本日のフレッシュ喪失
星野舞の部屋で、シンジの新たな苦闘が始まっていた。
――舞の部屋、夜八時。
時計の針が無情に進む音だけが響いていた。
暗がりの中、ベッドの下で息を潜めるシンジの耳に、布が擦れる音が届く。
シンジ心の声
「さあ、早くシャワーに行け……頼む、今夜も昨日と同じパターンで……」
額には細かな汗が浮かんでいた。昨日、舞がシャワーに向かう隙に“フレッシュ”を手に入れた。その再現を願ってやまない。
部屋の中で、舞が服を脱ぎ始める。
布が床に落ちる乾いた音。
その瞬間、シンジの胸は跳ね、目の奥が光った。
シンジ心の声
「よし……いいぞ……昨日と同じだ。頼む、早くシャワーに……」
そして、待ち望んだ水音。シャワーが壁越しに響く。
全身の神経が研ぎ澄まされる。
シンジ心の声
「今だ……!」
シンジはマットレスを押し上げ、息を殺して床を這い出た。
ほふく前進で洗濯機へ向かう。
指先で床を擦る音すら敵になる。
慎重に、慎重に、彼は進む。
しかし――。
シンジの瞳孔が開く。
まるでハンマーで殴られたような衝撃。
耳をつんざくように、低い駆動音が響いてきた。
洗濯機がすでに回っていたのだ。
シンジ心の声
「う、ウソだろ……!?昨日は翌朝に回してたのに……なんで今日に限って……」
頭の中で鐘が鳴り響く。
それは希望が崩れる音だった。
舞が脱いだパンティはすでに機械の中で水に揉まれている。
“フレッシュ”の条件は――未洗濯。もう今日のフレッシュ入手は叶わない。
シンジ
「ち、チクショウ……フレッシュが……!」
声が漏れた瞬間、自らの儚さに気づき、歯を食いしばる。
その時、浴室からシャワーの音が止んだ。
シンジ心の声
「……ヤバい!見つかる!」
血の気が引く。
彼は必死に音を立てないようにベッドへ戻り、マットレスの下へと潜り込む。
呼吸は浅く速い。
舞がシャワールームから顔を覗かせた。
濡れた髪から水滴が落ち、白い肌が露わにきらめく。
視線が部屋を鋭く探る。
舞
「……誰か、いる……?」
その声は疑念と恐怖をはらんでいた。
シンジは体を丸め、歯を食いしばる。
額から脂汗が滴り落ち、埃まみれの床に染み込む。
舞はしばらくキョロキョロと視線を巡らせたが、やがてドアを閉め、再び浴室へ戻った。
水音が復活する。
ベッド下でシンジは天井を睨みつけ、肩を上下させる。
シンジ心の声
「クソ……今日のフレッシュはもう無理だ。期限は明日までだってのに……」
絶望が胸を締めつける。
そして最悪の可能性が頭をよぎる。
シンジ心の声
「明日は休日……舞が外に出なかったら……オレは飢えてここで……いや、見つかって逮捕か……」
背中に冷たい震えが走る。
しかし次の瞬間、シンジの目に狂気の光が宿った。
シンジ心の声
「……へへ、何とかなる……絶対に舞のフレッシュをゲットして、任務を達成してやる……」
口元が歪み、暗闇でニヤリと笑う。
追い詰められながらも、欲望と執念は消えることがない。
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ここからは、
清楚系、松山弁コメンテーターなっちゃん
ピチピチ系、関西弁インフルエンサーカナちゃんの振り返り番組“なっちゃんカナちゃん”
なっちゃん
「はいどーもー!“なっちゃんカナちゃん”の時間がやって来ました~!いやぁ今回のシーン、ほんまに心臓バクバクやったね!」
カナちゃん
「なっちゃん、シンジもう汗だっくだくやで!マットレスの下から顔出して、ほふく前進でターゲットに近づいていく時、ワイもう笑いすぎて腹よじれたわ!」
なっちゃん
「わかる!“今夜も昨日と同じパターンで…”言うて祈っとるんやけど、洗濯機ゴウンゴウン回っとった瞬間!あれもう……残念の極みやったよ!」
カナちゃん
「ほんまに“フレッシュ終了のお知らせ〜!”やったな!」
なっちゃん
「でな、私ら番組恒例いこか!せーのっ!」
二人
「シンジ残念ーー!!フレッシュ斬りーー!!!」
(ギター侍風にズバッと空振りポーズ)
カナちゃん
「いやもう舞ちゃんの“誰かいる……?”って声、ホラー映画ばりにゾクッとしたわ!」
なっちゃん
「それな!あんなん心臓止まるよ。ベッドの下で小さくなっとるシンジ想像したら、もう爆笑止まらんかったけど!」
カナちゃん
「ほんま、笑いとスリルが同居しすぎてて胃もたれするわ!」
なっちゃん
「ほなここで、視聴者さんからのコメント読んでいこか!」
カナちゃん
「はいきました!まずはX(旧Twitter)から。“シンジ、洗濯機に敗北するの草”」
なっちゃん
「うわーこれみんな思っとるやつ!敵は舞ちゃんやなくて家電やったんやな!」
カナちゃん
「次!“フレッシュ条件が未洗濯ってルール、厳しすぎん?笑”」
なっちゃん
「たしかに!そこまでこだわる依頼人もすごいわい!」
カナちゃん
「そしてはがきも来とるで。“いつもハラハラしながら見てます。シンジの残念顔、脳内再生余裕です”」
なっちゃん
「お便りありがとー!ほんま視聴者さんも一緒になって笑ったり震えたりしてくれて、嬉しいよね!」
カナちゃん
「うん、次回こそシンジはフレッシュゲットなるか!?それともまた残念斬りか!?乞うご期待や!」
なっちゃん
「さてさて!ここからはお待ちかね、視聴者さんからのお便り&Xコメント紹介コーナーやね!」
カナちゃん
「きたきたー!シンジの残念っぷりに全国のみんながどう反応したんか、めっちゃ気になるやん!」
なっちゃん
「ほなまずはXからいこか。“シンジ、洗濯機に負ける男。敵は家事。”」
カナちゃん
「アハハ!これは名言やな!敵が舞ちゃんでも警察でもなく、ただの家電やで!」
なっちゃん
「うんうん!ほんで次。“シンジ、昨日と同じ流れ期待しすぎやろ。人生そんな甘ない!”」
カナちゃん
「それ!同じこと繰り返されると思っとるところが甘ちゃんやわ!」
なっちゃん
「続いてはがき。“なっちゃんカナちゃんこんにちは。私は洗濯物を夜回す派なので、舞ちゃんの気持ちめっちゃわかります。シンジ残念でしたね”」
カナちゃん
「わー共感型のはがきや!舞ちゃんの生活リズム、完全に正義やんな!」
なっちゃん
「ほんまや。シンジにとっては地獄でも、舞ちゃんにとってはただの家事時間やけん!」
カナちゃん
「次のX。“シャワーの音が止まった瞬間の恐怖、私も一緒に息止めてもうた”」
なっちゃん
「これこれ!視聴者みんな同じ体験しとるんよ!私も息止めたもん!」
カナちゃん
「わかる!“あーもう見つかるー!”って叫びそうになったわ!」
なっちゃん
「そして次のはがき。“シンジの額の汗が埃に落ちる描写、妙にリアルで笑いました”」
カナちゃん
「確かにあそこ、生々しすぎてな!映画かと思ったわ!」
なっちゃん
「続いてX。“フレッシュって言い方、もうツボ。ルール厳しすぎ案件”」
カナちゃん
「全国民そこ突っ込むよな!未洗濯限定って……依頼人のこだわり強すぎや!」
なっちゃん
「で、こっちは応援コメント!“シンジ、まだ諦めんな!明日がある!”」
カナちゃん
「応援団出てきた!シンジ、ファンついとるやん!」
なっちゃん
「ほんまや!やっぱり残念シーンほど愛されるんよね!」
カナちゃん
「最後にこれ読ませて。“なっちゃんカナちゃん、毎回のフレッシュ斬り楽しみにしてます。今回も爆笑しました。次回も絶対見ます!”」
なっちゃん
「いやぁ嬉しいねぇ!ありがとー!」
カナちゃん
「ありがとーー!こうやってみんな一緒にシンジ応援したり笑ったりしてくれるんが最高や!」
なっちゃん
「というわけで、次回も残念か、それとも奇跡が起こるんか!ぜひ見届けてください!」
カナちゃん
「以上!視聴者さんからのお便り紹介コーナーでしたー!」
――拍手と歓声がスタジオに広がり、余韻を残してエンディングへ。




