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シンジの覚醒

伊勢湾岸道・大高付近 午前9時。


ミラVANは小さな唸り声を上げながら、朝の高速を疾走していた。運転席にはすず。助手席には彩香。二人の美人に囲まれた車内には、10袋のフレッシュが丁寧に積み上げられている。


いや、正確に言えば、その「芳香」が車内の空気を完全に制圧していた。


後部座席――フレッシュ袋の山に埋もれたシンジは、ただただ無言だった。が、突如、袋の間からヌッと頭を出し、ムクっと起き上がる。


「おい、すず! 今どの辺走ってんだ!?」


運転中のすずは、ミラーでシンジを睨みつけながら、つっけんどんに答える。


「ちょっと、馴れ馴れしく呼ばないで。いま“大高”って標識に書いてあるわ」


その瞬間だった。シンジの表情に変化が訪れる。


車内を満たすフレッシュエアーが、彼の脳を侵食し始めたのだ。


鼻腔に、目に見えないほど濃密な“女たちの気配”が突き刺さる。

その匂いは、野球場の歓声のように脳内を駆け巡り、理性という名の守備陣形を次々になぎ倒していく。


シンジの目が遠くを見始める。


(あれ……なんだ……? 俺の中で……何かが……)


脳内のスクリーンに、雷のようなフラッシュ。そして、奥の奥から、獣の足音が近づいてくる。


――トラだった。


全身筋肉のトラ。目がイッてる。咆哮をあげて、突進してくる幻影。


「オイ、オ前ラ……チョット……オレト……気持ちイイ事、シヨウゼ……」


車内に沈黙が走る。


彩香、すず、目を見開いて、顔を見合わせた。


「ほらやっぱり!!」彩香が叫ぶ。「こいつ、私らをヤルつもりなんだ!!」


「ポリ袋! 彩香! ポリ袋で正気に戻して!!」


「任せなさい!」


彩香は、山積みのフレッシュ袋の中から、最も破裂寸前にまで膨らんだ――“爆淫香”純度100%、神戸産、出発以来未開封の袋を選び出した。


その袋をシンジの顔面めがけて、真後ろから一気に押し当てる!


「うぉおおおおおおおおおおおおお!!!」


シンジ絶叫!!


袋の中から溢れ出たヴァージン爆淫香が、結び目から一気に解放され、シンジの鼻孔と口を直撃! 


「オ、オ、オレハ……タダノ……シンジ……デハ……ナイ……ガルルルル……!!」


全身を震わせながら、彼は再びフレッシュ袋の山の中に沈みこんでいく。手足をバタつかせ、まるで殺虫剤を浴びたゴキブリのように仰向けで痙攣。


瞳孔は開き、口は半開き。額に浮かんだ汗が、光悦の表情を照らす。


「どうなったの……?」すずが恐る恐る尋ねる。


彩香は、後ろの様子をしばし観察したのちに、淡々と答えた。


「イッたわ。たぶん……別の次元に」


「ちょっと、これ放送できるの……?」


「分かんない。でも、今は逃げるしかないわ。捕まってお尻の穴見られたくないし……毛も剃ってない」


「そうね……でも、しばらくは起きないと思う。エクストリームエクスタシーって感じだったから」


「ちょっと窓開けない?」彩香が鼻をつまみながら言う。「この匂い、強烈すぎて涙出てきた……」


「ダメよ! 開けたら変態ホイホイになるわよ!」


「確かに……飛んできそうね。全裸のドローンとかが」


「それはイヤすぎる」


やがて、車内には再び静寂が戻る。


シンジは静かに痙攣しながら天井を見上げ、ミラVANは重いフレッシュの荷を背負って、フラフラと東京を目指して走り続けるのだった――。

◾️◾️◾️◾️◾️

ここからは、

清楚系、松山弁コメンテーターなっちゃん

ピチピチ系、関西弁インフルエンサーカナちゃんの振り返り番組“なっちゃんカナちゃん”


【なっちゃん・カナちゃん 番組スタジオセット】

(タイトルロゴ:『なっちゃん・カナちゃん』バァーン!効果音:爆淫香炸裂音)


なっちゃん(松山弁ぽいイントネーション)

「いや〜やりすぎやろこのシーン!削除されてまうで!!」


カナちゃん(バチバチ大阪弁)

「うっわ、でもな?言うてたで、“ちょっとマイルドにした”って。どこが!?わからん!マイルドなとこ探すほうが難しいで!」


なっちゃん

「規制のスキマ、まるでスカートのプリーツから覗く光やけん!脚本家さん、これ通るか見ものや!」


カナちゃん

「てか、すずの予言、当たりすぎ!あの人、ちょっと霊感あるんちゃう?『そいつリミッター外すよ』って言うた瞬間、シンジの中でトラ歩いて来たからな!?電撃走った!いやいや、ヤバイ性癖のポケモンGOか!」


なっちゃん(テンションMAX)

「こいつ、私らをヤルつもりなんだあああ!!って、待ってよ!?ワシら嫁入り前やけんね!?そんなこと言うたらご近所から夜這いくるけん!」


カナちゃん

「ほんで出て来たポリ袋な?出店の綿菓子入ってたやつやろ!?なつかしのアンパンマン印やん!あれに爆淫香詰まっとんのアカンやつやで!?一気に押し込まれて…」


なっちゃん

「ヴァージン爆淫香!ドンッ!!てな!!パンッパンに膨らんどって、あれ飛行船やけんね!そらシンジもウガーーなるわ!」


カナちゃん

「殺虫剤かけられたゴキブリの再現VTR、全国一斉放送!しかもな?アレ、『イッた』って彩香ちゃん言うてるけど、明らかに次元越えた顔してたで!?」


なっちゃん

「もうな、あれは時空を越えるアヘ顔、“アヘ顔・零式”やけん!そっちの世界の快楽に引きずり込まれたわい!」


カナちゃん

「すずちゃんの『これ放送できるの…?』も最高やったな!はい、バッチリ放送しとるー!!規制すり抜けて正々堂々や!!」


なっちゃん(松山弁MAX)

「毛も剃ってないって…嫁入り前やぞ!?毛の問題じゃないけん!!わしが剃ったるわい!四つん這いになりんよっ!」


カナちゃん

「エクストリームエクスタシー言うたらあかん!そんなスーパーサイヤ人みたいな段階踏まんでええねん!」


なっちゃん

「新語出すぎ!爆淫香にエクストリームエクスタシー…まるで脳みそで作った香水の調合表やけん!」


カナちゃん

「しかもな?『窓開けないで』って…そら開けたら変態が空から落ちてくるからな!?ヴァージン爆淫香、1京ベクレルって何やねん!放射線管理区域超えてるわ!」


なっちゃん

「もはや『フレッシュバン』じゃなくて、“淫魔召喚モービル”やけん!ミラVANに†十字架刺さっとったもん!」



カナちゃん(フリップを手に)

「さーて!ここで今夜の視聴者コメントコーナー!反響ヤバかったで〜!」


なっちゃん

「ほい来た!読み上げるけんね!」



《視聴者コメント》


・40代男性:神奈川

「ポリ袋の中身がまさか『発酵型』だったとは。俺も家で試してみようと思いました。」

→カナちゃん「やめろや!!自家製爆淫香とか通報対象やで!!」


・20代女性:大阪

「すずの冷静さが好き。でも爆淫香は強すぎてむせた」

→なっちゃん「テレビ越しに匂ったん!?ほな、あれや!5D体験版やけん!」


・30代男性:愛知

「ヴァージン爆淫香で人生が変わった。ありがとう、彩香さん」

→カナちゃん「彩香さん教祖ちゃうぞ!?それ洗脳系のコメントや!」


・10代女子:岡山

「お尻の穴見られたくない…ってセリフ、クラスで流行ってます!」

→なっちゃん「あかん!それ、卒業文集に載せたら炎上するやつやけん!」


・50代男性:東京

「エクストリームエクスタシー…俺も一度くらい味わってみたかった」

→カナちゃん「一度も無いんかーい!!てか地上波で言うな!!」



なっちゃん

「もうな、ほんまアホな話ばっかり作って!」


カナちゃん

「でも見てまうねんな!フレッシュの香りに引き寄せられて!」


なっちゃん(松山弁ぽく)

「次回予告も気になるけんね。シンジが今度こそ変態の扉の奥へ突入するんかも知れんけん!」


カナちゃん

「お楽しみに〜っ!」


(BGM:爆淫香的エンディングテーマ♪)

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