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(3)

2話にして300ユニーク・700PV突破ありがとうございますm(__)m


え、少ない?


貴方にとってはそうでしょう!

しかし!私にとっては過去最高の記録を打ち出したのだよ(`・Д・)




という事で、気を悪くなさらないでね♡

この子ちょっと舞い上がってるだけですから♡

そのうち現実を突きつけられて落ち込むから♡





というわけで、第3話です(・ω・)







 断言しよう。

 俺は妹に劣情を催す様な変態ではない。

 確かに妹は大切にしているし、女の子としても見ている。

 だがあくまでも家族だ。それ以上でも以下でもない。


 ではなぜ…。

 なぜ……俺が今、妹の下着を持ち、肩を震わせて汗を垂らしているのかというと…だ。


 俺の部屋に、『猫だったのに人間になった』という謎の少女、クロが居る。

 この話の真偽は置いておこう。俺だって信じちゃいないのだ。

 確かにそれしか考えられない状況ではあるのだが、これを信じるならば、俺は本格的に脳外科か精神科に通う必要が出てくる。


 それはさておき、一番の問題はというと…。




 ()()なのだ。その子が。




 手と長い黒髪で大事な部分は隠すという逆に卑猥な状態に、俺の方が耐えかねて、話を途切って自分の部屋を出て、向かいの妹の部屋に来た。

 逃げた訳ではない(ぶっちゃけ逃げたい)。そのクロという少女は、背丈が妹に近かったので、とりあえず服を拝借しようと考えた訳だ。


 妹にはあらぬ誤解をされた様で、顔色を伺う様にドアを開けたのだが、妹は部屋に居なかった。

 朝6時過ぎという、朝飯の準備をしたりする俺ならともかく、妹が起きるのは早すぎる時間なのだが、すでに下の階に降りたのだろう。


 呼ぶのも忍びない気になったので、俺が服を適当に引っ張り出そうとしたわけだが…。


 まずはクローゼットから真っ白なワンピースを取り出した。こんなの持ってたのか。


 問題は()()だ…。

 確かに、洗濯も俺がやってるから、いつも触ってはいる。

 ブラもパンツも、デリカシーなく洗濯カゴに入れてるもんだから、『お年頃なんじゃねぇのかよ』とかつぶやきながらも洗濯機にぶち込んでいる。

 流石にしまうのは妹にやらせてはいるが、妹の下着なんて(穿いてる姿は除いて)見慣れた物だ。


 見慣れた物…なのだが…。

 こうして、チェストの小さい引き出しいっぱいにきちんと詰められている下着共を目の当たりにすると、とてもイケナイ事をしてる気分になる。

 

 落ち着け俺。これは不可抗力だ!

 まずは俺の部屋の全裸の少女をなんとかしなければならないだけなんだ!

 そのために下着上下セットを拝借するだけだ!何を動揺しとるんだ俺は!

 ……不可抗力とは違うな。


 こだわる必要はない!ちゃちゃっと取ってしまえば……。




 ____だめだ。()()()()




 あの子は、妹と比べて()()()()()()()()があった。

 そりゃあもう、一目でわかるくらい。


 パンツはいいだろう。

 だが()()()は……残念ながら妹では遠く及ばない…!


 くッ!

 どうする…?

 おふくろのなら…と思ったが、親父とおふくろの私物はウチには一切残っていない。

 ノーブラ…?いや!それはまずい!主に俺の色々が!

 どうすれば…ッ!





「何してんの?お兄ちゃん」








 という事である。

 片膝をついた状態でチェストの前に座り、左手小指でパンツをキープしつつブラを持ち上げている俺は、背中に刺す様な視線を受けながら、若干震えている。冷や汗垂らしながら。





「何してんの?お兄ちゃん」





 これが殺気というやつか。

 喉元にナイフを突きつけられた状態で、撃鉄を引かれた銃を後頭部に押し付けられている様な状態を経験するとは思ってもみなかった。


「もう一度訊く。何をしているんだ貴様」

「………」


 軍の教官みたいな口調になっちゃったよ?

 もう……『お兄ちゃん』とは呼んでくれないのかい?

 ………落ち着け俺。

 事情を説明すればいいじゃないか。

 美咲教官だって朝の状況は見たはず。


「…あの~」

「言い訳はいらん。なぜその様な行動に至る様になったのか。明了かつ簡潔に10文字以内で答えよ」


 10⁉厳しッ!

 何かないか何かないか何かないかッ!


「……下着を貸してくだ「却下だ」」


 ゴゴンッ!

 後頭部を蹴られたか何かで、その反動でチェストに頭をぶつける。


「ぐぉぉぉ!!頭がッ!頭がぁぁ!!」


 前から後ろからの衝撃に、脳がシェイクされる様な気持ち悪さと共に、頭蓋骨割れたよねコレ・クラスの激痛が走る。

 目覚めて一時間足らずで3回頭をぶつけるとは。

 脳細胞何個死んだと思ってんだよ!


「で?ほんとに何してんの?」


 あ、戻った。

 とにかく説明せねば。と思って振り向く。

 美咲は既に髪をツインテールに結って来ていた。


「~~~ッ。お前もさっき見たろ?俺の部屋の全裸の子。悪いけど服貸してやってくれ」

「別にいいけど。着衣S○Xなんてするからだよ~」

「違う。女の子がそーゆー事を言うんじゃありません」

「違う?じゃあどんなプレイしたら服が着れない状態になんの?」

「まず根本から違うからな?俺なんもしてないからな?元々全裸だったの」

「まぁ、甲斐性なしのお兄ちゃんに限ってそれはないよねー。って、元々全裸⁉」

「………あぁ」

「全裸のまま連れ込むとは…」

「こいつめんどくせっ」


 詳しくは後で説明する。と付けたし、ワンピースとパンツを持って(ブラは断念)部屋を出た。




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