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決死の愛の織布作戦!静岡ゾンビ包囲網を突破せよ!

新東名高速・静岡市――時刻は16時05分。

陽の傾きがわずかに変わるその時間、ミラVANは静かに死を待つ箱と化していた。


ハンドルを握る彩香の手は震えていた。隣でフレッシュのポリ袋を胸に抱いたすずは、冷や汗まみれの額をぬぐいながら「なんで私が……」と小さく呟いた。

後部座席、額に汗を浮かべ、フレッシュガスで頬を紅潮させたシンジが、小さなジッパー袋を懐から取り出す。その中には、すずのパンティ。そして手には、ついさっき受け取ったばかりの、ほんのり温かいブラジャーが握られていた。


周囲は、すでにフレッシュエアーにあてられたゾンビ男たちで溢れている。大型車が道を塞ぎ、逃げ場はない。ミラVANは完全に包囲されていた。

まさに絶体絶命。


その中で、シンジが低く、そして妙に凛々しい声で言った。


「……行くぞ?」


その一言に、彩香とすずはごくりと唾を飲み込む。空気がピリつく。


しかし、突然だった。


「うおおおおおおお!!」

叫びと共に、シンジが手に持っていたすずのブラを顔に押し当て、思いっきり吸い込む。


「ちょ、ちょっと!?何やってんのよ!!」

すずが悲鳴を上げたが、シンジの目は据わっていた。まるで戦国の武士。

「たまんねぇ……!この匂いを浴びると、ブーストがかかるんだよ!行けえええええええ!!!!」


次の瞬間、シンジは窓を開けて、ブラジャーを放り投げた。

ほとばしるように放たれた愛の織布は、鮮度抜群のフレッシュガスを撒き散らしながら、見事な放物線を描いて宙を舞う。


ゾンビたちが一斉に顔を上げ、鼻をひくつかせ、まるで磁石に吸い寄せられるように、その方向へ……走った。


「……よし。」


シンジは静かに、確信を持って呟いた。ゾンビの群れが散った。

その瞬間、彼の表情が変わった。いつものうさん臭さも、ケチ臭さもない。男の顔だった。


「いいか?もし俺に何かあったら、お前らだけでも逃げろ。分かったな?」


彩香が真剣な表情で頷く。「信じてるわ、シンジ」

すずも、フレッシュのポリ袋を抱きしめながら小さく言う。「……絶対、帰ってきて」


シンジは二人の手を取って、強く握り締める。

「じゃあな。俺の帰りを信じててくれ……」


静かにミラVANのドアが開き、シンジの背中が外へ出る。風が吹く。すぐさまドアが閉まる。


そして、彼は走った。


目指すは大型バス。


中には誰もいない。エンジンキーも差さったままだ。

すかさず乗り込み、エンジンスタート。シンジはギアをバックに入れた。


「行けぇぇぇ!!」


バスは悲鳴を上げるように後退し、背後のトレーラーへぶつかる


――ガッシャアァーーン!!


それでも足を緩めない。アクセルを踏み抜く。ガラスが割れ、車体が軋む。


ミラVANの中、彩香は祈るようにハンドルに手を置き、すずは窓から外のシンジを見守る。


次にギアをローへ。アクセル全開。バスは観光バスへ突っ込む


――ドシャアァァーーン!!


道路が揺れた。衝撃でバスの後方には、車一台分のスペースが生まれる。


額から血を流しながら、ガラスの破片を払い、フラつく体でシンジはバスから降りた。

周囲にはゾンビ。だが、誰一人、シンジに見向きもしない。


「さぁて……いよいよ出番だぜ、パンティちゃん」


懐から、ジッパー袋を取り出す。

その中には、純度100%の爆淫香が、ピチピチと熱気を立てて待っていた。


「頼んだぞ……お前の命が、みんなの命なんだ……」


ジッパーが、ゆっくり開く。


その瞬間――濃厚で淫らな、すずの爆淫香が、空気を切り裂くように周囲に広がった。

ゾンビたちの鼻孔が一斉に開き、顔をシンジの方へ……向けた。


「さぁ来い!!これがすずのパンティだぁ!!ウオオオオオ!!!」

シンジ、再びパンティを顔に押し当てて深呼吸。


「すっげぇ……いい匂いだぁ……ゾンビども!よく味わえぇぇぇ!!!」


リミッター解除。パンティは空へと放たれ、壮大な放物線を描いて飛んだ。


ミラVANの中、すずは頭を抱えて蹲る。


「……なんであんなに嗅ぐ必要あるのよ」


彩香が冷静に呟く。「あれはもう、宗教ね」


ゾンビたちは、パンティの落下地点目指して殺到した。


「よし!今だ!!」


シンジは全速力でミラVANに戻る。後部ドアを開け、汗だくで滑り込み、叫ぶ。


「行けぇ!!」


彩香、すぐにギアをローに入れる。ミラVANがガクガクと唸りながら動き出す。


すずは窓を開け、後方に声を張り上げた。


「マミちゃん!今よ!あなたも脱出して!!」


フレッシュガスにあてられて意識朦朧としていたロードサービス「ムンムン」のマミ。

かろうじて声に反応し、作業車のキーを捻った。


「は、はい……い、行きますぅ……」


ミラVANとムンムン作業車は、シンジが命をかけて開けた道を通って、本線へと復帰する。


彩香が振り向き、シンジの顔を見て青ざめる。


「ちょっと!血、出てるわよ!」


「平気だ……こんなの、ちょっと擦っただけだ」


すずは、スースーとスカスカを忘れて、真顔で言った。


「……すごかったわ。マジで。見直したかも……」


「へへ……そいつは嬉しいね。お前らも、よく頑張ったぜ……」


シンジの声がかすれたその瞬間、彼は力尽きて後席の床に倒れ込んだ。


「ちょっと!?シンジ!?」


すずが焦って身を乗り出す。その動きでスカートの奥がちらりと見えて――


「すず……見えてる」


「わっ!?あ、うん……ありがとう……」


すずは顔を真っ赤にしてスカートを押さえ、静かに座り直した。そして、抱きしめたポリ袋の中のフレッシュに、そっと視線を落とす。


――約束の時間まで、あと2時間を切った。


果たして、シンジたちは、間に合うのか。

◾️◾️◾️◾️◾️

ここからは、

清楚系、松山弁コメンテーターなっちゃん

ピチピチ系、関西弁インフルエンサーカナちゃんの振り返り番組“なっちゃんカナちゃん”



【番組ジングル♪】

なっちゃん「さあて今夜もやってまいりました〜!なっちゃんカナちゃんの、ほな振り返ってみよかSP〜!」

カナちゃん「ギャグとパンティが空飛ぶ回〜!!どないやねん!」



なっちゃん「まずさ、始まりから笑わせてもらったわ。もうさ、いきなりやねん。“すずのブラを顔に押し当ててフル嗅ぎ”って、どないやねん!!」

カナちゃん「いやほんま、すずの“ちょ、ちょっと!?何やってんのよ!!”が完全に現場の正気やったわ(笑)」

なっちゃん「決戦始まるって時に、それやからね?普通は士気上げる演説とかするやん?でもシンジは、ブラでフルブースト!」

カナちゃん「たまんねぇ……!この匂いを浴びると、ブーストがかかるんだよ!行けえええええ!!って、ガンダムちゃうんやから!匂いでパワー出るってどんな理屈よ!」



なっちゃん「しかもさ、そのブラ、ハンマー投げかってくらい飛んでったやん?いや、投げ方のモーション完全にオリンピック競技よ!」

カナちゃん「でもゾンビそっち行ったやろ?戦術としては完璧やったっていう(笑)」

なっちゃん「ギャグとエロで構成されてるくせに、妙に作戦が冴えてんのよ!お利口作戦始まってた!」



カナちゃん「ほんでやな、急に感動くるねん!『もし俺に何かあったら、お前らだけでも逃げろ』って……」

なっちゃん「ちょっと泣けたよなあ〜。彩香とすずが手握り合っててさ……でも直前までブラ嗅いでたんやで?」

カナちゃん「その差よ(笑)さっきまで“すずのブラの香りで爆ブースト!”とか言うてたのに、命張るんやもん……もう混乱するわ!」



なっちゃん「ほんで来ました、アクションシーン!大型バスをブワァーッ運転して、トレーラーにガッシャアァーーン、観光バスにドッシャーン!!って!シンジ、大型無免許のくせに何してんの!」

カナちゃん「ガラス飛び散って、出血した時の顔がな……急に主役みたいな表情しててズルいわ!!」



なっちゃん「で、ですよ。来ました、今週のパンティクライマックス。」

カナちゃん「うん、ここ全視聴者がテレビの前でフリーズしたと思うわ。」

なっちゃん「“さぁ来い!!これがすずのパンティだぁ!!ウオオオオオ!!!”って、もうやめてー!顔に押し当てて深呼吸して、“すっげぇ……いい匂いだぁ”やからな!爆淫香のボジョレーヌーヴォー言うてる場合ちゃう!!」

カナちゃん「あのね、若い爆淫香やからって、解禁日守る香りちゃうねん!新酒やない、下着や!」



なっちゃん「でも、それでまたパンティが空を舞うわけよ!しかも放物線が美しいのよ、やたら。」

カナちゃん「ミラVANの中で、すずが頭抱えてるシーン、今年の“乙女の絶望顔大賞”あるならノミネート確定。」

なっちゃん「でも結果的に助けたんやから……ムンムンのマミちゃんも一緒に脱出できたしな!」

カナちゃん「このギャグで世界救う系バカ主人公、アニメ化したら伝説になるって!」



なっちゃん「で、最後!今回一番すごかったのが……すずの“スースー”シーンやな」

カナちゃん「あれ、ガチでヒヤッとした!しかも“すず……見えてる”って彩香のボソッとひと言。え、具?具やった?って!」

なっちゃん「ほんまやで(笑)でもな、すずは顔真っ赤にしてスカート押さえて、静かに座り直すんやから、もうこの子ヒロインとして完成しとる。」



【ここで視聴者からのコメント大公開!】


視聴者A(40代男性)「今夜はテレビの前で笑いすぎて酸欠になりました。パンティが飛ぶだけでこんなに面白いなんて……」

なっちゃん「分かるぅ〜!てか酸欠なるほど笑うって、シンジのパンティパワー強すぎ!」

カナちゃん「呼吸器用意して観るアクション映画やん!」



視聴者B(大学生女子)「すずちゃんの気持ち、ほんっっっと分かる。あの状況でアレやられたら逃げたい(笑)」

カナちゃん「いやもう女子の共感バク上がりやと思う!あれは“うわマジかこいつ…”ってなるよな!」

なっちゃん「それでも最後は助けてもらってるから、すずの複雑な乙女心がぎゅんぎゅん来るのよ〜!」



視聴者C(60代主婦)「子供と一緒に見てて“これは教育に悪い”と思いながら最後まで見てしまいました。くやしい。」

なっちゃん「ママさん層にも届いた!!やったなシンジ!!」

カナちゃん「爆淫香、世代超えたわ。もう全国民の嗅覚支配する勢い!」



なっちゃん「というわけで、今週もバカで感動でパンティ飛ぶ回でした〜!」

カナちゃん「来週どうなるんやろ!?シンジまだ飛ぶんかな!?パンティもっかい投げるんかな!?」

なっちゃん「もしかして……ブラとパンティで二刀流なるんちゃう?」

カナちゃん「最終奥義、“匂いの乱舞”やな!」



【エンディングジングル♪】

なっちゃん&カナちゃん「ほなまた来週〜!パンティは空を舞うっ!」

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