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舞の秘密

舞の部屋、時刻は22時。


暗がりの中、シンジはベッドのマットレスの下に仰向けで潜み、全身を硬直させていた。

天井代わりのマットレスが圧し掛かり、息をするたびに胸を締めつける。


シンジ心の声

「……クソ、舞のフレッシュ嗅ぎすぎて……匂いが薄れてきやがったんじゃねえか……?」


鼻先に焼き付いた甘い残り香が、確かに弱まっていた。

その弱まりと共に、空腹を誤魔化す術も薄れてゆく。


シンジ心の声

「あぁ……腹が減った……。できるだけ動かねぇようにしねぇと……。ま、こんな狭さじゃ……動きようもねえけどな……」


呼吸を整えようとしたその時、耳に微かな音が忍び込んできた。

マットレス越しに伝わる柔らかな震え――それは舞の吐息だった。


シンジ心の声

「……え? 今の……舞の声か? なんだ……何やってんだ、アイツ……?」


緊張と興奮が入り混じり、シンジは一層耳を澄ます。

微かな身じろぎがベッドを伝って彼の胸や肩を押し、圧迫の位置が変わる。

空間の狭さゆえ、その動きひとつで彼の体に直接響いてくるのだ。


シンジ心の声

「……な、なんだ? 向きが変わったのか? 横になった……? まさか……」


暗闇に縛られた彼の瞳がギラつく。

舞の吐息は途切れることなく漏れ続け、かすかに熱を帯びたリズムを刻む。


シンジ心の声

「や、やべぇ……これ……マジのやつだろ……?」


次の瞬間、ベッド全体が小さく震えた。

舞の体がビクッと跳ねたのだろう、その衝撃がマットレスを通じてシンジの胸板へも響く。


シンジ心の声

「な……なんだよ今の……。おいおい……もしかして……そういうことなのか……? マジかよ……?」


心臓が異常な速さで脈打つ。暗闇の下で彼は息を荒げ、興奮と恐怖が入り混じった笑いを噛み殺す。


シンジ心の声

「……おいおい……オレと舞を隔ててんのは……このマットレス一枚だけだぞ。 マジかよ……生々しいってレベルじゃねぇぞ……」


圧迫と共に伝わってくる震え。

舞が息を整えきれずにいることは、下にいるシンジにも明らかだった。

彼の脳裏は妄想で溢れ、暗闇の中で瞳だけが爛々と光る。


その時。

“パサッ”という軽い音が耳を打った。

布切れが床に落ちたのだと直感する。

シンジは首を横にねじり、ベッドの隙間から必死に視線を送った。


そこに落ちていたのは――舞の脱ぎたてフレッシュ。

中心部にテカリを帯びている。

それは明白すぎる証だった。


シンジ心の声

「……ま、マジかよ……! やっぱそういうことだったんだな……! くぅ……プレミアすぎるだろ……!」


そして、シンジはふと気づく。


「っておい! 舞! 今どう言う格好なんだよ!!?」


鼓動は暴れ馬のように胸を叩き、呼吸は熱を帯びる。

暗闇の中で、彼の興奮は抑えようもなく膨れ上がっていった。


舞の気配が変わる。

ベッドが揺れ、彼女が立ち上がった音がする。

しばらくして――浴室からシャワーの水音が響いてきた。


シンジ心の声

「チッ……チャンスだ……! このフレッシュはただの一枚じゃねぇ……プレミア中のプレミアだ……! これをゲットできりゃ、野崎に報告する時に割り増しでふっかけられる……。いや……そんなもん関係ねぇ……オレ自身が欲しいくらいだ……!」


しかし迷いもある。

舞がいつ戻るかは分からない。

猶予は一瞬、リスクは致命的。


シンジ心の声

「ぐずぐずしてる場合じゃねぇ……早く……早くしねえと……!」


息を荒くしながら、彼は慎重にマットレスをずらした。

隙間から洩れるLED照明の白い光が、久方ぶりに彼の顔を照らす。

目を細めつつ、シンジは床に這い出した。


視線はただ一点。

そこに横たわる“プレミアフレッシュ”。

指先が震え、伸びてゆく。


しかし――浴室のドアが軋む音。

金属の把手が回され、開く。


シンジ心の声

「や、やべぇっ! 出てきやがった……!」


瞬間、全身が本能的に跳ねた。

彼は慌ててベッド下に身を潜り込み、マットレスを元の位置に戻す。

呼吸は荒く、心臓は爆発寸前。


直後。

舞の部屋の扉が開く。

舞が戻ってきた。


彼女は床に目を留め、そこにある小さな布を拾い上げる。

掌の中で軽く広げ、妖しく光る中心を見つめた。


「……洗っとこ。……結構、ついちゃったし……」


その独り言が、ベッド下のシンジの耳を鋭くえぐる。


シンジ心の声

「お、おぉ……つ、ついたって……な、何が……!? ちくしょう……言葉の一つ一つがオレを狂わせやがる……!」


舞は何気ない仕草でその布を洗濯カゴへ放り込んだ。


シンジ心の声

「ど、どこへ持っていきやがった……舞……? クソッ……あれさえ手に入れば……オレの任務は完了だったのに……!」


暗闇の下で、彼は唇を噛み、握りしめた拳を震わせる。

焦燥と欲望、絶望と執念。

その全てがシンジを絡め取り、夜の密室をさらに濃く淀ませていった。

◾️◾️◾️◾️◾️

ここからは、

清楚系、松山弁コメンテーターなっちゃん

ピチピチ系、関西弁インフルエンサーカナちゃんの振り返り番組“なっちゃんカナちゃん”


なっちゃん

「ちょちょちょちょ待って!?今のシーン見た!?舞ちゃんがベッドの上でゴソゴソしよんの、下でシンジがおるんよ!?息ひそめとんやけど、もう完全に巻き込まれ事故やん!ヤバすぎるんやけど!」


カナちゃん

「せやで!?しかもマットレス一枚しか隔ててへんねんで!ほぼ同衾やん!笑 シンジの心臓、もう和太鼓よ!ドンドコ鳴っとんの!いやいや、これアカンやろ!BPO、深夜便で来るで!」


なっちゃん

「舞ちゃんの吐息がシンジに伝わっとるのよ!マットレス越しに!これもう“お隣さんの目覚まし時計のバイブが壁越しに伝わってくる現象”の上位互換やけん!」


カナちゃん

「ほんでや!パンティが“パサッ”て落ちたんや!テカッと光っとるって描写よ!視聴者全員、あの瞬間に脳天直撃や!ドラクエの宝箱開けたらレアアイテムやったみたいなもんやん!」


なっちゃん

「しかもシンジが“チャンスだ”言うとるやん!いや泥棒のチャンスちゃうんよ!任務より自分の欲望優先しとるやん!」


カナちゃん

「で!舞ちゃん戻って来て“洗おっか……結構ついちゃったし……”やで!?このセリフ、もう爆弾や!全国民が正座したもん!しかも“ついたって何が!?”ってシンジの動揺もリアルすぎる!」


なっちゃん

「ほんまや!舞ちゃん、あんな天然に言葉投げ込むとか核兵器クラスやけん!シンジの理性なんてもう海に流れとるわ!」


カナちゃん

「いや〜これ、マジでお祭り騒ぎやった!血圧上がりすぎて救急車呼びかけた視聴者おったんちゃう?」


なっちゃん

「ほなここで、視聴者さんからのお便り紹介するよ〜!」


なっちゃん

「大阪府ラジオネーム“夜中の冷蔵庫開けた人”さん。『舞ちゃんの“結構ついちゃったし”で、冷蔵庫のプリン全部落として割りました。シンジと一緒に泣きました』やて!」


カナちゃん

「プリン全部ロストはシンジの任務失敗とシンクロしすぎや!冷蔵庫がシンジの心境になっとるやん!」


なっちゃん

「次!Xでトレンド入っとる。“#マットレス一枚の地獄”。コメントに『壁ドンの上位互換がマットレスドンやった』って」


カナちゃん

「マットレスドン!笑 それもう恋愛マンガの技やなくて、拷問装置や!」


なっちゃん

「愛知県“夜更かし太郎”さん。『シンジの心臓音がリアルで、自分も一緒に鼓動してるみたい。隣の部屋の壁ドンドンされた』やて!」


カナちゃん

「隣人トラブルにまで発展しとるやん!ほんま視聴者参加型ドラマやで!」


なっちゃん

「最後にX。“舞ちゃんのパンティは国宝”ってコメント。『法隆寺より保存価値ある』やと!」


カナちゃん

「法隆寺超え!?文化庁動くで!舞ちゃんの洗濯カゴ、今後立入禁止区域や!」


なっちゃん

「ほんまよ!いや〜祭り騒ぎすぎて、わしらも汗だくやわ!次回どうなるんやろ、もう心臓もたんわ!」


カナちゃん

「せやせや!けど見てまうんよな!これが“クズ人間シンジの成り上がり人生”の魔力やわ!」


――スタジオは終始爆笑と悲鳴に包まれ、お便りとツッコミで夜は更けていった

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