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帰ってくるのを待っている人がいるから、

この話の前に

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18344461

があるのですがグロ抜きすると話がわからなくなるので載せません。


その話の要約

『とても危険で強いゾンビにあったけど、イチと協力して倒して火葬しました。』


すごく強くて危険なゾンビを火葬したトーカは、

テツをスクラップ屋の家族の元に戻すことができました。

スクラップ屋の店内。

テツの遺骨を、無事にスクラップ屋の一家に届けることができ、遺言を伝えた。

「帰ってきてよかった」

母親は、テツが包まれた布を抱きしめる。

嗚咽を交えながら泣いていた。

「テツ、俺たちが長生きするってことはお前は向こうでひとりの時間も長くなるのに」

父親は、その母親を撫でながら、泣くのを我慢していた。

「にいちゃん、がんばって長生きするから。

野菜もちゃんと食べるから、スクラップやもがんばるから」

弟のコウは布を撫でて、泣き崩れ落ち込んでいた。


「トーカさん、テツを俺たちの元に連れて帰って来てくれてありがとうございます」

父親が、質の良いスクラップを差し出す。

「いえいえ、依頼された仕事ですから。」

トーカはそれをありがたく受け取る。

「はい、ところでトーカさん、後ろにいる人は?」

「テツくんを見付けるのと火葬を手伝ってくれた人です。」

父親はトーカの後ろに立つイチについて聞いて来た。

「そうですか、息子を見つけてくれてありがとうございます」

父親はイチに頭を下げる。

「いやいや、私はテツ君を」

「わかってる、けど君のおかげで息子は見つかった」

空気が気まずくなりかけたのでトーカは助け舟を出す。

「もしよろしければ、粉骨やペンダントにするのもおすすめします。

粉骨をすれば、テツくんの好きなところにまけます。

ペンダントにすれば、一緒にいることもできます。

よう考えた上でお願いします。」

「はい、考えておきます。」


「それでは、火葬の依頼はこれで終わらせていただきます。

気持ちの整理が出来て、またお店が再開するのを待ってます。」

そう言って、トーカたちはスクラップ屋から出て行った。


「トーカ、ありがとうございます」

「一家が感傷に水を刺すのは良くない。

というか、感傷を見るために来たんだったら邪魔するな。

あの人たちは、父親以外、アンタがテツを追いかけ回したことは知らない。

余計な情報与えて、感傷の邪魔をするな。」


トーカがこの町に戻ったときにまずしたことは、

荷物、服の洗濯と風呂に入ったことだった。

ゾンビの血で汚れた状態で人に会うのははばかられる。

下手したらゾンビに間違われる。

そのため、保健所のハンターにお願いして、お風呂と服を貸してもらった。


風呂に入って着替えて、保健所の仮眠室で寝ていたら、保健所の職員に起こされ、向かわされた先にイチがいた。

ゾンビ街であった時の学ラン姿とは変わり、スーツの姿で保健所に来ていた。

「遺骨を渡した遺族の反応をカメラに写したいので、着いて行きたい」

そう言われた。

これは本気で断ろうとした。

しかし次の言葉でトーカは連れていくことが決まった。

「遺族の反応によって、協会では火葬が許可されるかもしれないからです。」


どうやら、協会の中にも派閥があり、今回のトーカ達の行動が、今のゾンビ処理の現状に不満を持つ派閥の手助けになったようだ。


そして、スクラップ屋の家族には、父親以外に内緒で、遺骨を渡すシーンを撮らせてもらった。

のちに、この映像が後押しとなり、協会に火葬班が設置されることになる。


協会に、イチに、目をつけられたトーカは、

半年に及ぶイチからの勧誘な末、協会に入ることになる。

そして、そこにトーカとイチが組み込まれる事になることをこの時のトーカは予想はしていなかった。

読んでくれてありがとうございます。

なろう出張版は次で一旦最終回です。

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