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ディバイン・セイバー ~ゲーム開始時点で既に死んでいる盗賊Aだけど、ヒロイン達だけは不幸にさせない~  作者: 岸野 遙
第三章・第六話 ぱんつは好きなんだけど、脱いでくれたらそれはそれで素晴らしいじゃない
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134 大精霊はまたも卵の話をしだすんだけど、このアイテムもこんな展開も全く知らない

 そんなわけで、全ての報酬をもらい終わり。


「それじゃ、色々世話になったな。

 もらうもんもらったし、これで失礼するよ」


 オレ達は、フェイルアードへ帰ろうと暇を告げ――


「待ちなさい、挑戦者たちよよ」


 そんなオレ達に、大精霊が待ったを掛けた。

 セーナが、まだ続くんですか?とばかりに、嫌そうな顔をオレに向けていた。



「あなたはすでに、他の大精霊と出会い『卵』を託されているようですねね」

「卵……」


 言われて思い出すのは、金の大精霊との邂逅。


「これのことか?」

「ええ、そうですす」


 懐から取り出したのは、ペンダント状にして首から下げた、ビー玉よりも少し大きめの鮮やかな明るい赤色の球体。

 金の大精霊から渡された、精霊の卵に似た何かだ。


「経験については、過剰なほどに満たされているようですねね」

「そりゃまぁ……あんたとの戦闘があったからなぁ」


 精霊の卵の孵化には、経験値と一定の期間が必要になる。

 これが精霊の卵だとしたら、ここで愛の大精霊と戦い倒したことで、経験値についてはぶっちぎりで必要量を満たしたはずだ。


「その卵に、愛の祝福を授けましょうう」


 傍によった愛の大精霊が、手のひらを卵に翳す。

 特に手からビームが出たりもせず、数秒して作業が終わったのか、手を下ろすと大精霊は元の位置に戻った。


 外見上は、卵に変化はない。

 色が変わったり光を放ったり巨大化することもなく、夕日のように赤い、ガラスのような球体というだけだ。



「いったいこの卵?は、どういったものなんだ?」


 大精霊に問いかけるが、返事はなくこちらを無言でじっと見つめたままで。


 やがて、俺にこたえるでもなく、彼女はぽつりと言葉を零した。



「大精霊と竜を探すのですす」

「……え?」


 卵を見ているオレ達に掛けられた、唐突な大精霊の言葉。


 大精霊と、竜?



「あなたの行く道と選択が、神々(・・)とこの世界を救い、分かたれた絆を紡ぐ光となることを願っていますす」



 それは、金の大精霊からも聞いた願い。


 愛の大精霊の言葉に、我知らず卵を握りしめたまま。

 まだ見ぬイベントの予感に、オレは胸を高鳴らせた――




□―――――――――――――――□


【 愛の試練 パンツ編 】


 ~ クエストクリア ~


●Result


・ スキルポイント獲得 ハルト/セーナ +5

・ セーナの好感度 ●●

・ 称号『パンツ愛』 入手!

・ 光のブーメランパンツ、光の紐パン 入手!

・ 愛のイヤリング×2 入手!

・ 妖精達のパンツ 入手!

・ 緋色の卵 ???


□―――――――――――――――□


そうりょ「……あの、なぜでしょうか?」


とうぞく「ん、どうかしたのか?」


そうりょ「なぜ、クエスト名の愛の試練の後に、わざわざ『パンツ編』と書いてあるんでしょうか……?」


とうぞく「……」


そうりょ「……ちょっと、何とか言って下さいよ」


とうぞく「つっ、続きはまたの機会に!」


そうりょ「続きなんて絶対にいりませんからねっ!」


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― 新着の感想 ―
[一言] 更新乙 そうか!!この場所の試練が一つだけと限らない(と思いたい) 第2第3のパンツ試練(形状違い)やパンツ以外の試練が!? 僧侶さん僧侶さんまた愛パンツの試練が待ってますよ!!(ニッコリ…
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