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天使様に傘を貸す

「さて、どのケーキにするか...」


 そう口にしてケーキの入ったショーケースを眺める。

俺は如月壮太、明星高校二年の春、甘いものが好きだ。

ただ、なんとなくケーキが食べたかったのでケーキ屋に来ているのだが…

たまに甘いものが食べたくなるため、コンビニとかで買うのだが、今回はバイトで稼いだお金を使って、大きいケーキを買おうか迷っているところだ。


「うーん...」


 十分位迷ったが結局シンプルなホールケーキをにした。

その帰り道、大雨になっていた。

警報が出てるかのような土砂降りだった。

雨が降ってから随分経つというのに公園の横を通ると女の子が雨に濡れて座っている。

如月壮太!どうする?


五分考えた。


まあでもそれだけ考えるのも無理はない。

なんせ相手は学校一の天使様...篠原芽衣であるのだ。

さりげなーくそっと行こうと思うと余計ギクシャクするだろう。

しかし、知らない人だと思え!…


「あっ雨に濡れてたら風邪ひくぞ…ほら」


 そう言って傘を押し付けた。

家がすぐそこなので傘を渡しても問題なかった。


「あっあのっ…私は…」


 声が聞こえてきたたて、慌ててその場を離れる。

もしさっき返されて、天使が風邪をひかれたら見て見ぬふりをしたように思えて俺が困る。


「お節介だからー!!」


 そう言って走って帰った。

学校の天使とはもうこれ以上関わることはないだろう。

傘を返しに来るくらいだしと少し残念な気持ちと期待したい気持ちでいっぱいだが、俺はいいことした。よな?

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