2泊目の夜
舞の部屋、時刻は23時30分。
ベッドサイドの灯りに照らされながら、舞はうつ伏せに本を読んでいる。
数分前までひとりで“お楽しみタイム”を過ごしていたことが、部屋の中に残る湿った気配が物語っている。
しかし彼女はすでに何事もなかったようにページをめくり、指で紙のざらりとした感触を確かめていた。
そのすぐ下、マットレスの狭間に潜り込む男の存在を、舞は知る由もない。
シンジ(心の声)「はぁ……。なんとかして、あのプレミアフレッシュを手にできねえか……」
マットレスの下で仰向けに横たわるシンジの瞳は、暗闇に慣れてぎらついている。
彼の視線の先には、先ほど舞が洗濯カゴへと投げ入れたばかりの一枚。
あれは今夜、シンジの欲望と任務を同時に満たす“至高の戦利品”になるはずだった。
だが――。
シンジ(心の声)「くそ……ここから這い出したら一発でバレちまう。踏み込んだ瞬間、全部終わりだ……」
焦燥と空腹が腹の奥からせり上がる。
時間だけがじわじわと彼を締め付ける。
舞はため息をつくように照明を消し、布団へ体を沈める。
闇に包まれた部屋。
シンジの耳には、微かな寝息と、布団の擦れる音が鮮明に届く。
シンジ(心の声)「まさか二泊目突入とはな……。腹も減るし……寝るわけにもいかねえ……」
眠ればいびきで正体が露呈する。
彼は瞼の重さを必死にこらえ、ポケットへ手を滑り込ませた。
シンジの指先に触れたのは、昨日ようやく手にした一枚目のフレッシュ。
しわくちゃになった布地を鼻先に押し当てる。
シンジ(心の声)「……チッ。とれたてに比べりゃ、刺激が薄まってやがる。ガツンと来るはずが、もう……」
かつての衝撃を求め、何度も吸い込む。
その行為は眠気と空腹を紛らわせる唯一の術であり、同時に自らの欲望を慰める習慣になっていた。
すると、マットレスがごそりと揺れる。
舞が寝返りを打ったのだ。
わずかな重さの変化が下で横たわるシンジの胸に伝わる。
それはまるで、彼女が彼の存在を知らぬまま、肉体の気配だけを与えてくるようで。
シンジ(心の声)「……くくっ。まだ気づいてねえ。オレがすぐ下にいるってことに……」
ぞわりと背筋に走る背徳感。
暗闇の中でシンジは笑みを浮かべる。
そのとき、布団の中から可愛げのない音が聞こえた。
舞「ぐぅ〜……」
いびき。
その音は幼さを残す舞の顔立ちからは想像し難い、素朴で無防備な響きだった。
シンジ(心の声)「はは……。あんなに可愛いのに、いびきはオッサンかよ。こんなの、男で知ってんのは……オレだけだろうな」
優越感と秘密の共有感。
それがまた、彼をより深い興奮へと導いていく。
だが、一枚目のフレッシュはすでに力を失いつつあった。
どれだけ吸い込んでも、かつての衝撃は返ってこない。
シンジの瞼は徐々に重くなり、呼吸は浅くなる。
シンジ(心の声)「……だめだ……眠気が……」
暗闇のなか、理性と欲望と生理現象のすべてがせめぎ合う。
その均衡がいつ崩れるのか、本人すら分からなかった。
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ここからは、
清楚系、松山弁コメンテーターなっちゃん
ピチピチ系、関西弁インフルエンサーカナちゃんの振り返り番組“なっちゃんカナちゃん”
なっちゃん「うわぁぁぁぁ!ちょっと待ってやシンジ!あんた二泊目突入て!そりゃただの宿泊客やんか!」
カナちゃん「ほんまやで!“チェックイン:マットレス下”やろこれ!宿代タダで済まそうとしてるやん!爆笑やわ!」
なっちゃん「しかも腹減った言いよるけん、わしもう心配なるんよ。コンビニおにぎりでも差し入れしたら?って思たわ」
カナちゃん「いやいや!そのおにぎりの匂いで舞にバレるわ!“あれ?なんかツナマヨの香りせえへん?”って!」
なっちゃん「はは!そしたら終わりやん!ほんま、シンジばれろ!フレッシュのガツンがなくなっとんやけん!!」
カナちゃん「そうそう!“昨日のフレッシュはあんなにスパークしたのに、今日はもうマイルドやなぁ〜”って、なにグルメ評論家みたいなこと言うてんねん!」
なっちゃん「舞がゴロンて寝返りしただけで胸に伝わるゆうて!わし、そんなん圧迫感しか感じんわ!」
カナちゃん「せやろ!?むしろ『呼吸困難ドキュメント2025』やで!全然ロマンちゃう!」
なっちゃん「んで舞のいびきよ!『ぐぅ〜』て!かわいい顔しとんのに中身おっさんか!これギャップ萌えなんかギャップ事故なんかわからん!」
カナちゃん「しかもシンジ、『男で知っとんのはオレだけ』って、どんな優越感やねん!いびき知ってる権利者みたいに言うな!」
なっちゃん「ほんま、いびきの管理人か!笑」
カナちゃん「ほいで眠気に負けそうなってるやん!そこは任務やろ!フレッシュゲットより先に夢の国ゲットしそうになっとる!」
なっちゃん「はははは!ほんまや!『お前の相手は任務やなくて睡魔や!』って突っ込みたいわ!」
カナちゃん「もうこれ、次の展開“バレるのか寝落ちするのか”でハラハラドキドキや!爆笑しながらも心臓バクバクやわ!」
なっちゃん「ほんまに!いやぁ〜シンジ、あんたようやるわ」
なっちゃん「さてさて!ここで番組恒例、視聴者からのはがきとXコメント紹介いこか!」
カナちゃん「おっしゃ!いくで〜!」
はがき「シンジさん、もうパンティじゃなくて寝袋買ったらいいんじゃないですか?」
カナちゃん「うわぁ名案!確かにマットレス下じゃなくて寝袋の中やったら快適や!」
なっちゃん「ほじゃけんど、パンティは寝袋の付属品じゃないけんね!笑」
Xコメント「舞のいびきでシンジがバレない説」
カナちゃん「確かに!いびきのBGMでシンジの呼吸もカモフラージュされとるんや!」
なっちゃん「舞のいびきがセキュリティシステム!最新型よ!」
はがき「フレッシュの“ガツン”なくなったって表現、アイスバーのCMかと思いました」
カナちゃん「おもろ!『夏はやっぱりフレッシュバー!ガツンとくるで!』みたいな!」
なっちゃん「いやほんま、それパッケージに“舞使用”とか書かれとったら絶対アウトじゃろ!」
Xコメント「二泊目突入したシンジ、もうそこに住んでる人やん」
なっちゃん「せやな!舞とシェアハウス状態よ!」
カナちゃん「契約書の住所欄に“舞ベッド下”って書いとる!」
はがき「こんなスリリングなのに、なんか応援したくなる自分が怖いです」
カナちゃん「うんうん、わかる!犯罪やのにドキドキ応援してもうてる!」
なっちゃん「それよ!人間の業よなぁ。見ちゃいけんもんほど見たい!」
Xコメント「シンジ、バレて正座して舞に説教されてほしい」
カナちゃん「それ最高やん!舞が“あんた何してんの?”って、家主の圧力で!」
なっちゃん「ほんま、そん時のBGMは『サスペンスの断罪シーン』やろな!」
なっちゃん「いやぁ〜、今日もはがきもXも爆笑の宝庫やったなぁ!」
カナちゃん「ほんまや!シンジの運命と視聴者の妄想が絡み合って、もう笑いのお祭りや!」
なっちゃん「次回の展開も楽しみやね!」
カナちゃん「うん!せやけどシンジ、もう寝落ちせんといてなぁ〜!」




