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決死の脱出計画

新東名高速。午後4時、静岡市。


黒いミラVANが高速道路上に立ち往生していた。沈みゆく陽がフロントガラスに赤く反射し、空気には異様な緊張感が漂っている。バスやトラック、大型車両に囲まれたその空間には、すでに人の理性が消え失せていた。


ミラVANの運転席には彩香。ハンドルを握る指が汗で滑り、顎には一滴の汗が伝う。助手席ではすずが大きなポリ袋を抱きしめている。その中には複数の“フレッシュ”が密封され、袋の中は高濃度の爆淫香が滞留していた。まるで媚薬の濃霧だ。そして後部座席――床一面のフレッシュ袋の山に半ば埋もれた姿で、シンジが寝そべっていた。荒い息とともに、何かに怯えたような目をしている。


外は、狂気の渦だった。


大型トラックの荷台から降りてきたのは、元・人間たち。顔は引きつり、鼻孔をヒクつかせ、目は焦点を失っていた。彼らはただ匂いを追い求め、爆淫香に引き寄せられるまま、本能だけで動いている。


シンジ「くっそ……またかよ! なんでいつもこうなるんだ!」


シンジが顔をしかめ、袋の山から体を起こした。


彩香「囲まれた……。大型車が邪魔で、どうやっても出られないわよ!」


すずの腕に抱かれたポリ袋から、かすかに漏れ出したフレッシュエアーが外へと滲み出る。ゾンビたちの動きが加速した。1人、2人……いや、もう数十人が、車の窓に鼻を押し当て、指を這わせている。


シンジ「窓は絶対に開けるな! 爆淫香が漏れ出したら……奴ら、我を忘れて突っ込んでくるぞ!」


シンジの声が震えていた。恐怖と興奮の入り混じる奇妙な響き。


一瞬、車内に静寂が訪れる。


彩香「ねえ……シンジ。アイツらって、誰に襲いかかるの?」


シンジ「……お、お前らだよ。女のフレッシュに群がってるんだ。着てるもん剥がされて、見られたくないとこ全部見られちまうぞ!」


彩香「じゃあ……あんたは?」


シンジ(動揺)「オ、オレ? オレは男だし……発情ゾンビどもは女のフレッシュにしか興味ねえからな。オレが襲われるわけ……」


言葉の途中で、彼の表情が変わった。電流が走ったかのように、目がギラつき始める。


シンジ「……そうか。オレが外に出りゃいいんだ。オレなら襲われねえ!」


すず「でも、ゾンビが車の周りにぎっしりいるのよ? 出られるわけ――」


シンジ「そこなんだよ、すずチャン……今から、ある作戦を実行する。よーく聞いてくれ」


後部座席から乗り出したシンジの顔には、珍しく策士の顔が宿っていた。


シンジ「この作戦にはフレッシュが2枚必要なんだ。でもな、このポリ袋の中のやつは任務に必要だから、使えねえ」


彩香「じゃあ、どうすんのよ?」


シンジはすずに視線を送った。すずは肩をピクリと震わせる。


シンジ「すず、お前の出番だ。お前の愛の織布を、今こそ差し出すんだ」


すず「え……えっ!? わ、私、パンティ2枚も穿いてないわよ! 1枚しか!」


シンジ「勘違いすんなよ。フレッシュってのは何もパンティに限らねえ。……分かるか?」


すず「も、もしかして……ブラも脱げってこと!?」


シンジ「そうだよ。よく分かってんじゃねえか……」


すず「や、やだ! ただでさえ下はスースーしてんのに、上まで脱いだらスカスカしちゃうじゃない!!」


シンジ「だが、これしかねえんだ。頼むよ、すずチャン……このままだと、そのうちゾンビが窓割って突っ込んでくるぞ?」


すずは唇を噛んで黙った。拳を握り、天井を見つめる。


すず「で……2枚あって、どうするの?」


シンジは親指で自分の胸を指した。


シンジ「まず一つ目のフレッシュを、オレが外に投げて、ゾンビどもを誘き寄せる。そうすりゃオレが車を出られるだろ? そして、もう一枚のフレッシュは、このジッパー付き袋に入れて、オレの懐にしまっておく。これでフレッシュエアーが漏れ出さねえから、オレにはゾンビが寄ってこない」


すずは頬を赤く染め、目を伏せる。


シンジ「でな、そこからが本番だ。オレが外に出て、前に止まってる大型バスを運転して、ミラVANの通り道を作る」


彩香が目を見開く。


彩香「でも……ゾンビの海よ。通り道をどうやって作るの?」


シンジはニヤリと笑った。


シンジ「ここでもう一枚のすずのフレッシュの出番だ。オレは懐からジッパー付き袋に入ったすずチャンのフレッシュを取り出して、あいつらの前にチラ見せする。そうすりゃ、ヤツらは夢中になってこっちに集まってくる。ゾンビがその香りに溺れてる隙に、道ができる。オレはバスをどかしたあと、ミラVANに戻る。彩香、お前はその瞬間、発進しろ! 絶対にエンジンは切るな。タイミングが命だぞ!」


静まり返った車内。彩香とすずは顔を見合わせた。


彩香「……あんた、やればできるじゃない」


シンジ「へっへっへ……すずチャンのブラとパンティが拝めるなら、頭も冴えるってもんよ」


彩香「すず、どうする? フレッシュ2枚よ?」


すずは唇を噛んで、一呼吸おいた。


すず「……いいけど、一つ条件があるの」


シンジが眉をひそめた。


シンジ「な、なんだよ……」


すず「1枚50万でしょ? 2枚なら100万。これは当然でしょ?」


シンジ「お、お前なぁ! 今そんな金の話――」


すず(ピシャリと)「出すの? 出さないの!?」


シンジ「……出す! 出すから! 今はとにかく頼む!」


すず「じゃ、契約成立ね」


すずは助手席でモゾモゾと体を動かしはじめた。彩香が横目で見ながら小声で笑う。


彩香「……この緊迫感の中で脱ぎ始めるとか、あんたたち、マジでバカでしょ」


すず「シンジ! ジッパー袋貸しなさい! 私が入れるから!」


シンジ「お、おう……しっかり閉じてくれよ」


やがて、すずがそっと差し出してきた。袋にはしっかりと密封されたパンティ、そして裸のままのブラジャーがシンジの手に渡された。


シンジ(心の声)「おぉ……ぬくいぜ……これは……まさに……爆淫の織布……たまんねえ……」


シンジは小声でうなったあと、意を決して顔を上げた。


シンジ「よし! 今から窓開けて一枚目のフレッシュを投げるぞ! アイツらが群がったら、オレは外に出る! 絶対に、オレの合図があるまで動くんじゃねえぞ!!」


彩香・すず「わかった!!」


風が車体を揺らす。その一瞬、シンジの指が、窓のロックにかかる――

『なっちゃん・カナちゃん』第88回?


〜シンジ、脱ぎたて二枚でゾンビ撃退!?〜


(オープニングSE/パッパラ〜ン!)


なっちゃん(松山弁まじり)

「さぁ始まりましたぁ!今日も熱すぎる展開で全国のオネエサンが正座で観た!『シンジの物語』から、あの!伝説回が来たけん!」


カナちゃん(ノリノリ大阪弁)

「これもう伝説やでホンマ!あれやろ?すずのフレッシュでゾンビを誘導する、頭おかし……じゃなくて超戦略回!」


なっちゃん

「見た!?あの状況!もう完全に詰んでたんよ!道は大型車で塞がれてる、周りゾンビ、ゾンビ、エロゾンビ!あれはもう無理やって普通!」


カナちゃん

「せやのに、シンジ気づくねん……彩香ちゃんの言葉でな。“ゾンビって女しか狙わん”て……。もうその瞬間、目がギラッギラ光ってな!」


なっちゃん

「出た、『フレッシュ2枚作戦』!ほんま、パンティとブラで人類救うん初めて見たわ!」



【本編トーク】


カナちゃん(大笑い)

「1枚目で車から脱出!2枚目で車に帰還!って……シンジ、お前ハーバードのMBAか!?って叫んだもん!」


なっちゃん(笑いながら)

「いや逆に言うたら、パンティとブラで“ハーバード受かる”ってどんな受験制度やねん!」


カナちゃん

「すずが嫌がんのも当然やで!?だって、脱ぎたてのやつやで!?あったかいやつやで!?しかもシンジの懐入るんやで!?」


なっちゃん

「“ワラジやん、これ!”って叫んだ時のシンジのニヤけ顔よ……あれもう、織田信成でも耐えられんわ」


カナちゃん(膝叩きながら)

「“あったまったワラジ”って!あれ、秀吉が信長の足温めてたやつやからな!?歴史もエロもミックスや!!」


なっちゃん

「しかもな、ちゃんと値段つけてくるんよ。“条件は2枚で100万円”て!なんやそのゾンビ下着市場相場みたいなノリ!」


カナちゃん

「もうな、これ“瀬戸際外交”ちゃうよ。“ギリギリ変態”や!!」



なっちゃん

「けどさ、ワラジでもなんでも、すず渡すんよ……!脱ぎ脱ぎして……ジッパー袋に入れて……」


カナちゃん

「ジッパー袋に入れるところがリアルでイヤやわ!なんで冷蔵保存みたいにしてんねん!」


なっちゃん(ツッコミ)

「“ぬくい”って言うたな!?言うたよなシンジ!?ホカホカやろって、もう言葉の暴力やわ……すずファン、全員敵やで!」


カナちゃん(爆笑)

「しかもな!その“ぬくい”やつでゾンビがめっちゃ釣れるんやから!あれもうフェロモン兵器やろ!ミサイル並み!」



【視聴者コメント大公開】


なっちゃん(コメント紹介)

「ほなここで、全国から届いた視聴者の声いってみよかー!」



・「すずチャン脱ぎ脱ぎシーン、録画100回観ます」

→ カナちゃん「アウトや!完全に通報対象やけど気持ちはわかる!」


・「あの袋、真空パックにして売ってほしい」

→ なっちゃん「売るな!てか流通経路どうするん!?イオンに置くなよ!」


・「シンジ、フレッシュで戦うってRPGかよ!」

→ カナちゃん「職業:変態レンジャーやで!」


・「すずのスースーとスカスカ、人生で初めて笑い泣きした」

→ なっちゃん「あれ、詩やったよな。“スースーとスカスカ”、五七五で一句いけそうやもん!」


・「100万円でパンティとブラ、むしろ安い」

→ カナちゃん「いや何の世界線!?てかその換算基準なんやねん!」


・「シンジが死んだら泣く。でもパンティで死ぬなら本望」

→ なっちゃん「うん、なんかこう……生き様として成立してんのが怖いんよ!」


・「脚本家、正気ですか?」

→ 二人同時に「それは一番言うたらあかんやつーーー!!!」



【エンディング煽り】


カナちゃん

「さぁ、すずチャンの愛と絶望とパンティが込められた“2枚”で、ほんまにゾンビ回避できるんか!?」


なっちゃん

「シンジ、成功したら伝説やけど、失敗したらただの変態やからな!?次回、フレッシュの行方に注目やで!」


二人で

「ほなまた次回〜!ゾンビに食われる前にパンティに敬礼ッ!」


(エンディングSE/シュバッ!ゾンビのうめき声付き)

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