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異世界に到着!

第二話です!

うまく書けた自信は皆無です;;

 意識を手放した後、目を覚ましたら、この真っ白い空間に居たわけだ。


「ここは天国か?」

「いいえ、違いますよ?」

「っ!?」


 いきなり背後からかけられた声に、思わず振り向く。

俺が祖父からならった武術のなかに「気配察知」と言うものがある。

その名の通り、ある程度の範囲にいる生き物の気配を察知することができる。

しかし、今は気配が全くしなかった。

俺は、警戒度を最大まで上げ、声の主を睨む。


「そう警戒しないでください。私に敵意はありません。」


そう言われ、警戒を少し解く。


「それで?天国じゃないならここは何処なんだ?」


 そう、天国じゃないならここは何処だという話だ。

こんな意味不明な場所、少なくとも俺には他に思い付く場所はない。


「ここは次元の狭間です。」

「次元の狭間?よくわからん、詳しく教えてくれないか?」

「分かりました、では…」


 


 こいつが説明したことを簡単に纏めると、

俺がいた世界、ここでは現世と呼ばせてもらう、現世以外にも数えきれないほどの世界が存在していて、その世界同士は、一枚の壁を挟んだような感じで存在しているらしい。

そして、その壁の中が今俺がいる場所、つまり、次元の狭間と言うらしい。


「なるほど、とりあえずその説明で納得しておく。」

「ありがとうございます。」

「じゃあ、次の質問だ。お前は何者だ?」

「すみません、自己紹介が遅れましたね。私の名前は天照と言います。」


 天照?天照って言えばあれだよな?太陽神だったか?

天照は俺のそんな思考をよんだのか、


「はい、貴方の想像通り、太陽神の天照です。」


 と言った。

しかし、いきなり神と名乗る人物に会っても信じられる訳がない。


「元々信じて貰えるとは思っていません。それより、時間がないので話を進めていいですか?」

「ああ、お願いする。」

「では、先ず龍騎さんには、元々いた世界とは別の世界、〈バベル〉へ行って頂きます。」

「ツッコミどころが多いが、続けてくれ。」

「〈バベル〉に着いたら、後は龍騎さんの好きにしていただいて結構です。以上。」


 まて、説明が適当過ぎるような気がするぞ。

しかし、これ以上向こうから説明は無さそうだ。

仕方ない、此方から質問するか。


「すまないが、いくつか教えてくれ。」

「私に答えられる質問であれば。」

「じゃあ、ひとつ目、〈バベル〉とはどんな世界だ?」

「簡単に言えば、剣と魔法の世界です。」

「二つ目、なぜ俺なんだ?」

「それは、貴方に特別な力があるからです。」

「特別な力とは?」

「今はお答え出来ません。」

「わかった。三つ目、俺には剣と魔法の世界で生きていく力が無いんだが、どうすればいい?」

「それについては、向こうに着いてから、【ステータス】と念じれば分かると思います。」

「じゃあ、次が最後の質問だ。俺に拒否権は?」

「ありません。」


 まぁ、こんなもんで良いだろう。

まだまだ分からないことが多いが、その内分かるだろうし。


「それでは、転移を始めますね」

「頼む」


すると、俺の体は光に包まれ、意識が途切れた。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~






 目が覚めると、そこは森だった。

地球では見たこともないような植物が生い茂り、見たこともない動物もたくさんいる。

まぁ、とりあえず、神様に言われた通り、ステータスと念じてみる。




名前

 夜霧龍騎(やぎりりゅうき)

種族

 人間

職業

 なし

レベル

 1

体力

 2300

魔力

 50000

 14000

防御

 980

回避

 1600

賢さ

 560

スキル

 索敵 レベル5

 隠密行動 レベル2

 アイテムボックス レベル1

 メニュー

 鑑定

 剣術 レベル9

 棒術 レベル5

 拳術 レベル8 

 槍術 レベル6 

 スキル複製

魔術

 火魔法

 炎魔法

 水魔法

 氷魔法

 雷魔法

 風魔法

 空魔法

 闇魔法

 光魔法 

称号

 異邦人

 神の寵愛を受けしもの

 武術の達人

 魔術の達人

 



 う~ん、この世界の能力の基準が分からないからなんとも言えないな。

近くに都合のいい人間はいないだろうか?


「少しこの辺りを探してみるか」


 スキル「気配察知」を使用する。

すると、半径1km位にいる生物の居場所が正確に分かる。


「反応が多くて分かりづらいな」


 この「気配察知」は対象を絞ることが出来るようなので、対象を人間だけに絞る。

すると、反応は一気に七人程にまで減ってしまった。


「反応は、ここから近いし、行ってみるか」




 






 歩くこと十分

お目当ての場所までたどり着いた。

人数は俺が移動している間に、結構増えていた。


「30と言ったところか」


 俺は今、物陰に隠れて様子をうかがっている。

なぜかと言うと、たどり着いた場所で、大勢で一つの馬車を取り囲み、襲っている光景を見たからだ。


「ちょうどいい、コイツらで試すか」


 今、俺の視界に入っている人間の中で一番強そうな奴に「鑑定」を使う。



名前

 ヴェヌス

種族

 人間

職業

 盗賊

レベル

 18

体力

 356

魔力

 87

 246

防御

 184

回避

 53

賢さ

 12

スキル

 剣術 レベル2

 罠解除 レベル5 

魔術

 火魔術

称号

 盗賊の頭






 何だろう?

レベル以外全てで圧倒的に俺が勝っている。

これなら全員相手でも楽勝だな。

俺は、盗賊どもの輪の中に突っ込んでいく。


「そこまでだ、盗賊ども」


 盗賊は、いきなり現れた俺に驚いているが、ヴェヌスだけは動揺していないようだ。


「誰だ、貴様」

「通りすがりの一般人だ。そこの馬車を助けに来た」

「ちっ!馬車の連中の仲間か!野郎共、纏めてやっちまえ!」

「「「「「「おぉぉぉー!」」」」」」


 盗賊達が一気に襲いかかってくる。


「遅い!」


こちらに向かってきた盗賊の顎を拳で砕き、剣を奪う。


「せいっ!」


 横凪ぎ一閃

たった一振りで数人の盗賊の首が飛ぶ。

それを幾度か繰り返し、残るはヴェヌスただ一人になった。

さっきの威勢は何処に消えたのか、ヴェヌスは怯えた表情で許しを求めてきた。


「ゆ、許してくれ!な、なんでもする!なんでもするから!頼む!」

「分かった、俺が今欲しいものをくれたら見逃してやる」


その言葉に、ヴェヌスは心底安心したような表情を見せる。

だが、勿論見逃すつもりはない。


「欲しいものを言ってくれ!なんでも用意する!」

「じゃあ、遠慮なく。欲しいのはお前の命、だな」


 そういって、ヴェヌスの首をはねる。


「よし、邪魔物も排除したことだし、馬車の連中に話でも聞くか」


 俺は、未だに誰も出てくる様子のない馬車へ向かい歩き出した。

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