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Lv14 健康な体作り。有酸素運動は自宅で踏み台昇降かエアロバイクがオススメ

太郎の自宅アパート。

夜の食事を済ませて、太郎は洗い物をしている。

コンビニ弁当の時は食べた後は、そのままゴミ箱に入れるだけだったのが、自炊にすると洗い物が発生するのが面倒ではある。

しかし、お皿や鍋を洗っておかないと次すぐに使えないので、食事の後ゆっくりするのを我慢してすぐに洗い物にとりかかる。

どうせ一人分だ。それほど時間がかかる訳ではない。

食器を洗って流しをキレイにしたら、それはそれで達成感を得られる。

が、だからと言って喜んでやりたい作業では無い。

お気に入りの食器とかを揃えていけば、手入れをする感覚で洗い物も楽しくなるのだろうか。


洗い物を終えた後はアリスとの講義の時間だ。

いつも通りPCのモニタの前で、アリスがふよふよと浮かびながら話をする。


「太郎、貴方も大分マシな生活を送るようになったわね。

私が来た当初は無気力で、世の中の全てを呪ってやるぐらいの暗い表情だったのにね」


「うるさい。まあ料理とかもやってみたら楽しかったしな」


「今は運動がスクワットだけだし、そろそろもう少し増やしましょうか」


「何をやればいいんだ?」


「有酸素運動ね。

食生活も改善して、健康になってきてる。有酸素運動を取り入れれば、体力もつくしより強い体になる。ダイエットにもなるしね」


ここでのダイエットとは食習慣という意味ではなく、減量という意味だろう。


「体重は落ちてはきてるけど、まだ標準体重まではいってないしね。

やっぱりいろんな面で充実した人生の為には、体が資本になるから、もう少し体作りの為の習慣を増やしましょう。

改めて、目標というか必要なことを明確にしましょうか。

これから、より良い仕事に就けるように対策する訳だけど、その為にも『体』は重要だからね。


太っていると将来的に健康面で問題が出る可能性が高まるっていうのは、前も話したわね。

実は、というか分かってると思うけど、社会的にも太っている人はそうじゃない人より一段下に見られるわ。

特に欧米では、太っているのは自己管理が出来ないと認識されて、仕事の管理も出来ないとみなされる。

実際に相関関係があるかどうかは別としてね。


日本だってある程度痩せて引き締まっている人の方がルックスが良いと思われてるでしょ。

食べるものが少なかった時代は、ふくよかな方が豊かな人の証明になったので、モテたみたいだけどね。


ということで、『健康的で体力もありある程度細い体』を目指します。


あ、一応言っておくけど、別にアスリートとかモデルみたいになる訳じゃないからね。

健康で、ある程度標準的な体型になれれば良い訳だから。

あくまで幸せになる為の手段としての体作りだから。

手段と目的を履き違えないようにしないとね」


「わかった。別にモデルみたいになろうとは思ってないから大丈夫」


確かにモデルのような無駄な脂肪が一切なく引き締まった体は魅力的だと思うが、実際そんな体になりたいかというと答えは否だ。

食事の制限もトレーニングも、きっと想像以上に厳しいと思う。

だからこそ、己の体一つでお金を稼ぐことができるのだ。

太郎はそこを目指すつもりは無い。


「必要なことは、適度な食事と適度な運動、この2つね。


食事の方は、自炊に変えてかなり改善してきたわ。

細かく言えば、晩御飯はもっと少なめにとか、果物も食べるとか、ジュースは飲まないとかいろいろあるけれど、その辺は少しずつ改善していけば良い話ね。


適度な運動の方ね。今はスクワットだけだから、有酸素運動を増やす必要があるわ。

有酸素運動には心肺機能が向上して疲れにくくなるとか、抵抗力が高くなるとかいろいろメリットがあるわ」


「有酸素運動って、ランニングとか水泳とかでしょ。

あんまり続けられる自信ないなぁ。天気悪かったりすると外を走るのはしんどそうだし、人から見られるのも結構抵抗ありそうだし。

最近走ってる人多いじゃん。そんな人達と比べられるのも精神的にきつそう。

水泳もジムとかじゃないと出来ないし、ジムに通うお金も大変そうだし。そもそも僕泳げないし」


「大丈夫、その辺はちゃんと考えてるから。

自宅でできることよ。

踏み台昇降かエアロバイクよ。

テレビや動画を見ながら自宅でできるわよ。

好きな方を選びなさい」


両方とも自宅でテレビやPCのモニターを見ながらもできる、手軽な有酸素運動だ。

エアロバイクも近頃は1万円ほどの価格で購入できるようになっている。

ランニングだと太郎の懸念通り、人からも見られるし、天気にも左右される。

ランニング用の服装に着替える必要もあるので、手間もかかるし精神的なハードルが高い。

ジムでの水泳も同様だ。

そのハードルが無くモニターを見ながらできるというのは、確かに継続しやすいだろう。


太郎はどちらにするか検討の結果エアロバイクを選んだ。

値段的には踏み台昇降の台の方が安かったが、体重の重い自分が踏み台昇降をすると膝を痛める可能性があるというのをネットで見たのと、動画を見る上で、エアロバイクの方が視点が安定するので見やすいのではないかという理由だ。


定額制の動画サイトにも登録し、アニメや映画やドラマを見ながらエアロバイクを漕ぐようになった。


エアロバイクを漕ぎながらじゃないと動画を見ないと決めたことで、作品の続きを見たいが為に無理なくバイクを続けることができた。

毎日20~60分バイクを漕ぐのが日課になった。

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