表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/11

「決意」

 時刻は六時三十四分。 


 いつものスーツ姿で駅前に降り立つ。


 季節は十月を三分の一ほど過ぎたあたりだが比較的暖かく、額に汗が滲んでくる。


 いやもしかしたら冷や汗かもしれないな。


 妻と子供には北陸出張と偽っているのだから……。


 バレたら……離婚……かな? 


 心臓がドクリと高鳴るけれど、それでもこれからのことを考えるとそれ以上に心は踊る。


 そうだ……何をしても後悔は必ず後にやってくる。


 諦めたとしても、やはり行けばよかったと後悔するだろうし……。

 

 気を取り直し、携帯を確認する。 待ち受け画面には愛する妻と娘……なんとなく目を逸らして新幹線の時間と料金を確認する。


 片道きっかり一万二千円……。 

 

 半年前から行けるかどうかもわからないのに小遣いを貯め続け、降りしきる雪のように降りてくる仕事を無理やり片付け拵えた休日。


 そして妻子の愛情をベットして僕はいま旅立つ。


 そう夏の通り過ぎたあの北陸へ……。



ドキドキぼんぼり旅行『新幹線にて』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ