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ディバイン・セイバー ~ゲーム開始時点で既に死んでいる盗賊Aだけど、ヒロイン達だけは不幸にさせない~  作者: 岸野 遙
第三章・第六話 ぱんつは好きなんだけど、脱いでくれたらそれはそれで素晴らしいじゃない
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133 もらった報酬はいっぱいなんだけど、僧侶は全く嬉しそうには見えない

 愛の大精霊からの要請を、なぜかセーナが断り。

 なんだか釈然としないが、それはそれとして試練クリアのご褒美をもらう。



 まず、第三の試練で入手し、最終試練で使った光のパンツ2つをそのままゲット。

 本来は、神殿入り口にあった巨大パンツと同じ系統の神具と呼んでも過言ではないもの。それを普段使いできるよう、下着サイズに一時的に縮めてある。

 所有者の意思で、一度だけ本来の姿に戻せます。これでもし突然巨大化しても、パンツが破けたりしませんね!

 肝心の下着としては、永久にゴムが伸びたり破れたり傷つかず、けして汚れることもないらしいよ。下着として使う限り、今後これ一着で全て解決です!

 なお、常に発光しています。ズボン越しでも分かるくらい光ってる。使えねぇ。

 使用制限は、オレとセーナ限定。一応、オレが紐パンを履くことも、セーナがブーメランパンツを履くことも可能らしいです(※ゲームではできなかった)

 これを聞いたセーナの表情が、非常に印象的でした。

 ちなみにゲームにおいては、装飾品として装備するとキャラが常時発光するというネタ機能がついてました。真っ暗な洞窟とかで便利ですね!

 あと、アイテム欄を圧迫せず、いつでも好きな時にどこからともなく取り出せるという異次元仕様。ほんと、どこまでパンツに力入ってるんですかね……?



 続いて、これは普通の(・・・)装飾品として、愛の力の込められたイヤリング。これも、互いに一つずつです。

 現状で我々にとっては、ただのステータスアップアクセってだけかな。

 ステータスの上昇する量も特に強くないし、使う価値は今のところほとんどないです。まだ自宅の倉庫にでも放り込んでおこう。

 ゲームにおいても、愛の試練で紡いだ絆が互いを結びつけるとか説明文の書かれた装飾品で、特別な効果は今のところなかったはずでした。

 これだけは、パンツ柄とかじゃなくただの宝石で、デザイン的には唯一まともかな。ちょっとだけセーナも安心した顔してました。



 その他、だいたいのダンジョンの宝物庫と同様に、素材もたくさんげっとです。

 ここでは主に布系と愛系の素材が多い。

 裁縫キャラの仲間予定は、当面ないんだがなぁ。

 とは言え特別貴重な素材も一部あるので、しっかりと自宅に保管しとこう。

 邪魔なら売っぱらえばそれなりのお金になるしね。




 で、最後にフラグ達成による追加報酬のお話。


「それから、眷属たちからも贈り物があるそうなんだよよ」


 パンツの妖精全員に対し、それぞれ的確な合いの手を入れておくことで、この追加報酬がもらえるのだ。

 ナイスT!とか、同志よ!とか言ってたやつだね。


「君たちの、愛用のパンツを大切にするかのような愛に破れたのだわん、愛用のパンツのような!」

「めんどうだった」

「まさか大精霊様を打ち破るとは、何ともすんっぱらしーー愛を見せてもらいましたっ、同志よ!」


 3人並ぶと暑苦し……ではなく、テンションがぼんきゅっぼんという感じのパンツの妖精SML。


 ちなみに、犬マッチョ虎マッチョハニワなので、並ばなくても絵面が暑苦しいです。


「お疲れ様でした、結構ですからお帰り下さい」

「いやセーナ、もらえるもんはもらっとこ?」


 よほど試練に良い思い出がないのか(当たり前)セーナの対応は冷たい。

 まあまあと取り成しつつ、彼らからの報酬ももらう。


「選ぶがいいのだわん!」

「ぱんつ?」

「それとも、ぱんつを使った我々の奉仕が良いのかね、同志よ?」


「いりませんので、お帰り下さい」


 あくまで頑なに拒否するセーナ。

 それをなだめつつ――パンツを選ぶ。


 すると、3人が頭に被っていたパンツを脱ぎ(ハニワ()だけは、ジャンプしたらその振動できゅぽんっと脱げた)3枚のパンツを重ね合わせる。

 もわぁんとした名状しがたい光がパンツから垂れ落ちて、3つのパンツが1つになった。


「ハルトさん、それなんだか汚らしくないですか……?」

「そういうのは、思ってても口に出すのはやめようよ」


 ぴょこぴょこと飛び跳ねて近づいてきたハニワ()から、一つになったパンツを受け取る。

 追加報酬、妖精のパンツもげっと!

 当然のことなので説明するまでもないと思うけれど、念のため補足しておくとこれは頭装備です。

 外見に目をつぶれば、特殊効果もあり非常に優秀で強力な装備です。外見に目をつぶれば。

 あと、異次元仕様パンツなので、光のパンツと同様にアイテム欄を圧迫せずどこからともなく取り出せます。


 パンツを受け取ったオレに対し、三人のパンツの妖精は一列に並んで頭を下げ(ハニワは略)


「ショーツの、S!」

「マスクのM」

「らんじぇりぃぃぃのっ、L!」


「我ら、パンツの妖精三人衆だわん」「我ら、パンツの妖精三人衆である!」

「…(でぁ)るー」


 今更ながらに、自己紹介をしたのであった。



 セーナの反応?

 額押さえて首を振ってました。過労かな?

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― 新着の感想 ―
[一言] 更新乙 アイテム欄を圧迫しない優しい仕様なのは、パンツ愛なのだな!! 頭に被っても良いじゃない 頭部防具なんだから 顔に被っても良いじゃない お面防具なんだから ただし嗅ぐのは駄目だ 女…
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