかと言わんばかりに顔を押し付ける人物は間違いなく俺の妹にして1年前に俺を殺しかけた人物であった
久しぶりの小説投稿で完全に更新の仕方忘れてました。少しずつならしながら更新して行こうと思います。
つーかモンハンネタ多いな~~~発売日延期が俺の中で響いているのかな~~~とか思ってます。
次回轟雷が京に刺されたエピソードです。
駄文ですがこれからもお付き合いお願いします。