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戦闘開始‼

 シュウ達は野生の咆哮の連中が寝ている隙に、捕まった人質達を解放していた。しかし、それでもまだ半分の人質は解放できていなかった。


「これで一階部分の人質は全員解放したが……」


「まだいるようだな。一つにまとまってはいないようだ」


「バラバラに別れているようですね」


「一つにまとめていたら、すぐに解放されるって分かってたのか?」


「いや、奴らはそこまでは考えてはなかっただろ」


 スネックはシュウにこう言った直後、突如サイレンが鳴り響いた。


「チッ、まずい事になって来た」


 このサイレンを聞き、眠っていた団員達が目を覚ましてしまったのだ。スネックは周りを見て、シュウ達にこう言った。


「俺が連中をぶっ倒す。お前らは人質を開放しろ」


「でも」


「ああ。任せた。行くぞ」


 ボーノはバカップルを連れ、人質の解放へ向かった。階段を上る途中、クリムはボーノにこう言った。


「スネックさん一人で大丈夫なんですか? 敵の数が多いのに」


「大丈夫だ。あいつは敵が多いとやる気を出すんだよ」


 と、ボーノは笑顔でクリムにこう答えた。




 スネックは銃剣を取り、周りにいる団員にこう言った。


「さ、目覚めの運動を始めようか」


「ふざけたことを」


「たった一人で何ができる?」


 団員の一人の言葉を聞き、スネックは軽く笑った後、こう答えた。


「テメーらをぶっ飛ばすくらいならな」


 その直後、団員達が一斉にスネックに襲い掛かった。だが、スネックは攻撃をかわしつつ、団員に攻撃をしていった。


 仲間が悲鳴を上げ、倒れて行く様を見て、襲ってこなかった団員は恐れをなしていた。


「な……なんて奴だ……」


「かわしつつ、一撃で始末するように動いているのか……」


 スネックを見て、恐れている団員がこう言うと、スネックは頬に付着した少量の返り血をぬぐい、こう言った。


「かかってこないのか? なら、こっちから行くぜ」


 その直後、スネックの姿が消えた。団員は慌てふためいてスネックの姿を探し始めた。


「どこだ!? どこにいる!?」


「ヒッ……ヒッ……ヒィィィィィィィィィィ‼」


 やられると思った団員の一人が、銃を振り回すように撃ち始めた。


「馬鹿野郎‼ 仲間に弾が当たるじゃねーか‼」


「だって‼ そうでもしないと俺達がやられっちまう‼」


「誤射したらどうするんだ?」


「そう言う事はあまり考えないで行きましょうや」


 会話中、スネックが姿を現してこう言った。団員はスネックの方を振り向こうとしたが、その時にスネックの攻撃が彼らを襲った。


「いっちょ上がり」


 周囲に倒れている団員を見て、スネックは息を吐いた。


「大したことのねー連中だったな」


 そう呟くと、スネックは階段の方から降りてくる足音を聞いた。しばらくすると、シュウ達によって解放されたのか、人質の姿が見えた。


「あ……これは……」


「この辺の連中は全員ぶっ倒した。起き上がる前にさっさと逃げろよ」


「あ……ありがとうございます」


 人質は頭を下げると、入口の方へ逃げて行った。




 外の方では、他のテレビ局の取材班が集まっており、スクープ映像を撮るためにカメラを回していた。それを見て、シュガーはため息を吐いていた。


「全く、数字の為ならどんなことでもしますね」


「それが彼らの仕事だから」


 ミゼリーは怪我人を保護しながらこう言った。すると、携帯の音が鳴り響いた。


「ちょっと待ってね、ジャックから連絡」


 携帯をとり、ミゼリーはジャックと連絡を始めた。


「どうかしたの?」


『テレビでそっちの事が流れている。どの局も大体的にニュースでやってるぞ』


「テレビ局が裏ギルドに占拠されたんだもの、当然だと思うわ」


『報道を止めないと、裏ギルドの連中が熱くなるんじゃないか?』


「大丈夫だと思うわ。今、シュウとクリム、それとエイトガーディアンのスネックとボーノが中に入って行ったわ」


『もう動いてるのか……いや、動かないと駄目だな。人質が一人死んだって聞いてるし』


「そう。後はシュウ達に任すしかないわ……」


『了解。こっちで分かった事があればまた連絡する』


「ええ、お願いね」


 その後、ジャックとの会話を終え、ミゼリーは電話を切った。そんな中、どこかのテレビ局がミゼリーに近付いた。


「お話を伺いしたいのですが」


「今仕事中なので。それと、危険だから下がってください」


「今、どういう状況なんですか?」


 と、別のテレビ局のクルーが質問をしてきた。ミゼリーは仕事を理由に追い払おうとしたのだが、それでもテレビ局のクルー達は離れなかった。それを見たのか、フィアットとリナサが近付いてきた。


「おーい。仕事の邪魔になるし、中の戦いでガラスがぶっ飛ぶと思うから危険なんだよ」


「だから下がってください」


「あなた達はエイトガーディアンの人達ですね!?」


「お話をお願いします‼」


 それでも下がらないテレビ局のクルーを見て、フィアットとリナサは深いため息を吐いた。シュガーも追い払おうとしたいのだが、下手に何かをするとかえって悪目立ちしてしまう。なので、いつものように回復魔法を悪用する事が出来ないのだ。


 そんな中、現場に到着したタルトがやじ馬をかき分けながら、シュガー達の所へやって来た。


「遅くなって済まない。今、仕事が終わってここに来た」

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