勉強三昧だった一日
朝五時、俺は目が覚めた。
「え?」
芽衣が抱きついてます。
どうしよう…寝ます。
朝七時、また目が覚めた。なんか頭のほうに枕よりもいい感じの心地よいものが?
目を開けると芽衣が見下ろしていた。
「おはようございます、壮太君」
「お、おはよう」
頭が混乱していたけど…ってこれ膝枕?
そして、立ち上がろうとすると、
「あれ?もう動いちゃっていいんですか?」
と、止めてきた。
だから、俺十分くらい芽衣とにらめっこをしていたと思う。
「そ、壮太君朝ごはんなに作るんですか?」
もう七時過ぎか。腹減ったからなんか作らないとな。
「昨日の味噌汁とパンでも焼こうか」
「はい、パン焼きますね」
そしてパンを焼き味噌汁を温めた。
それからスクランブルエッグをパンの上に乗せた。
そのあと、休憩はあったが三時間くらい勉強した。
昼飯はそうめんを食べて、そしてまた勉強。今度は六時間くらい、そして七時頃に炊飯器をセットしていたため、ご飯と昨日の味噌汁、そして魚を焼いて卵サラダを食べた。
そして、風呂に入ったあとまた勉強。今度は三時間くらい、一日十二時間くらいしたのだ。普段全く勉強しない俺が、ここまでするのはたぶん初めてだ。
今日教えてもらった内容は、高一と高二の国語だ。漢文とか少し分るようになってきたのである。
そしてもう、夜中の十二時を回っていた。
「壮太君、さすがの集中力です!もう日付が変わっちゃいましたね」
「おぉ、芽衣ちゃんほんとにありがとうございます」
すると、芽衣は悪い顔を考えたような顔をして言った。
「さあ、寝ましょうね、今日は壮太君頑張ったので三分後に私の部屋に来てください」
なぜ三分なのだろうか?わからないが歯を磨いて寝る用意をした。
三分後、
「壮太君どうぞー」
そう言われたので入ってみると、いつも通り香水だろう香りがした。
…ほかに変わったところって?ん?芽衣ってさっき短パンはいてたかな?
芽衣はベッドの上に乗って枕のほうによって正座をした。
「さ、壮太君おいでー」
…俺は犬じゃねえぞ。
「何するんだ?」
「今日壮太君はすごかったので私からのプレゼントですよ?」
「え?」
芽衣のほうがすごかったと思うんだけど気のせいか?
そんなことを考えながら、ベッドの上に乗ってみた。すると、ぐっと引き寄せられて倒された。
あ…天使様からの極上の膝枕かこれ…昇天しそう、っていかんいかん。
「芽衣ちゃん、今日の朝も思ったんだけどさ、これめっちゃ心地いいんだよ。今眠すぎて寝そうなん
だけど寝ていい?」
「うん!それが私からのプレゼントであります。普通なら私、女子高生なので一回一千万くらいとるところでしたが今回は無料です」
た、高いな…
「そ、そっか…おやすみ」
「おやすみなさい」
「そ、壮太君?」
芽衣の枕に乗ってすぐに寝てしまった。
芽衣は寝るし、電気もついているので膝枕もすぐに下りてもらうつもりだった。そして、まだ寝間着に着替えていない。
「もう、私のせいですけど…そっうったっ君!…寝てるんですね?」
しっかり寝ているか確認したあと、芽衣は壮太のほっぺにキスをした。
「私が絶対好きにして見せますから♪今は私が甘えますね」
そして、芽衣は寝間着に着替えて電気を消した。
そして、壮太を腕ではなくて体にしっかりと抱き着いて寝た…となればよかったのだが、まだ目が冴えていた。
「壮太くーん…全然眠れませんよ」
そんなことを言ってみたものの、壮太は寝ているので何も答えない。
「今日は、ずっと勉強だけでしたけどあんなに集中できるのはすごいですよ。なのにいつも成績はぎりぎりでしたよね、どう考えてもおかしいですよ。実は成績優秀だったりして…ってないか」
そんなことを言っていると、だんだん眠たくなってきた。
「おやすみなさい、壮太君」
そう言ってまた強く抱きしめながら目をつぶった。