表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/101

迫りくる未亡人 絶望のベッドサイド

未亡人は、まるでじわじわと追い詰める猟犬のように、シンジとの距離をジリジリと縮めてくる。

低く甘ったるい声をまとわせながら、手招きを繰り出した。


未亡人「さあ、そしたら始めましょうよ。私の青春を取り戻してくれるんでしょ?あなたから先に、ベッドに行く?」


シンジの喉がゴクリと音を立てる。

脳内は警報ベルが鳴りまくっている。


シンジ(心の声)

いやもう絶対無理!

このオバハンとやるなんて、想像しただけで全身にじんましんができちまうよ!

オレ、皮膚科行かなきゃダメなレベル!


顔を引きつらせながら、シンジはしどろもどろに答える。


シンジ「い、いや、オ、オレの方からは無理…いや、オレは後からでいいんで!あ、あははっ」


未亡人はそんなシンジを小動物でも見るような目つきでにやりと笑った。


未亡人「ふふふ、案外ウブなのね、あなた…可愛いわぁ」


重たそうにベッドへ向かう未亡人。

横たわったその瞬間、シーツが「ボフン」と盛大な音を立てる。

ふくよかという言葉では表現しきれない、厚みと存在感。

それが生々しく、あまりにもリアルだった。


シンジ(心の声)

オ、オェ…!洗面器…!誰か洗面器持ってきてくれ!!

何だよあのでっぷりした体は!セイウチじゃねえか!!

無理だー!無理無理無理ーーー!!!

神様御慈悲を!!!


胃液が逆流しかけるのを必死に押し込めながら、シンジは無理やり作り笑いを浮かべた。


シンジ「そ、そうなんすよ…ちょっと、あの、電気を…暗くしても良いっすか?」


未亡人はご満悦な様子で微笑んだ。


未亡人「ふふふ、いいわよ。ムードも大事だものね」


パチン。

部屋の照明が半分ほど暗くなる。

暗がりの中、未亡人の肉厚な体がぼんやりと浮かび上がる。

その輪郭だけでもシンジには致命的だった。


未亡人「さあ、いらっしゃい。これでいいでしょう?」


シンジ(心の声)

く、くそ…。時間稼ぎももう限界だ…。

これ以上焦らしたら、アイツに勘づかれてしまう。

そしたら罰金50万円…。いや、場合によっちゃオレ、消されるかもしれねえ…。


でも…!でも無理だって!

生理的に無理なんだよ!

ナニがどう頑張ってもHARDにならねえよ!!


シンジは自分を無理やり奮い立たせるように、ガタガタと震えながら口を開いた。


シンジ「は、はは、分かったっす。今、行くっすから…」


心の底からの嫌悪と恐怖を押し隠しながら、シンジはベッドへ向かう。

だが、未亡人にできるだけ近寄らないように、布団の端、ギリギリを狙って滑り込んだ。

未亡人とは1ミリでも多く距離を取りたい。そんな必死の防衛本能だった。


シンジ(心の声)

ダメだ…。もう、どうなっちまうんだオレ…。


脳内では、自分が断崖絶壁の先端に立っているイメージが再生される。

足元はもう半分空中に浮いていて、小石がパラパラと転がり落ちていく。

あと一歩でも前に出たら、真っ逆さまに地獄へ墜ちる。


シンジ(心の声)

こんなはずじゃなかったのに…。なんでオレ、こんな目に…。


暗い部屋の中、未亡人の重たい呼吸音だけが、シンジの耳にねっとりと絡みついていた。

進むも地獄、戻るも地獄。

シンジの逃げ場は、もうどこにもなかった。

◾️◾️◾️◾️◾️

ここからは、

清楚系、松山弁コメンテーターなっちゃん

ピチピチ系、関西弁インフルエンサーカナちゃんの振り返り番組“なっちゃんカナちゃん”


なっちゃん「ちょちょちょカナちゃん!シンジ、これもう地獄の二次災害やん!」


カナちゃん「アッハッハ!ほんまや!“与悦の業”がこの有様なん?お仕置き先が未亡人のベッドって!職場派遣でこんなんあんの聞いたことないわ!」


なっちゃん「しかもシンジの心の声よ!『皮膚科行かなきゃダメ』って!おえー言うてるん、もう爆笑やわ!」


カナちゃん「セイウチて言うてるのズルい!アタシ、声出して笑ったで!そんなこと思いながら『電気暗くしていいっすか』とか小細工すなや!」


なっちゃん「暗くしても無理なもんは無理やのにねぇ!もう部屋暗くなったら余計怖いんよ!未亡人の輪郭が浮かんで…ホラーやん!」


カナちゃん「せやせや!『時間稼ぎも限界…罰金50万かも…』って、キャバクラどころやない命の危機やん!どんだけリスク高い仕事してんの!」


なっちゃん「てかカナちゃん聞いてよ!シンジ『ナニがどう頑張ってもHARDにならねぇ』て、必死に実況するんよ!全国に発信せんでええんよ!」


カナちゃん「アッハッハ!ほんまシンジ、世界一いらんナレーションすんねんな!そこ実況いらんやろ!」


なっちゃん「布団の端ギリギリに滑り込む姿よ……わたし想像してもうて……爆笑と同時にちょっと哀れにもなるんよね」


カナちゃん「そうそう!“生理的に無理”って叫びながら布団のすみっこで震える35歳、主役やで?これ脚本家、何考えてんの!」


なっちゃん「いやもう、ほんと、進むも地獄戻るも地獄て……これシリアスで書いとるんかもしれんけど、わたしたちには爆笑コントにしか見えんよ!」


カナちゃん「シンジはもう“笑いの神様”に取り憑かれとるな!与悦の業どころか“爆笑の業”や!」


なっちゃん「それなーー!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました! ブクマ・ポイント評価お願いしまします!

私の作っている他の作品もお読みください!

のぞみとゆうの物語 ~ちょっとだけ本当の甘酸っぱい恋。こんな恋ができる学生の頃に戻りたい。

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ