表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夜中に飛んだ枕は星空へ  作者: 主道 学


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/2

幻想世界

 ザシュッ!! 


「いってーーー!!」


 ぼくは、痛みで飛び起きた。


 明かりを点けると、一匹の野良猫が窓から逃げるところだった。昨日、疲れてしまって、窓を開けっ放しで寝たのが悪かったのだ。


 野良猫は、きっと机の上の食べ欠けのトーストを狙って開かれた窓から寝室へ侵入したのだろう。そして、齧り欠けのトーストを口に含んで、そのまま元来た窓から帰ろうとして、ぼくの額を引っ掛けたんだ。


「いつつっ……。それにしても、どんな夢だったっけ?」


 とても幻想的な夢だったような。だが、今となっては、どんな雄大な幻想世界での一生に一度きりの記憶に残るような夢だったとしても、きっと朧気だろう。


 ふと、素敵な夢にでてきたであろう。部屋に微かに残る女性の香水が鼻腔を霞める。


 床には、銀色の砂粒が付いた足跡が残っていた。


 不思議に思い。開け放たれた窓の外を覗いてみると。すると、街の景色が一変している。


 ぼくは、いつまでも部屋に留まり香水の匂いを嗅いでいたい気持ちもあるが、居ても立っても居られないので、こんな夜更けだというのに、外へ出てみたくなった。


 家の外には、窮屈な道路を漂う排気ガスの臭いも、工場地帯からの真っ黒いスモッグもなかった。迷路のように入り組んでいた道路は、けもの道と変わり、向いのパネル式の会社も消えてなくなり、代わりに苔むした大きな岩があった。


 後ろを振り返ると、街外れにあるぼくが住む一軒家は、いつの間にかコテージになっている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ