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危機一髪

――舞の部屋、午後九時。


シンジはベッドのマットレス下に仰向けになり、暗闇に縛られた体をぎこちなく震わせていた。

微かな隙間から差す光は、彼の焦燥と絶望を一層際立たせる。


シンジ心の声

「明日は休日だ……もし舞が一歩も外へ出なかったら……オレはいくらフレッシュを手に入れたって、この部屋から逃げ出せねぇ……。くそ、どう切り抜ける……?」


額に脂汗が滲む。

日中に便意は済ませていたおかげで急場の恐怖はない。だが、胃袋は容赦なく訴えていた。食ったものといえば、生米の粒だけ。

空腹の波が、彼の意識をじわじわと蝕む。


シンジ心の声

「……腹が減る。腹が減る。だが……こういう時は……これしかねぇ」


震える指がポケットに潜り込む。

取り出したのは、昨日の戦果――舞のフレッシュ。

シンジはそれを顔に押し当て、鼻孔を貪欲に開いた。


シンジ心の声

「……ふぅぅぅ……たまんねぇ……。舞の匂い、まだ生きてやがる……!淫靡な香りが……オレを満たす……。これさえあれば、空腹も眠気も……全部ぶっ飛ぶんだ……」


彼の呼吸は荒く、暗闇に低い笑いがにじむ。

その時だった。


ベッドが突然、どさりと沈む。

マットレス越しの重みが一気にのしかかり、シンジの胸を圧迫する。


シンジ心の声

「ぐぉっ……!お、おい……!寝転ぶ時は……寝転ぶって言えよ……!」


マットレスの上で舞が腹ばいになる。

スマホを弄る指先、無防備にバタバタと動く両足。

そのリズムが、ベッド下のシンジの股間を不意打ちのように刺激した。


シンジ心の声

「や、やめろ……舞……!そんな無邪気に動くんじゃねぇ……!オレのナニが……ハードになっちまうだろうが……!」


空気が変わる。

舞がふいに足を止めた。

眉をひそめ、視線をベッドの隙間へ落とす。


「……ん?……なんか……下に……いる?」


その呟きが、シンジの背骨を氷のように走った。

胸が跳ね、呼吸が喉奥で引っかかる。


シンジ心の声

「や、やべぇ……!バレる……!終わりだ……!」


舞は立ち上がり、ためらいもなくマットレスを押し上げようとする。

力を込める細腕。

ギシギシと軋む音が、シンジの心をえぐった。


シンジ心の声

「やめろっ……やめろ……持ち上げんな……!頼むから……頼むから……!」


しかし――。

マットレスは女の力では重すぎた。

わずかに持ち上がりかけたが、すぐに元に戻る。


「……はぁ……気のせい、か……。考えすぎだな、私……」


深く吐息をもらし、舞は自分に言い聞かせるように小さく笑った。


ベッド下では、シンジの全身から冷や汗が噴き出していた。

胸を押さえ、歯を食いしばる。


シンジ心の声

「あ、危なかった……!マジで……終わったと思った……!冷や汗止まんねぇ……」


彼は暗闇に身を潜めたまま、恐怖と快感の間で震え続ける。

絶望に塗れた任務の夜は、なお終わりを告げず、じわじわと狂気を育んでいくのだった。

◾️◾️◾️◾️◾️

ここからは、

清楚系、松山弁コメンテーターなっちゃん

ピチピチ系、関西弁インフルエンサーカナちゃんの振り返り番組“なっちゃんカナちゃん”


なっちゃん

「うわぁぁぁっ!カナちゃん、舞ちゃん帰ってきたでぇぇ!しかもいきなりベッドにドサッて乗るんよ!?シンジ、下おるんやけん!志村ーーっ!!って叫びたなるわぁ!」


カナちゃん

「ほんまやで!志村って言うても舞ちゃん気づかんやろけど、視聴者全員が心ん中で叫んどるやつや!もうな、笑いながらも胃がキュッてなるスリルや!」


なっちゃん

「しかもさぁ、シンジお腹空きすぎて、舞ちゃんのフレッシュを鼻に押し当てよるんやけん!もうバカやろ?こんなサバイバル見たことないわ!」


カナちゃん

「せやねん!食糧難やのに非常食がそれって!アホすぎて爆笑なんやけど、同時に『見つかったら即アウト』っていう恐怖もギリギリすぎて、心臓バクバクなるやろ!」


なっちゃん

「舞ちゃんも舞ちゃんでさぁ、足バタバタしよるんよ!あんな天真爛漫な動きで、シンジの股間に直撃やけん!あれはもう、笑いと恐怖のジェットコースターよ!」


カナちゃん

「ほんまや!でな、舞ちゃんが『なんか下にいる?』って……あの間や!一瞬で血の気引いたわ。『終わったーー!』って全員思ったんちゃう?」


なっちゃん

「しかも持ち上げようとするんよ!?うわぁぁぁー!って私、テレビの前で正座しよったもん!舞ちゃん力弱くてよかったわぁ!」


カナちゃん

「ほんまにな。あそこ、笑いながらも手に汗握ったわ。舞ちゃんが『気のせいか』って言った瞬間、全国のシンジ応援団が『セーフッ!』ってガッツポーズしてたで!」


なっちゃん

「いやもう、これドラマちゃうよね。完全にホラーとコメディの融合やわ。舞ちゃんが知らんまま過ごしよるのも怖いし、シンジが無茶しよるのも笑えるし!」


カナちゃん

「志村って叫びながらも、シンジのアホさにツッコミ入れまくりやったな!」


――


ここで視聴者からのお便りコーナー


なっちゃん

「はいはい、ここでね、全国の視聴者さんから届いとるハガキやXのコメントを紹介していくけんね!」


カナちゃん

「ほなまずは兵庫県のラジオネーム『冷や汗止まらんマン』さんから!」


なっちゃん(読み上げ)

「『舞ちゃんがベッド持ち上げようとしたとき、心臓飛び出るかと思いました。けど力尽きた瞬間、あまりの安堵で声出して笑ってしまいました。こんなん心臓に悪すぎ!』」


カナちゃん

「わかるぅぅ!あの絶望からの救いの落差!エグいで!」


なっちゃん

「ほんま心臓のジェットコースターやわ!」


カナちゃん

「続いてXのポスト!ユーザー名『@pasta_love』さん!」


カナちゃん(読み上げ)

「『舞ちゃんがパスタ食べてる音がシンジの腹を刺激するの、地獄すぎて笑いました。生米しか食べてへんて、どんな修行やねん!』」


なっちゃん

「ほんまよ!サバイバル番組やったら、米は炊けや!言うて!」


カナちゃん

「次は東京都のラジオネーム『志村世代』さん!」


なっちゃん(読み上げ)

「『思わずテレビの前で「下!下!」って叫びました。昔のコントと同じやん!』」


カナちゃん

「世代やなぁ〜。ほんまそれ!舞ちゃんに届かんけど叫ばずにおれん!」


なっちゃん

「次はXで『@mattress_heavy』さん!」


カナちゃん(読み上げ)

「『舞ちゃん、女の力じゃベッド持ち上がらんの、リアルすぎて震えた。けど逆にそこで助かったシンジ、運持っとる!』」


なっちゃん

「運で生き延びる男シンジ!次回もギリギリ綱渡りやろね!」


カナちゃん

「みんなの叫びと爆笑が、ほんま番組に重なってる感じやわ〜」


なっちゃん

「共感しかないね!次も一緒にハラハラしよ!」

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