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絶望のシンジ

舞の部屋 16:00


マットレスの下で息をひそめるシンジ。

彼の目は血走り、頬はやせこけ、胃袋は容赦なく空腹を訴え続けている。


舞は相変わらず体調が悪い。腹を押さえながら、ふらつく足取りでトイレと部屋を行き来する。

その度に揺れる髪、青ざめた頬。

だが洗濯カゴは空っぽ。今やそこに「フレッシュ」はない。


シンジは乾いた喉をさすり、薄笑いとも呻きともつかない声を漏らす。


シンジ心の声

「くそっ…!一枚目のフレッシュ、もうほとんど匂いなんざ残ってねぇ……。これじゃ空腹もごまかせねぇじゃねぇか」


呻くたびに胃袋がぎゅうと縮む。頭の芯がじんじんする。

飢えは彼を弱らせるだけではない。心まで歪ませ、執念へと変えてゆく。


シンジ心の声

「ま、舞……お前のそのパンティ……いつ脱ぐんだ……?早く、早くフレッシュを解き放ってくれ……」


額に浮かぶ汗は冷たく、視界は揺れ、空気は鉛のように重い。

彼の呼吸は浅く、口の中は乾き切っている。


しかし、今や彼には待つしか術がなかった。


シンジ心の声

「夜……夜にはシャワー浴びるだろう……。そこを狙うしかねぇ……!

だが……もしシャワーに入るのと同時に洗濯機に放り込まれちまったら……その瞬間で終わりだ。

フレッシュは水に消え、俺の任務は潰える……」


彼はこめかみを押さえ、頭を振る。

逃げ場はない。勝負は一度きり、そして時間は刻一刻と舞い落ちる砂のように減っていく。


シンジ心の声

「業務完了の条件はフレッシュ二枚……。一枚目はもう風前の灯火だ。洗われた瞬間、もう一枚のチャンスすら消える。

……もう……夜に賭けるしかねぇ」


視線は無意識に部屋の扉へと向く。

扉にはサムターン錠。逃げ道をふさぐ可能性の象徴。


シンジ心の声

「鍵回すやつが刺さってなけりゃ……逃げられねぇ。

けど……もし刺さってなかったら……完全に詰みだ。

オレはここに閉じ込められたまま、不審者としてシャワーから出てきた舞に通報される……。

その瞬間で俺の人生は終了だ」


逃げられたとしても、脳裏に浮かぶのは、野崎の冷たい目と、課される莫大な借金。


シンジ心の声

「……逃げられたとしても地獄だ……。

前の与悦の業……ペナルティ五十万。

そして愛の織布ゲット失敗のペナルティ五十万。合わせて百万円……!

さらに……あの前借りの五万も返せって言われるだろうから……百五万かよ……!」


彼の唇が震える。乾いた笑いがこぼれる。


シンジ心の声

「どっちに転んでも地獄じゃねぇか……!

詰みだ……詰んでる……!」


暗雲が彼の頭上に立ち込める。

時計の針は無慈悲に進み、夜の訪れを告げるまで、あとわずか。


舞はまた小走りにトイレへ駆けてゆく。

シンジはその背を見ながら、乾ききった唇を噛み、ただ、来る夜を待つ。


――その時が、彼にとって救いとなるのか、それとも絶望の断頭台となるのか。

◾️◾️◾️◾️◾️

ここからは、

清楚系、松山弁コメンテーターなっちゃん

ピチピチ系、関西弁インフルエンサーカナちゃんの振り返り番組“なっちゃんカナちゃん”


なっちゃん

「ちょ、カナちゃん!見た?シンジ、あんな暗がりでガリガリになっとんよ。血走った目ぇして、もはやゾンビやん!お腹鳴っとる音、絶対隣の部屋まで響いとるで!」


カナちゃん

「いやホンマやで、腹減ってるのに“フレッシュがない…”て泣き言言うとるやん。お前、冷蔵庫開けたら納豆ぐらい残ってんちゃうんか?ってツッコミたいわ!舞ちゃんトイレ往復しとる隙に探せよ!」


なっちゃん

「でもさぁ、“舞…パンティ…いつ脱ぐんだ…”って心の声!いやいやいや!人間としての求め方が終わっとるんよ!恋でも愛でもない、完全に欲望のド直球やけん!」


カナちゃん

「何が人生はギャンブルじゃ!お前もう負けとるわ!勝負する前にチップなくなってるディーラーやないか!しかもサムターンに人生賭けんなよ!」


なっちゃん

「そうそう、サムターンに賭けるって……ラスベガスのカジノ行って“鍵かかっとるかどうか”で勝負する奴おらんけん!そらもう地獄確定よ!」


カナちゃん

「しかも“どっちに転んでも地獄だ…”って自分で言うてるやん。ならもう座禅でも組んで達観せえ!暗雲立ち込めるシーンで笑うてまうわ!」


なっちゃん

「ほんまやな、舞ちゃんトイレ走っとるだけやのに、こっちは映画みたいなサスペンス音楽流れとるもんなぁ!いや、フレッシュ一枚にここまで命かけられるの、逆に尊敬するわ」


カナちゃん

「せやけど冷静に考えたら、借金105万って言うてたやろ?そんな中で“夜に賭けるしかねぇ”って……Official髭男dismか!歌うなや!」


なっちゃん

「もう視聴者も絶対笑っとるわな。ほな次、はがき紹介いこか!」


カナちゃん

「はい!ラジオネーム“夜にシャワーを浴びる女”さんから。『シンジさん、あなたの執念は認めますが、トイレと洗濯機の間に人生を賭けるのはやめたほうがいいと思います』……当たり前や!」


なっちゃん

「いやほんまや!そんなんリスナーに説教されとるやん!次、Xのポスト。“#シンジ詰んどる”ってタグできとる!『サムターンよりお前の人生に鍵かかっとるわ』やって!」


カナちゃん

「めっちゃ的確やん!ほかにもあるで。“借金105万て、ちょうど車のローン一台分やん!それをパンティで返すつもりなんか?”……そらアカンやろ!」


なっちゃん

「あとこれ!“シンジ見てたら、夜食食べ忘れてテストに挑む高校生を思い出した。結果ボロボロやねん”って。いやもう比喩が秀逸すぎる!」


カナちゃん

「ラジオネーム“洗濯機のスイッチ係”さん。『フレッシュも人間の心も、一度水に浸けたら元には戻りません』……ポエムか!でも正論や!」


なっちゃん

「最後にXのコメント。“シンジ、空腹に負けてるのか、人生に負けてるのか、もう区別つかん”……ほんまそれな!」


カナちゃん

「今日もみんなツッコミ鋭いなぁ!シンジの胃袋よりも、リスナーの笑い声でこっちがお腹いっぱいやわ!」


なっちゃん

「次回どうなるんか、ほんま楽しみやな。いや楽しみ言うても、地獄行きのカウントダウンやけどな!」

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