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なやましい

 何も動きのないまま夏休みに入ってしまった。私のほうから彼に告白するという手もあるのだが、そもそも気持ちが定まってない時点で告白なんてできたものではない。もしかしたら彼は私と付き合う気は無く、このままの関係を維持したいと思っているのかも。...だとしたらもう少し距離を置いてもいいと思うけど。


 居ても立っても居られず、LINEで

「そういえば言いたいこと思い出した?」

と聞いてみた。やってしまった。この流れ...自分から話振ったくせに、という突っ込みも至極全うだが、私は、LINEで告白はちょっとな、どうせなら直接か電話かで....なんて考えていた。

悶々としながら返事を待っていると、ピコン!とスマホが音を鳴らした。

見ると、

「あ~~、大事なことだから直接言いたい」

 もう絶対それじゃん。告白じゃん。とりあえず「そうなん?じゃまたどっかでw」と送ってベッドに突っ伏した。まさかこの私が恋愛に頭を悩ませるとは...。


 それから数週間、ずっと思いを告げられた時のシミュレーションをしていた。しかしどうにも決まったセリフが思いつかず、私はそんな自分に呆れ果てていた。


 そうこうしながら、夏休み最後の週に。明日は写真部のみんなでキャンプである。我が写真部最大のイベント。昼間の撮影や夕飯作りももちろん楽しみだが、私は夜の女子テント内での恋バナを一番楽しみにしていた。去年はただ単純に映画のラブストーリーを観るかのように楽しんでいたが、今回は少し勉強の意味合いをも持っていた。


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