表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/35

14 AIdダイヤリー 父様、デート、☆さやかちゃん、お寿司屋さん

AIdダイヤリー

ユーザー: SS


 五月某日

  おかしな様子の父様。

  話を聞いたら案の定、家の事で問題を抱えていた。

  転居してまだ二年にもならないのに家屋敷を手離すなら、

  奉公人たちの面倒はどうするのかしら。

  私にできることはないと言われてしまった。

  賢しいと言われても、私はもう子供じゃない、

  子供でいたくない。

  でも、どうすればいいの。

  良い方法が思い浮かばない。

  思い浮かぶのは、あの方のこと。

  あの方なら何か、きっと。



 五月某日

  思い切って、あの方に電話を掛けてみることにした。

  前々から父様が連絡帳に書いておいてくれていた

  番号だけど、掛けるのは初めて。

  『案ずるより産むが易し』です。


  二子玉川の駅で四年ぶりの再会。

  お元気でお変わりないご様子。

  デート先は、カフェとカラオケ。

  コーヒーはとても苦かったけれど、

  ミルクを入れたら残さず飲めた。

  歌を聴いてもらったときは緊張しすぎちゃって、

  口から心臓が跳び出るんじゃないかと思ったほど。

  恥を忍んで家の窮状を打ち明けて、本当に良かった。



 五月某日

  今日は良いことばかり。

  久しぶりにアルと話せるようになったし。

  とても緊張したけれど、あの方にバレエを見てもらったし。

  お家でコーヒーもご馳走になったし。

  ☆さやかちゃんが私の代わりにアルバイトをしてくれる

  ことになったし。


  でも、あの方のバディはケン太くんでしょ。

  二人はどういう関係なのかしら。



 五月某日

  あの方が目標額の半分も工面して下さった。

  やっぱり頼りになる、して良かった。

  アルもありがとう。

  それから、お寿司屋さんに連れて行ってもらっちゃった。

  廻るお寿司なんて初めて。

  クルクル回るお皿がとっても面白かった。

  でも食べているところを見られるなんて、

  父様以外の殿方に見られるなんて、

  とっても緊張してしまった。


  お行儀よくできたか、ちょっと心配。

18禁部分につき、日記と差し替えました。

この部分の内容は、ノクターン小説 n2951ct、


『みるくクラウン123 ~アイドル地下オーディション~』

「アン・ドゥ・トロワ〔表〕」


で読むことができます。

これは作中作なので読まなくても

本編を引き続きお楽しみいただけます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ