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大きな泥濘への挑戦

ため池でサキちゃんと一緒に泥濘を楽しんだ日から、私は「泥濘日記」の言葉が頭から離れない。「もっと大きな泥濘で、友達と冒険したいな」。その一文を読むたびに、心がウキウキして、次の泥んこ遊びの計画が膨らんでくる。サキちゃんはまだ泥んこ初心者だけど、ため池で笑ってくれた姿を見たら、もっとすごい泥濘に連れて行けば、きっと一緒に楽しんでくれるはずだ。


ある日、学校の帰りにサキちゃんに「ねえ、今度もっと大きな泥濘に行ってみない?」って聞いてみた。サキちゃんは「え、また泥?ミユキちゃん、ほんとすごいね…」って少し呆れた顔。でも、「でも、ミユキちゃんが楽しそうだから、ちょっと気になるかも」って笑ってくれた。私は「やった!じゃあ、週末に一緒に行こう!」って約束して、家に帰って計画を立て始めた。目指すは、家から自転車で1時間くらいのところにある古い水田跡だよ。ずっと使われてなくて、泥水がたっぷり溜まった深い泥濘になってるって噂を聞いたことがある。そこなら、きっと「泥濘日記のミユキ」が夢見た大きな泥濘にぴったりだ。


週末、私はユニフォームに着替えた。白い半袖体操服にえんじ色のジャージ、ブルマ、長ズボン、紅白帽子、ハイソックスと紐靴。庭で準備しながら、「サキちゃんと一緒に大きな泥濘だ!」ってつぶやいてニヤッとする。サキちゃんとの待ち合わせ場所に行くと、水着にタオルを持ったサキちゃんが「ミユキちゃん、ほんとに遠くまで行くんだね」って笑ってる。私は「うん、絶対楽しいよ!行くよ!」って自転車をこぎ始めた。


田んぼのあぜ道を抜けて、木々が茂る小道を進む。風が気持ちよくて、遠くで鳥の声が聞こえる。1時間くらい走ると、ようやく水田跡に着いた。目の前に広がるのは、噂通りの大きな泥濘。雑草がまばらに生えてて、泥水がどろっとした深い茶色で、まるで巨大なチョコレートプールみたい。私は「すごい!これだよ!」って叫んで、サキちゃんに「見て見て、最高の泥濘だよ!」って目を輝かせた。サキちゃんは「うわ…ほんと大きいね。ちょっと怖いかも…」って少し引いてるけど、興味津々な顔だ。


「いくよ!」って叫んで、私は勢いよく泥濘に飛び込んだ。「ズブッ!」と靴が沈むと、冷たい泥水が靴の中に染み込んでくる。ハイソックスが足首からふくらはぎまで茶色に染まって、びしょびしょになる感触がたまらない。ジャージの長ズボンが泥に浸かって、膝を通り越して太ももまでべっとり染まる。泥が粘っこくて、歩くたびに「ズブズブ」って重たい音がする。「気持ちいい!」って笑いながら、サキちゃんに「ほら、入ってみて!深いよ!」って手招きした。


サキちゃんは水着のまま、素足で泥濘の端に立って、「うわ、深そう…」ってためらってる。でも、私が走り回って泥を跳ね上げると、「きゃっ!」って笑いながら近づいてきた。「サキちゃん、足だけでもいいよ!このドロドロ感、最高だから!」って言うと、サキちゃんは「もう、ミユキちゃんに負けた!」って素足を泥濘に踏み入れた。「ズブッ」って音がして、「うわっ、冷たい!足取られる!」って叫ぶけど、笑ってる。私は「その重さがいいんだよ!」って言って、サキちゃんの横で泥を跳ね上げた。泥水がサキちゃんの足や水着の裾に飛び散ると、「ミユキちゃん、ひどい!」って言いながらも、楽しそうに足を動かしてる。


私はテンションが上がって、バケツで泥水をすくって頭からかぶった。髪から滴る泥水が首筋を伝って、冷たくてゾクゾクする。紅白帽子に泥を塗り込むと、白と赤がすっかり茶色に染まって、泥濘の王国の誇りみたいだ。サキちゃんが「ミユキちゃん、ほんと泥だらけ!」って笑うから、「もっとすごくなるよ!」って言って、服の中に泥水を流し込んだ。ジャージの襟元から冷たい泥が半袖体操服を伝って流れ落ちて、ショーツやスリーマまでびしょびしょになる。服の中で泥が動く感触がくすぐったくて、「サキちゃん、これ最高!」って叫んだ。


サキちゃんは「信じられない…気持ちいいの?」って驚いてるけど、私が転んで全身泥まみれになると、「うわっ、すごい!」って目を丸くしてる。私は「一緒に転んでみてよ!」って誘うと、サキちゃんは「えーっ、でも…」って迷いながらも、浅いところでしゃがんでみた。「ズブッ」と泥に座ると、「うわ、ドロドロしてる!気持ち悪いけど…面白い!」って笑ってる。私は「その面白さが泥濘の魔法だよ!」って言って、サキちゃんの横で泥をかぶった。泥がジャージに絡みついて、重たくなってくるのが気持ちいい。


深いところに挑戦してみた。腰を超える泥濘に進むと、泥が体を包み込んで、動くたびに「ズルズル」って音がする。泳ぐと、粘っこい泥がジャージにまとわりついて、まるで体が泥と一つになったみたい。サキちゃんに「深いとこ、最高だよ!」って言うと、「私はここでいい!」って膝くらいのところで足をバシャバシャしてる。でも、私が泥の中で泳ぐのを見て、「ちょっとだけ…」って腰まで入ってきた。「うわ、沈む!重い!」って言いながらも、サキちゃんが笑ってる。私は「それが楽しいんだよ!」って言って、サキちゃんの近くで泥をかき分けた。泥水がサキちゃんの水着に飛び散ると、「ミユキちゃん、やめてってば!」って笑いながら水をかけてきた。


二人で泥濘で遊ぶ時間が楽しくて、私は「泥濘日記のミユキも、友達とこうやって冒険したんだね。私たち、最高の仲間だよ!」って言った。サキちゃんが「仲間かぁ…ミユキちゃんとなら、泥も悪くないかも」って笑う。その言葉が胸に響いて、幸せでいっぱいになった。


遊びながら尿意を感じた。「サキちゃんがいるし…」って一瞬考えたけど、泥の中で泳いでるテンションが最高潮で、「もう我慢できない!」って思って、そのまま泳ぎながらおもらししちゃった。勢いよく泳ぐ動きに合わせて、暖かいおしっこがショーツから漏れ出て、泥水の中でふわっと広がっていく。ジャージズボンの中でおしっこがブルマに染み込んで、太ももにぬるっとした感触が広がる。泳ぐたびに「ズルズル」って泥の音と混ざって、いつもと違う動きのある感触がドキドキする。サキちゃんには気づかれないように、そっと笑みを浮かべた。


全身泥んこになって満足した私は、サキちゃんと一緒に浅瀬で泥を落とした。サキちゃんは「ミユキちゃん、こんな大きな泥濘、初めてだよ!疲れたけど…楽しかった」って笑ってて、私は「うん、大好き!サキちゃんも楽しかったでしょ?」って聞いた。サキちゃんが「うん、ミユキちゃんが楽しそうだから、私もつい夢中になっちゃった」って答えてくれて、心の中で大喜びだ。茶色に染まったユニフォームのまま自転車に乗って、サキちゃんと一緒に帰った。風が冷たくて泥の匂いが漂ってくるけど、サキちゃんの「またね!」って声が耳に残って、幸せな気持ちでいっぱいだ。


家に着いてシャワーを浴びて、洗濯をしながら「泥濘日記」を開いた。「大きな泥濘で友達と冒険すると、世界が広がるよ」って書いてあって、私はニヤッと笑った。サキちゃんとの今日の冒険は、まさにそれだ。次のページには、「もっと深い泥濘で、友達と泳ぎたいな」って書いてあって、私は次の計画を考える。「サキちゃんを連れて、もっとすごい泥濘に挑戦しようかな?」って、ワクワクが止まらないよ。

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