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光のカーテン
西暦2045年で18だった。
この日は誕生日パーティーと同時にAIがシンギュラリテイに達した。うちの広間は大きな盛り上がりを記録し、隣近所からもリアルタイムで苦情が盛大にコメントされるのだった。
「進路。真理はどうなの?」
「え? 別に」
母の問いに。
私は、進路は決めていない。
いつの間にか、訪れた機械で完全に管理された社会で、自分だけの特技を見つけて、更に仕事を見つけることに、どれだけの価値があるのだろう。
高校のAIの先生は言っていた。
「同じグループを見つけてきなさい。社会はそういうところです」
でも、自分と同じ特技のグループは恐らくどこにも存在しないだろう。
それなら、世界中を探し回る旅に出る?
それもいいだろう。




