表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

博士と助手と大発明

その矢は射手を知っている

作者: 風木守人

「この矢はなんなんですか?」

研究室の掃除中、古風な矢を見つけた助手は言った。

「私の作った過去へ飛ぶ矢だ」

博士は曲がった腰をさすって言った。

「撃つときっかり24時間前の発射地点に飛ぶ」

「つまり……」

「ああ、誰も射手を見つけられない。完全犯罪だ」

助手は恐々と矢を置いた。

「恐ろしい矢ですね」

博士は埃でむせたのかゴホゴホ言って、

「しかし、うっかりその矢の特許を取ったせいで、犯人が私だと分かってしまうんだ」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 特許はとるときに作り方を公開し、特許をとった人以外の人が作るときに使用料を払う、という風に記憶していますがどうでしたっけ?( そもそも、撃たれた後24時間待てば実行犯が勝手に現れるのでは…
[良い点] 「こう」のAの方です 星新一を彷彿とさせる綺麗なショートショート、面白かったです。 余計な描写がないので話に入りやすいですし、オチも思わず微笑んでしまう良いネタだったと私は思います。 あ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ