いちな、講習会に臨む! 1日目 午前
ロスト 高橋いちな
クレアシオン王国 第四王子 ルーク・クレアシオン
ルークと二人きりになり、少し緊張する。
緊張しすぎたいちなは今日のルークのファッションチェックを始めた。
あっ水色の軍服着てる。確か、水色は魔術師軍だったような気がするぞ。
それにしても、キラッキラな髪だな…。お手入れ大変そう…。
すると、向かい側から咳払いが聞こえる。
「いちな、確かに私は普段から色々な人に見られる立場ではある」
「だからと言って、あまり見られると気になるのだよ」
と苦笑いしながら言われた。
「すみません。あまりにも「王子様」だったのでついつい見すぎました」
いちなは正直に謝った。
「いや…。まぁ~。いいんだが。いちなの国には王子とかはいなかったのだったな」
「そうですね。この距離で会話できる高貴な方はいませんでしたね。」
テレビで拝見することは会っても、会話なんて一生ないだろうな。
「私も、自分が王子という立場であることを自覚したのは最近だったりするからな。
子どもの頃は本気で一般の少年だと思っていたよ」
「まさか、自分の家が王宮って呼ばれでほぼ全ての国民が場所を知っていると理解するまではね」
「確かにそうですね…。自分のお家教えなくてもみんな知ってそうですね」
さてと、とルークは気持ちを切り替えるといちなに説明を始めた。
「タイラー室長に言われた通り、私はこの世界と国について説明しようと思う」
「と言っても、専門ではないのでこの分野に興味を持ち知りたい、学びたいと思った場合はまたタイラー室長と相談してほしい。」
ルークはあらかじめ説明する内容をまとめてきているみたいでメモをチェックしながら話始めた。
「まず、この国の事を話そうと思う。
クレアシオン王国で現国王はソル・クレアシオンだ。
私の父親だな。私は三人の兄と一人の妹がいる。母親は一人だ。
王太子である長男はフィデス
宰相を長とする文官を管理しているのが次男のプルデンス
外交を管理しているのが三男のルカ
そして私が、軍部を管理しているルークだ。」
「あと、妹のラエティティアは何をしているかイマイチ分からん」
あ~、妹さんは話をしない時期なのね…。
「補足だが…。」
とルークは言いながら、人差し指で魔相環を出してくれた。
ルークのそれは、綺麗な紫色に縁取られた赤・青・緑が現れた。
「いわゆる直系の王族の魔相環には紫色の縁が現れる。これは、雷を打つことができる。
世代が変わるごとにこの紫の縁が薄くなり最後は皆と同じ魔相環になるということだ」
「王家の秘密みたいですけど、私に教えて大丈夫なんですか?」
「ああ、いちなの魔相環も見せてもらったしな。」
と言いながら少し目元を赤くした。小声で特別だっと言ったのはいちなには聞こえなかった。
「次にこの世界の事だな。
いちなの星は「地球」という名前だと資料で見た」
「はい。そうですね。」
「この星はフロースと呼ばれている。五つの大陸で構成されており、我がクレアシオンは他の四つの国の中心に位置している。」
と言って、ルークは世界地図?みたいな物を見せてくれた。
まるで、花が咲いているような大陸の形だった。
「この上の大陸はアキロ、右の大陸はオリエンス、下の大陸はメリィーディ、左の大陸はオクシと呼ばれている」
「以上の五つの大陸以外はまだ発見されていない。クレアシオン以外の国は海に囲まれている」
「ちなみに、魔王城はどこにあるか分かっていない」
「もしかすると、異世界にあるのかもな…。」
と真剣な顔でいちなを見る。
「いっ異世界ですか!!」
異世界の異世界ってもう、どこやねんって感じだよね。
「なんちゃって…。」
ルークは真面目な表情のまま言った。
「プリンスジョークかい!」
最後までお読みいただきありがとうございました。




