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LOST ~異世界だろうが恋がしたい~  作者: 鈴木澪人
第一章
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いちな、魔力測定をする! その後

話が区切れなかったので少し長いです。


ロスト 高橋いちな

クレアシオン王国 第四王子 ルーク・クレアシオン

魔法師団長 ハリス・フルーム

王立警備隊長 ラルフ・クアンサ

「まるで、聖女だな」とルークが言うと


「せっ聖女様なのですか?」とラルフが驚いた。


聖女なんて今時はやりのアレじゃないですか…。ほら、私ももしかしてスゲーやつ?巡礼とする系女子なの?どうなの?と一人で脳内で騒いでいると


いちなの表情が忙しく動いているのをルークがクククと笑いながら

「なんちゃって…。」

とウインクしながら言った。


ハリスは溜息をつきながら

「すみません、ルーク王子の話はジョークですからね。事前にここの従業員から聞いているかもしれませんが、科学もきちんと発達しています。ですので、そんな神がかりな行事とかないですからね。巡礼とかないですからね!」


ガーンと落ち込んでいると、ルーク王子の後ろに立っているラルフも一緒にガーンって言う顔をしていた。聖女信じる派そこにいるわよ!

それにしても、この王子末恐ろしい子だわ。プリンスジョークなんて初めて聞くわ。もう、聞きたくないわ!


「ルーク王子は、色々なロストの方からそうゆうお話をたくさん聞いていまして…。たまに迷われて来られる方をおちょ…困らせるんですよね」


今、ハリスさんおちょくってるって言おうとしてたわ。ワル。


「ハリス師団上、それは違うぞ不安な気持ちを少しでも私はほぐしてあげたくて」

ルークは真剣にトンチンカンな言い訳をしだした。

「はい、はい、そうですね。ご自分のお立場の方が言うにはちょっと笑えないジョークですがね!ラルフ、ルーク王子の要件はここまでです。早急に勤務先に戻してください」


これ以上話がややこしくなるのを避けたかったのか、ハリスはルークに退室させようとしてる。この世界階級とか大丈夫なん?


「ハリスが怒ると怖いので、私は職務に戻るとするか。いちな、その魔力では再び私と関わる事になると思うから今後ともよろしくたのむぞ」そういっていちなに握手を求めてきたのでいちなも手を出した。

 すると、指先だけを持ち手の甲にギリギルふれない距離のキスを落とす。


「ルーク王子!初対面の女性に何やってるんですか!」

ハリスが声を挙げて注意した。


「王子、さすがにそれは…。」ラルフも苦笑いをする。


「先に、粉をつけておかないとな!」と言いながら颯爽と部屋を出た。

ラルフもハリスといちなにお辞儀をすると待ってください!と言いながらルークの後を追っていった。


 いちなは、驚きすぎて固まっていた。


「いちなさーん。帰ってきてくださーい」ハリスがいちなの目の前で手をふる。


「すっすみません」


「いいえ、大丈夫ですよ。まさに、ロイヤルパワーですね。私じゃできませんよ。あーでも誰にでもあそこまで砕けた態度をとっている訳ではありませんからね。ということで、これからの話なのですが続けても大丈夫ですか?」


「よろしくお願いします」


「はい。えっと、先ほども言いましたが真名は誰にも言わないでくださいね。従属させられちゃいます。いちなさんの魔力は多いので多分大丈夫だと思いますが、世の中何があるか分かりませんので。」


「これからなのですが、とりあえず明日ロストの方々が住んでいる区域の案内をします。これは私の担当外なので別の方がしてくれると思います。いちなさんの住んでいた状況に似ているとは思いますがやはりこの国のシステムも多いので少しずつ慣れていただけると助かります。」


「その時に、住民票の取得とネームタグを役所で作ってもらいましょう。あと、いちなさんはお仕事とかの経験はありますか?」


「いいえ、まだ学生だったので本格的には働いたことはないです。」


ハリスは少し考えてから

「先ほど、ルーク王子もおっしゃってましたがもしよければ、魔法師団で働いてみませんか?始めは私のお手伝いから始めてもらっても大丈夫なので」


いちなは返事に困ったので考えておきますと伝えた。

それって、縁故就職だよね。絶対にねたまれたりするでしょ。


色よい返事が無い事に不思議に思ったハリスは

「あまり深く考えなくても大丈夫ですからね~」とだけ伝えた。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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