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闘争からの逃走やで

これらの内容は現実と一切関係ありません。

全てが嘘です。

流血、ゾンビ苦手な方はブラウザバックしてください。


「ゾンビはヒトやから」

そう言って、トーカはセーラー服のポケットから十円ほどの大きさの煙玉を取り出し、白髪詰襟ガスマスクの青年に投げつけた。

ガスマスクをつけたガスマスクの顔に煙玉が当たり、弾ける。

周りに煙が現れ、青年の視界を奪う。

トーカはその瞬間、青年の力が緩んだので押し返し、青年を後ろに倒した。

トーカはすぐに、テツの手をひき、その交差点から逃げた。


そして、廃墟ビルの一つに入り、中のゾンビを倒しながら階段を登り、四階の一室に入った。

天井から床までの大きさがあるガラス窓の明るい太陽の光が入りやすいデザイン設計の会議室だったようで大きな机やたくさんの椅子があった。


トーカは大きな机を持ち上げて、ドアの前に置き、ゾンビがドアを破って入ってこないように塞ぐ。

「テツくん、遅くなってごめんね。

お迎えにきたよ」

トーカがテツに笑いかける。

「トーカ、ねえ、さん。」

テツは赤い血の涙を流して泣き出した。

トーカは涙をぬぐい、テツを抱き締める。

「おむかえ、きてくれて、ありがう」

その言葉を聞いて、トーカの心が苦しくなる。

「テツくん、ワイはあんたらの家族から遺骨を回収してくることを依頼されたんや」

「わかってる。はやくかそうして、

はだがいたい、あつい、くるしい、ひとのままでおわりたい、かえりたい」

テツはうずくまり、苦しみ始めた。

青白い患者衣が赤に染まり始める。

しまった変身が始まってしまった。

トーカはとっさに麻酔液をテツにかける。

ウィルスは宿主を生き残らせるために、その場の環境に合わせた変身を行う。

安心できる場所で変身することが多い。

ビルの間や屋内。

おそらく、テツはここに来てからずっと逃げていた。

さらにさっきの青年に殺されるという危険な状態から、知り合いのトーカに、助けられて安心した。

その結果、ウィルスによる変身が促されてしまった。


「トーカねえさん、かそうするまえに、

がぞくにいっておきたいことがある。」

テツは口から血をこぼす。

「わかった。伝えるからはよいえ。

あんたはもう」

長くないとトーカが言おうとした時、

部屋の外に何かの気配を感じ、テツを抱えて、ドアから距離を取る。

部屋のドアに強い衝撃が当たった音がする。

ドンドン、ガンガン。

バキ。

ドアが壁から外れた。

外れたドアを持っていたのは、白髪詰襟ガスマスクだった。








読んでくれてありがとうございます。

グロ抜きしてない版はpixivに置いてます。

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